【阿部サダヲさんが回答】アラサー女子の悩み相談「結婚までの期間が短すぎて不安」
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今月悩み相談を受けていただけるのは「阿部 サダヲさん」
’70年4月23日生まれ 千葉県出身 血液型A型●’92年より「大人計画」に参加。以降、大人計画以外の舞台にも多数出演し、ドラマ、映画でも活躍。’08年『舞妓Haaaan!!!』で日本アカデミー賞優秀主演男優賞、’18年『彼女がその名を知らない鳥たち』でブルーリボン賞主演男優賞を受賞。近年の主な出演作は、舞台『髑髏城の七人 Season鳥』『ニンゲン御破算』、映画『殿、利息でござる!』『MOTHER マザー』、ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』『恋する母たち』など。パンクコントバンド「グループ魂」ではボーカルを担当、昨年末に電撃解散と’22年の再結成ライブを発表。
今月のアラサー女子の相談は…「結婚までの期間が短すぎて不安です」
ご相談事
去年、オンラインお見合いで知り合った彼。お互いに結婚前提の交際でしたが、親も賛成してくれて秋に結婚することに。最初は嬉しかったけど、話の進みが早すぎてちょっと不安です。交際期間1年未満で結婚しても大丈夫でしょうか…。(36歳・金融機関勤務)
おこたえ
結婚前に一回、本気で喧嘩したほうがいいですよ
阿部さんの回答「喧嘩になっても不安な気持ちを伝えて話し合ってください。」
結婚ですからね、不安があるなら焦らなくていいと思います。延期してもいいから不安はなくしたほうがいい。それで嫌いになられたら、そこまでですもんね。交際期間が短いのは関係ないと思うんです。お見合いもいいと思う。僕の知り合いでお見合い結婚した人がいますが、ずっと仲良くやってます。ただ、不安な状態で結婚するのがよくないのかな。〝話の進みが早すぎて不安〞ってわかりますけどね。僕もすごく早くから仕事を決められるのは不安です。「何年も先の仕事で、まだ脚本もできてないんですけど」って、心配ですよね(苦笑)。「2024年空いてる?」って言われたら、空いてるじゃないですか。「ちょっと待って、それ本当に僕でいいんですか?」って思うし、何やるかわからないのにOKしていいのかなって。わからないことが一番、不安なんですよね。
旦那さんになる方に不安だってことを正直に言って、話し合えばどうですか。延期したいなんて言うと関係が悪くなるのが心配かもしれないけど、もし喧嘩もまだしたことがないようなら、一回本気で喧嘩したほうがいいですよ。僕の奥さんは「自分がこんなに怒れるんだ!」って初めて思った人なんです。それまで、人に対してそこまで頭にきたことはなかったのに。でもこんな感情になれる人は彼女以外にはいないと思って――。この方も、たとえ喧嘩になっても不安な気持ちを伝えて話し合ってください。それで破談になっても、またオンラインお見合いすればいいんですよ。
「新感線って似た劇団がないと思うんです。ここでしか味わえない気持ちよさがある」
劇団☆新感線の舞台に出演するのは5度目。新感線って、似た劇団がないと思うんです。派手だしベタな笑いもやるし、衣装も装置もすごい。音楽もヘビーメタルで特徴があるし圧倒されるイメージ。いつもビックリします。役者としては、新感線でしか味わえない気持ちよさがありますね。歌舞伎みたいというか、普通のお芝居では自分の動きに音が入ることなんてないですから。その気持ちよさとお客さんの笑いが一緒になる快感は、新感線でしか感じられないもの。ものすごくくだらないことをやってるのに(笑)、カッコよく見えるのも魅力です。今作では歌も歌います。いま、バンドが解散しているのでソロデビュー1本目の作品ですね(笑)。歌って踊って殺陣もあります。新感線って台詞だけじゃなく芝居の段取りの〝手〞も覚えなきゃいけなくて、要素が多いので多少の不安はありますが、楽しみのほうが大きいかな。木野花さんという大先輩と古田新太さんという面白い先輩とご一緒するのも楽しみです。今回は古田さんとがっつり絡むシーンがあるのも嬉しいですね。ばかばかしいことをたくさんやって、ドラマ『恋する母たち』の丸太郎のキャラはすぐに崩れると思います(笑)。
バラエティやトーク番組で自分のことを話すのは苦手です。SNSもできないですし。昔から親族の集まりでも一番静かなタイプだったので、未だにみんな驚いてます。僕がリラックスするのは、散歩や車を運転しているときかな。ナビも入れず道に迷ったときは、ゾクッとして〝やった!〞って思う(笑)。知らないところに行けるのがすごく嬉しいんです。昨日は世田谷のある商店街にたどり着いたんですが、そういう初めての場所をみつけるのも好きですね。
『2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』』
「密にならない、短い上演時間で、劇団☆新感線らしい、観たお客様が元気になる作品」を創るべく発進した、新しいカタチの作品。新感線らしく笑いに溢れるものにしたいという想いから、’03年『花の紅天狗』のスピンオフを座付き作家・中島かずきが書下ろし。主宰・演出のいのうえひでのりが、出演者と共に歌あり笑いあり、強烈キャラ満載の作品を届ける。出演/古田新太 阿部サダヲ/浜中 文一 西野七瀬/木野花ほか。●東京・2月26日(金)~4月4日(日)東京建物 Brillia HALL、大阪・4月14日(水)~5 月10日(月)オリックス劇場 http://www.vi-shinkansen.co.jp/yellow/
撮影/平井敬治 ヘアメーク/中山知美 スタイリング/チヨ 取材・文/駿河良美 撮影協力/AWABEES