少しずつ薄着になるこの季節、気になるのが年齢による体形の変化。特に30~40代になると、「ボディラインが以前と違う」「去年着ていた服がきつい」などと感じたり、第1子のころに比べて、2人目3人目の産後は体形戻りがいまいちだったりも。そんな年齢とともに起こる体形の変化について、産婦人科医の尾西芳子先生にお話をうかがいました。
教えてくれたのは
高輪台レディースクリニック 院長 尾西芳子先生
山口大学医学部卒業後、日本赤十字社医療センター産婦人科、済生会中津病院産婦人科などを経て、現在は高輪台レディースクリニック院長。書籍『40歳からの女性の不調とのつきあい方』増補版(洋泉社)などを監修。
体重は変わらなくても体形が変わったのはなぜ?
女性は年齢によって脂肪のつき方が変わるため、若いころと今が同じ体重でも体形は変わります。脂肪がつく部位は以下のように変化していき、40代後半以降からは、女性ホルモンの低下によって皮下脂肪よりも内臓脂肪が増える傾向に。中高年になるとメタボリックシンドロームの人が増えるのはそのためです。
【年齢による脂肪がつく部位の変化】
- 思春期~20代前半 胸やおしり中心
- 30代 太ももや二の腕など
- 40代後半~50代 内臓脂肪
若いころと同じダイエットで結果が出ない
特別に運動をしている場合を除き、年齢とともに筋肉量が減ってしまうのが痩せにくくなる原因。筋肉量が減ると代謝が落ち、消費カロリーも減るため同じダイエットをしても結果が出にくくなります。
対策は、まず筋肉をしっかりつけて、基礎代謝を上げること。急激なダイエットは筋肉も落ちて代謝が悪くなり、リバウンドしやすくなるのでNGです。一カ月に1㎏程度を目安に、時間をかけて落としていくのがベストです。
また、その際意識したいのがホルモン周期。生理後1週間はやせやすく、生理前1週間は食欲が出やすくむくみやすいので気をつけましょう。
無理せず体形を維持するには
やはり大切なのは食生活と運動。以下の内容を心がけて、体形キープを目指しましょう。
【食生活】
- 脂肪を控え、たんぱく質を毎食しっかり摂る。
- 腸内環境を整えるために乳酸菌や食物繊維を摂り、便秘にならないようにする。
【運動】
- 全身運動(ウォーキング、ジョギング、水泳などがおすすめ)。
※30分以上続けて運動すると、脂肪を燃焼させることができる。 - 拭き掃除をする、全身を大きく動かして掃除するなど、日常生活の中でも工夫を。
編集部が選んだキーアイテム
しぼりあげマッサージで脚全体の血行を促進
血行が悪くなると体温が下がり、代謝が悪くなるといわれています。マッサージは血行を促進するのに効果的。これは足先からひざ周り、太ももまで脚全体の12カ所をしっかりマッサージ。温めながらマッサージすることもできます。
乳酸菌・食物繊維・オリゴ糖で善玉菌をサポート
腸の状態を整えるには乳酸菌や食物繊維、オリゴ糖が必要といわれます。味噌には、もともとおなかの健康に大切なこの3つが含まれています。
この商品は1食あたりレタス約3分の1個分(※レタス1個300gとして計算)の食物繊維と、大麦由来の植物性乳酸菌SBL88 を製造時に10憶個配合した即席みそ汁。時間がないときでもお湯をいれるだけなのでお手軽です。
掃除機+雑巾がけが一度に!拭き掃除が手軽にできる
左:クイックルワイパー(本体)、右:クイックルハンディ 伸び縮みタイプ(本体+取り替えシート1枚)すべてオープン価格/花王
上:クイックルワイパー 立体吸着ウエットシート シトラスハーブの香り、下:クイックルワイパー 立体吸着ウエットシート エッセンシャルローズの香りすべてオープン価格/花王
立体構造のウェットシートで、ほこりや髪の毛、菌などを一度に拭き取れます。伸び縮みするハンディは、高い所やソファの下などのほこりもキャッチ。しっかり拭き掃除をしたり、高い所の掃除をして体を動かすにもぴったり。
※紹介している商品の価格はすべて税抜きです。商品情報は2020年6月時点のものとなります。
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取材・文/岡部礼子 構成/Mart編集部
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