「一つのSNS投稿で運命が変わった」賀谷まりさん【趣味キャリ生き方図鑑vol.1】
人生100年時代。40代から新たな道を切り開く!
好きを仕事に!
「趣味キャリ」生き方図鑑
人生100年時代。一つの仕事・肩書きだけで働くというモデルそのものが変わりつつあります。結婚や出産等がきっかけで、それまでと全く違った仕事や働き方をスタートさせるケースも珍しくありません。STORY読者の間では〝好き〟を仕事にして、耳慣れない肩書きで活動をしている人が増えてきています。そんな、人生のセカンドキャリアをスタートさせた方を取材。第一回目は、一つのSNS投稿で運命が変わった、バッグデザイナーの賀谷さんのお話です。
賀谷さんのお仕事は…
MANIMARISデザイナー兼
クラフトマン
インスタ発人気ブランド「MANIMARIS」を6年前に立ち上げる。カゴバッグのデザインから製作まで、素材に拘り自らの手でひとつひとつ手作りで仕上げている。手に職があるわけではなく知識ゼロからのスタートで、その時に必要な技術を独学で学び現在に至る。
プロフィール
結婚前は通販会社でMD・美容関連・広告会社と幅広い業種に従事。「MANIMARIS」を立ち上げ後も、持ち前のバイタリティから更なるクオリティの高い技術を求め、レザーの師匠に従事し技術を高める努力家。
結婚前は通販会社でMD・美容関連・広告会社と幅広い業種に従事。「MANIMARIS」を立ち上げ後も、持ち前のバイタリティから更なるクオリティの高い技術を求め、レザーの師匠に従事し技術を高める努力家。
好きを仕事にしようと思ったきっかけis…
結婚前は通販会社でMD・美容関連・広告会社と幅広い業種に従事していました。
結婚を機に、夫の転勤に帯同し、住み慣れた関西から関東へ。
知らない土地で近くに友達のいない環境の中、丸一日主人以外と話すことのない寂しさを募らせる毎日・・・。そんな時に見たオンラインでのアクセサリー販売をヒントに、私自身も趣味程度でアクセサリー制作をしていたので、パートに出る位の働きのつもりでオンラインショップを立ち上げました。
結婚を機に、夫の転勤に帯同し、住み慣れた関西から関東へ。
知らない土地で近くに友達のいない環境の中、丸一日主人以外と話すことのない寂しさを募らせる毎日・・・。そんな時に見たオンラインでのアクセサリー販売をヒントに、私自身も趣味程度でアクセサリー制作をしていたので、パートに出る位の働きのつもりでオンラインショップを立ち上げました。
作ったアクセサリーを販売するために、全身コーディネートと共にInstagramで紹介していたら、自分用に作ったカゴバッグに予想を超える反響がありました。好きなものを通してお客様と繋がれる喜びを知り、それからはカゴバッグ製作に本腰を入れるようになりました。その時点ではバッグ製作の知識は全くなくてYouTubeや書籍をひたすら読み、浅草の革屋さんにほぼ毎日通いつめて技術を教えてもらっていました。無我夢中で技術を習得し、更に高い技術を求めてレザーの師匠に師事、現在も学びは継続しています。
ブランドを立ち上げてからは、お客様との繋がりを実感し感謝する毎日です。購入いただいたカゴバッグを素敵にお持ちいただいている姿を拝見することが何にも代えがたい喜びです。
好きを仕事にするまでのスケジュール
2013年8月
結婚退職
2013年12月頃~
Instagramにて日々のコーデなどをアップし始める
2014年10月
カゴバッグを販売用に作成し始める
2016年10月
初のポップアップ開催
2017年8月
レザースクールに通い始める
2019年4月
初の単独リミテッドショップ開催
在宅で作業をしているので、特に家事と仕事とメリハリをつけています。作業する時間は集中して黙々と作業に向き合います。日々のコーディネートのInstagram投稿は、お客様からの反応もよく、自分自身のファッションの振り返りにも役立っていてとても有効です。
好きでしていることなので際限なく作業をしてしまいがちでしたが、今年に入ってから週末は完全オフにするように。ファッションが好きな主人とショッピングをしたり、リラックスした時間を過ごしてリフレッシュ。メンタル面を支えてくれていて感謝しています。
賀谷さんに3つの質問!
今までで一番うれしかった仕事は?
ポップアップを開催できるようになったことです。
ルクア大阪や銀座三越のポップアップショップは2016年から6回、単独のリミテッドショップは大阪・東京で合計5回開催しました。お客様の顔を見ながら直に接客させてもらえることに大きな喜びを感じます。幅広い世代の方々との会話は、自分にはない発想の発見があり、デザインのヒントをいただくこともあります。とても刺激になる素敵な時間です。
シーズン毎にデザインを生み出すのは大変では?
芸術的に特別なことは意識せず、大好きなファッションの延長として捉えデザインを考えています。
自分自身の心がときめいて“これが着たい”と思うファッションに合うバッグがデザインの原点になっています。Pinterestや海外スナップ、雑誌と幅広いジャンルからトレンドをチェックしているとイメージが膨らんできます。
思い入れのあるバッグはありますか?
カゴバッグ販売のきっかけとなった初代(持ち手にミンクを巻いたもの)は今も大好きなデザインです。
※右から左に向かって現在に変遷
初代から現在に至るまでそれぞれに思い入れがあり、どれも大好きなバッグです。昨年販売開始した丸いかごの「フルムーン」は大変ご好評いただいています。ようやくブランドの顔と言えるバッグが生まれたと思っています。
カメラマン/河内 彩 ヘアメイク/高山ジュン(nude.) 取材/藤田敦子 撮影協力/MASHIBU Leather art studio