珍しい具材が多数!一度は食べたい東北地方のローカルおにぎり6選
日本のソウルフードともいえる「おにぎり」は、地域によって具材も形もさまざま。Mart5月号では、旅行気分が味わえる全国のご当地おにぎりを特集しています。今回はその中から、東北地方の「ローカルおにぎり」をご紹介。みなさんはどのくらいご存知ですか?
ほんのりした塩味とやわらかな磯の風味
【青森県】若生おにぎり
「小説家・太宰 治も好きだったそう。磯の香りと程よい塩分が◎」(ツレヅレハナコさん)
「薄くやわらかな昆布で白むすびを包んだ、シンプルなおにぎり。津軽半島の郷土食」(あおもり北彩館 長谷川一己さん)
【これを使ってつくれます!】
若生こんぶ¥550(あおもり北彩館)
津軽半島で長年親しまれてきた、一年ものの若い昆布。やわらかいので扱いやすく、握ったご飯に巻くだけでおにぎりに!
パリッ、ネバッの食感が楽しい甘辛味
【青森県】ねぶた漬けおにぎり
「白いご飯のお供として、青森県では定番!大根やきゅうりに海の幸のうま味が移っています。おにぎりにするなら汁気を切って」(あおもり北彩館 長谷川一己さん)
【これを使ってつくれます!】
ねぶた漬¥300(あおもり北彩館)
数の子やするめ、ねばりのある昆布を、大根やきゅうりと一緒に漬け込んだ郷土の漬けもの。甘みも感じるしょうゆ味。
塩辛さにヤミツキのご飯のお供
【秋田県】ぼだっこおにぎり
「普通の塩ザケより塩分が強め。ほんのちょっとのぼだっこで、ご飯が進みます。この四角い切り方を“ぼだっこ切り”と呼ぶそう」(編集者 ツレヅレハナコさん)
ほっこりした甘みとご飯が一体化!
【岩手県】くるみごはんおにぎり
「和ぐるみがたくさん採れる地域ならでは!すりつぶしたくるみとしょうゆを混ぜてペースト状にし、お米と一緒に炊き込みます」(編集者 ツレヅレハナコさん)
青菜の爽やかさと味噌がマッチ
【山形県】弁慶めし
「居酒屋や友人宅の朝ごはんで。あぶったり、そのまま食べたりするそう」(編集者 ツレヅレハナコさん)、「白むすびに味噌を塗り、青せいさい菜漬けで巻きます。さらに味噌を塗ることも」(フードライター 白央篤司さん)
するめだしの効いた松前漬け風
【福島県】いかにんじんおにぎり
「細切りにしたスルメイカとにんじんを、しょうゆやみりんなどで味つけする郷土料理。おつまみにもしますが、ご飯にもよく合います!」(旅グルメライター 西村 愛さん)
【東北地方はどんなおにぎりが多い?】
■暖をとる火でつくる焼きおにぎりも!
「冬の寒さが厳しい地域なので、暖まるための熱源が身近にあり、野菜もおもちもおにぎりも、あぶって食べるイメージがあります。私が青森県で食べた、青せいさい菜の漬けものでくるんだ味噌味のおにぎり、弁慶めしも焼きおにぎりになっていました!」(編集者 ツレヅレハナコさん)
■塩気の強いおかずでご飯を食べる文化
「米どころの地域が多いので、お米は割と手に入りますが、冷害で不作になることもある野菜などは、手に入ったら塩分の強い漬け物にして保存。いかに少ないおかずでご飯をたくさん食べるかを意識した、ちょっと塩辛い味つけになっています」(フードライター 白央篤司さん)
手のひらサイズに郷土食がぎゅぎゅっと凝縮された、各地のおにぎり文化。おにぎりの具材に困ったときは、旅行気分も味わえるローカルおにぎりをつくってみてはいかがでしょうか。
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撮影/北川鉄雄 フードコーディネート/上島亜紀 取材・文/鹿志村杏子 構成/タカノマイ(Mart編集部)
Mart5月号
週末の昼ごはんを救ってくれる 美味しい「おにぎり」最新ニュース より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。