昼スナックママ・木下紫乃さん 40代のトンネルを抜けた「姉御メンター」たちの金言Vol.4 

子育てもキャリアも落ち着いてきた40代は、「自分の生き方がこれで良いのか」「この先もずっとこのままなのか」と今までの人生を振り返って、不安やあせりに駆られる人も多くみられます。そこで、自分を見つめ直し、自分なりの答えを見つけた姉御メンター達に「これからの過ごし方」のヒントになる言葉を聞きました

★ やりたくないことをやめる。あらねばならないの 自分ルールを取り去って、悩まず動いて

【木下紫乃さん(51 歳) キャリア支援会社HIKIDASHI代表・ 昼スナックひきだしママ】40代、50代の「自分で選ぶ働き 方生き方」を支援する会社を設立。 著書『昼スナックママが教える 45歳からの「やりたくないこと」 をやめる勇気』(日経BP)

結婚は3回、転職は5回、趣味は「結婚・離婚、再婚」、座右の銘は「軽はずみ」と言っているほど紆余曲折の人生(笑)

ちょうどSTORY世代の頃は〝駐在妻〞でしたが、トランク1つで日本に戻り2回目の離婚をし、何もなかった頃。そこから入った人材育成の会社は初めて約9年続きました。

40代でようやく落ち着いたと思ってたのに新分野を見たくて大学院へ。その後、悩める中高年世代を支援したいと人材育成の会社を立ち上げ、中高年が悩みを吐き出せるといえばスナックだ!と昼スナックを始めたんです

とにかく動いちゃうんですよね。スナックで悩みを聞いていると、自分にやりたいことがあっても、誰かの「ねばならない」や「べき」を優先したり、ずーっと悩んでいるだけの人が多くてもったいないなと感じます。

しかも悩みではなくて「きっとダメかも」っていう妄想が多いの。そんなことしていたら気がついたら70歳になっちゃいますよ。

時間を持て余していた駐在妻・ 専業主婦時代に編んだ手袋。こんな時期もあったなんてね。でも今となっては全ての時間が糧になってるって思います。

脳内シミュレートの結論と実際にやった結果は違います。新しい観点が絶対にある。

だからやってみようかと思ってることがあれば気軽に始めてみて「あれ、違う」と思ったらそこでやめて次に行けばいいいのよ。

やるかやらないかで悩むのではなく、悩むのであればやってみて、続けるかやめて違うことやるかで悩む。意外と残された時間は短いんですよ。


<木下さんのやりたくないことリスト>

  • 満員電車に乗る
  • 生理的に受け付けない人と付き合う
  • 自分に対しての謙遜

撮影/中田陽子〈MAETTICO〉 取材/立花あゆ ※情報は2021年4月号掲載時のものです。

STORY