捨てられない、でももう着ないかも服を考えてみました

おうち時間が長くなったためか、服の断捨離を実践する方も多くなっているかもしれません。

断捨離、断捨離とは言うけれど、その中には、思い出や愛着がありすぎて捨てられない、またいつか着られるかもという可能性を信じて再度クロ―ゼットの隅にそっと戻してしまう服、ありませんか?

HERS3月号では、自分大切にしてきた服を「MYヴィンテージ」として、今また身につけたくなるアイディアを紹介しています。

 

その中で、大人のヴィンテージショップPrelovedを手掛けるShinzoneのディレクター染谷真太郎さんのアイディアが興味深かったので再度ご紹介します。

 

1 思い出が詰まっているスカーフは一度洗いをかけて、ラフに普段使い

HyperFocal: 0

かつて大人気だったシルクのスカーフ。鮮やかな色合いが特徴で汚れないように大切に保管していた方も多いはず。ただ、上質さがにじみ出ている分、普段使いには不向きな印象。クローゼットに眠っているくらいなら、せひクリーニングに。色合いがいい感じに落ちて、使い込んだ感じになり、風合いが変化。だんぜん扱いやすくなり、カジュアルに使えるようになります。

 

2何枚ももっているデニムは思い切って裾をカット!

HyperFocal: 0

HyperFocal: 0

何年も前に買って穿かなくなってしまったデニム。処分に迷ったら、裾のステッチ部分をカットして洗いをかけてみてください。裾にフリンジができて新しい雰囲気に生まれ変わります。

 

この企画の取材後、私にもMYヴィンテージがあることに気が付きました。

それは、15年ぐらい前に買ったフォックスファーのコートです。当時はファーのボリュームや光沢に羽織るだけでテンションがあがっていましたが、いつしかクローゼットの片隅に。

その後、ここ何年も袖を通さなくなってしまいましたが、その間、数々の断捨離をくぐりぬけてきたMYヴィンテージなのです。

でも服は、着て、身に着けて、愛着を育てていくもの。思い切って、ファーの部分を切り取って、バッグにリメイク(先生はモデルの松本孝美さん)。

S__5767188

普通のバッグではありえないぐらいふわふわなボリュームバッグができました(笑)

こちら、去年の年末からかなりの頻度で登場させました。今ではバッグの中で一番のお気に入りです。

 

私の場合、当時自分でがんばって買ったもので、今になってもすっぱりと断捨離できるものなんてあまりありません。

「捨てる」とは違う新たな選択肢、「もう一度生かしてみる」――。

ぜひこの機会に考えてみるのもいいかもしれません。

 

編集N

 

撮影/魚地武大〈TENT〉 取材・文/見学裕己子

※HERS3月号より

HERS5月号をはじめ、光文社の雑誌・書籍のご購入方法のご案内について。