家族も自分もラクになる「白ボックス」収納のポイント

家族にとって本当に使いやすい「見える化」収納を推進する整理収納アドバイザーの水谷妙子さん。その「水谷メソッド」を取り入れた収納を、Mart読者の平井乃梨子さんに実践してもらいました。

【Before】白いボックスで統一されたスペースは見えないポイントだらけ!

カウンター下の超一等地に何が入っているかわかりにくい!

ダイニングテーブルから手を伸ばしやすい位置は、収納の超一等地。ボックスをぴったり並べてしまい、中身が確認できない状態に。
ケースの分類は左から、ママ専用ボックス、手紙や書類のポーチ入れ、子どものお菓子入れ、パパ専用ボックス。

見えないポイント:ぴっちりサイズの白ケース

NG!ものが増えると 引き出せなくなる
カウンターとボックスの間のスペースに余裕がなく、つい中身を詰め込みすぎると、それが引っかかってしまいストレスに。

NG!中身がわからず いちいち引き出す
上から中身が見えないため、確認するときは毎回ボックスを引き出します。中身が多いと、それなりに重さもあるので大変!

【After】浅型の半分見せケースで解決!

ポイント1:中身がすぐわかる!

ボックスの高さを低くして中身がすぐ見えるように。パパ専用ボックスは取り出しやすさを向上させるため、横の棚に移動しました。
ケースの分類は左から、文房具や身にコスメ、手帳やメモ用紙、コインやカードケース、手紙や書類のポーチ入れ、子ども用カトラリー、大人用カトラリー、子どものお菓子入れ。

このケースを使いました!

ポリエチレン素材。やわらかポリエチレンケース・ハーフ・小¥446、小¥537(無印良品 銀座)

ポイント2:上からも見える

カウンターとの間にすき間があるので、ボックスを引き出さなくても、中に何が入っているか確認できるようになりました。

ポイント3:物が増えても大丈夫

収納スペースに余裕があるので、ある程度なら物を追加してもOK。これ以上入らない!となった場合は、片づけが必要なサインです。

ポイント4:中を仕切れば使いやすさUP

小さいサイズの仕切りボックスを入れ、中のお菓子を外出用と家用にざっくり分けておけば、お出かけの準備もスマートに。

【こんなときはどうしたらいい?】

Q. 全部がケースにおさまらないときは?
A. 1軍と2軍を仕分けしましょう。

捨てられない記念品や思い出がつまったものは一等地に置く必要がない、二軍。他のボックスに移して保管しましょう。

Q1. 本当はカウンター下にティッシュやカトラリーを置きたい!
A1. すっきり整理したので空間ができ、ティッシュも置けます!

ティッシュはボックスに入れずに空いた場所にそのまま置きます。テーブルから取りやすい位置に置けて生活動線もより快適に。

Q2.食卓で使うカトラリーも入れられる?
A2. そのまま出せて食事の準備もラクに

テーブル近くにあると便利なカトラリーも一緒に収納。中身が混ざりやすいため、箸とフォークなどを分ける仕切りボックスを入れたほうが出し入れも簡単。

教えてくれたのは……
整理収納アドバイザー・水谷妙子さん

無印良品で商品企画とデザインに携わったのち独立。片付けサービスや講座を開催中。フォロワー4.6万人超のインスタグラムも話題。3月16日、監修本『自然と片づく部屋になる!長続きするラク家事収納術』(文友舎ムック)が発売に。

撮影/中林 香   取材・文/丹下紋香 構成/富田夏子

Mart2020年4月号
ストレスが消える新常識、発見! 〝見える化″でもっと! ノーリバウンド収納
Part2 プロがお手本! その〝常識″見直すと暮らしがラクに!より