スタイリスト中里真理子さんに聞く、気軽に花を楽しむ3つのポイント
花のある暮らしを、もっと簡単に。
家に花を飾る。それだけで、気持ちがガラリと変化する。まるで模様替えをしたかのように。
だからこそ、気軽に花を飾りたいけれど、なんとなくハードルが高く感じたり……。
自由に、気軽に花を楽しむ中里さんに、そのコツをお聞きしました。5月号本誌より、一部抜粋してご紹介します。
■スタイリスト 中里真理子さん
Profile
インテリア、フードなどライフスタイル全般のスタイリスト。抜け感のある絶妙なスタイリングで人気。雑誌、広告、カタログなど幅広く活躍。プライベートでは男女の双子の母。
花は消耗品であるからこそ、買い続けてセンスを磨いていく
家具は簡単には変えられないけれど、家の雰囲気は変えたい。そういうときに花の出番。花の種類やカラー、花器、飾る場所によって部屋の雰囲気をガラリと変えてくれます。
そんな力があるのに、消耗品であるというところもちょうどいい。色々買って自由に楽しんで、失敗したり、好きな花を知ったり、自分らしいバランスを見つけたりしながら、センスを磨いていけばいいんです。
花を買う、飾るという習慣を持つことで、まずは花に慣れるということも第一歩。
あとは、信頼できる花屋を見つけることも大切です。これはもう出逢いだから簡単ではありませんが、信頼できる花屋を探すように意識してアンテナを張っておくのは大切かもしれません。
まずは色々は花屋に入ってみること。いくら花に慣れたところで、プロには絶対敵わないので
■中里さん直伝、気軽に花を楽しむポイント
POINT①
花は花瓶に。なんてルールはいらない。水を張った深鉢皿に花の先だけ切って飾ってみる。
「浅い器に飾る時は、上から花が見えるように低めの位置に飾ります。花の先を切って浅い皿に浮かべるだけで、花が密集して華やかに。日に日に水を吸って花のバランスが変化していく様子も美しい。花器ではなく気に入っている器でもいいし、私はシャーレに飾ることも多いです。」
POINT②
信頼できる花屋を見つけておく。中里さんの場合は中目黒の「chibi」
「私が1本気になる花を選ぶと、それに合わせて選んでくれるのですが、いつも想像を超えた組み合わせを提案してくれます。残念ながら近所ではないのですがここぞという時は必ず『chibi』へ。そこで教わったことや新しいアイデアを自分でおさらいしています。」
chibi
住所/東京都目黒区中目黒5-1-18
☎03-5722-0528
営業時間/12:00~19:00
定休日/日曜、不定休
instagram:@chibi.flower
POINT③
ドライと生花を同じ場所に飾ってもすんなり馴染む
「chibiで生花とドライフラワーが混在している景色を見て、それが全く違和感がなかったので、自分でも混在して置くことに抵抗がなくなりました。飾る時にルールなんてなくて、自分がしっくりくればそれでいいんだなぁと改めて思います。花器もバラバラで大丈夫」
撮影/伊藤徹也、猪原 悠(chibi 取材分) 取材・文/柿本真希 構成/松本朋子