“人とかぶらないモード感”ならアレキサンダー・マックイーンの小物
人気スタイリストの長澤実香さんに、NAVY読者がもう少し深く知っておくと、もっとファッションが楽しめそうなブランドをフォーカスしていただき、毎月紹介していく連載、BRAND NEW STYLE styling by MIKA NAGASAWA。今回のブランドは、アレキサンダー・マックイーン。まだこのメゾンにトライしたことがないという方に、入門編としておすすめしたいのが小物。今回はデイリーに使えるバッグとシューズにフィーチャーします。
旬の〝スピード感〟を添える
「少しだけモード」な小物
スタイリスト 長澤実香さん
アレキサンダー・マックイーンには、大人が無理なくモード感を取り入れられる小物が揃っているのですが、その魅力は意外と知られていないかもしれません。いつもの服でも、マックイーンの小物にチェンジするだけで、俄然新鮮な見え方になりますし、あまり人とかぶらない目新しさがあるのもいいですよね。
バッグは、エッジィさとエレガンスの両方を備えた、実にマックイーンらしいデザインだと思います。私自身、バッグは、いくらデザインが素敵でも、収納力とか、使いやすさといった実用性が伴わないものは使わないのですが、マックイーンのバッグはその点でも合格。開口部がファスナーやマグネットではなく、パタパタと折りたたむディテールが優雅で、「きっとバッグを開け閉めするときの所作の美しさまで考え抜かれてデザインされているんだろうな」と想像してしまうほど。ゴールドのハンドルなど、デザイン要素にきちんと主張があるから、わかりやすくコーディネートの鮮度を上げてくれるのです。
今季のトレンドでもあるレースアップのスニーカー。マックイーンのものは、細身、かつソールのボリューム感が、大人が履くのに丁度よくて、とにかくかっこいい! 今までだったらコンバースを合わせていたものを、今シーズンはこれにチェンジしてみてもいいんじゃないかなと思います。
洋服は少し敷居が高いと感じるなら、まずは小物からトライしてみてください。見慣れたコーディネートが、一気に「今」のスタイルにランクアップすると思います。
ブランドの姿勢や丁寧なモノづくりは商品の品質の良さに繋がっている。そして、よいものは買ったその時から物語をつくり始め、次世代に受け継いでいきたくなるようなものになっていく―そんなモードの始まりの在り方を、人気スタイリスト長澤実香さんと考えていきます。
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photos MASAYUKI ICHINOSE(eight peace) styling MIKA NAGASAWA
edit&text MIWAKO YUZAWA
composition NORIKO NAGAYOSHI
special thanks BACKGROUNDS FACTORY