料理家という仕事柄、たくさんの器や調理道具をお持ちのワタナベマキさん。
そんなワタナベマキさんがこよなく愛しているのが「器としても使えるすり鉢」です。

モダンな幾何学模様が魅力の小鹿田焼

今回使うすり鉢は、大分県の山間にて昔ながらの製法で作られた小鹿田焼のもの。
刷毛目という筆跡を残す技法で施された模様は、素朴な表情。
エスニック料理ともよく合います。

クミンとコリアンダーのサンボーラ

スリランカでは定番のサンボーラという料理。
現地では、ふりかけのようにごはんにかけたり、カレーに添えたりするのが一般的です。

【材料】（２人分）
香菜…　１０〜１２本
紫玉ねぎ…１／３個
にんにく…１片
クミンシード…大さじ１／２
Ａ
　ココナッツファイン…大さじ２
　ナンプラー…小さじ２
　レモン汁…大さじ１

オリーブオイル…大さじ1

１.香菜はざく切りにする。紫玉ねぎは繊維に沿って薄切りにし、水に３分ほどさらして水けを切る。
２.にんにくは粗く刻み、クミンシードはフライパンでさっと乾煎りする。

 

３.すり鉢に２を入れてすりこぎですりつぶす。混ぜ合わせたAを加えてすり混ぜ、全体がなじんだら１を加える。さっと和えてオリーブオイルを回しかける。

「女性にうれしい栄養素が豊富なココナッツファインを入れることで、食感とコクをプラスできます。少ない食材で、味わいが複雑な一品に」

前回の記事はこちらから（アンチョビとディルのポテトサラダ）

［PROFILE］
ワタナベマキ：料理家。グラフィックデザイナーを経て「サルビア給食室」として料理家の活動をスタート・著書多数。新刊は『ほったらかしでおいしい！蒸しレシピ』（学研プラス）。
Instagramアカウントは@maki_watanabe

撮影／馬場わかな　文・構成／高田真莉絵