「離婚しても幸せ」稲沢朋子さん×クリス-ウェブ 佳子さん対談【イナトモWEB Vol.22】
稲沢朋子さん×クリス-ウェブ 佳子さんの
素敵なシングルマザー論
各々にVERY、STORYの読者モデルから看板モデルへ。加えてシングルマザーという共通点がある2人の出会いは、6年前の雑誌の共演企画がきっかけ。以降イナトモファンとなったクリス-ウェブ 佳子さんからの熱いラブコールを受け、今回の対談が実現。離婚のこと、思春期を迎えた子どもの心情、またパートナーについてなど、2人の本音トークはアラフォー、姉フォー必見です!
28歳の時、公園で家族と一緒にいたところをVERY編集部のスタッフに声をかけられ、読者モデルに。その後VERY専属モデルとして活躍する傍ら、海外経験を活かしたバイヤーやプレスなど、ファッション業界での過去の経歴や音楽への幅広い知見が話題となり、ラジオパーソナリティやイベントプロデュースなど、様々な分野で活躍。昨年、10年間続けたVERY専属モデルを卒業し、ますます躍進中。15歳と16歳の年子姉妹のママとして、現在も子育て奮闘中。
今がハッピーであれば、
子どもたちにとっても幸せな選択だった
離婚は結婚する以上に大変なこと。
だけど、潔く決断することも
みんなが幸せになれるひとつの手段だと思う
(稲沢朋子さん)
クリス-ウェブ 佳子さん(以下敬称略)6年前、初めて撮影でイナトモさんに会った当時、離婚という人生の岐路に心底悩んでいてボロボロだったんだけど、ハッピー感溢れるイナトモさんに出会い「シングルマザーでもこんなに幸せに生きてる人がいるんだ」って衝撃を受けたの。それまでの私は“離婚=不幸”だと思っていたし、家族という形に固執するあまり、理想と現実の選択に葛藤だらけだったんだけど……。ふと撮影の合間に相談してたら「いいよ〜、離婚!」って。あっけらかんと言われたそのひと言で、気持ちがスーっと軽くなったことを今でもすごく覚えてる。
稲沢朋子さん(以下敬称略)え?!そんなこと言ったの、全然覚えてない(笑)。
佳子 だとしたら、無意識で言ってくれた言葉だったのかもしれないね。でも、私にとっては離婚を選択することは、今後の幸せのためのアクションかもしれないって切り替えられたきっかけになったの。それに、イナトモさんの親子関係や2人のお子さんが真っすぐに育っている姿も、私の決断を後押ししてくれたんだ。
稲沢 私は長女が7歳になる頃に離婚を決断したけど、もちろん修復できるのならしたいと思ってたの。だって、離婚は結婚する以上に大変なことだからね。だけど、どちらかが我慢したりハッピーでないとしたら、子どもの幸せも含め、潔い決断をしたほうがみんなの幸せのためになれると思ったんだよね。
佳子 そう気づかせてくれたのが、前向きな気持ちになれるきっかけを作ってくれたのがイナトモさんのひと言だった!
稲沢 離婚することで、子どもにも寂しい思いをさせただろうし、もちろん不安が無かったわけではないけれど、母親が笑って暮らせていない方が、結果、子どもにはよくないんだよね。だから私は笑顔を選び、離婚を決断したという経緯。
佳子 それすごくわかる。離婚したことで人を思いやる気持ちにも余裕もできたし、なによりも笑えるようになった!離婚するかしまいか迷走していた頃は、仕事以外で全く笑えてなくて。離婚した後に、次女から“ママってこんな風に笑うんだね”って言われた時は、私そんなに笑ってなかったんだって驚いたくらい。
稲沢 娘さんたちもママが明るくなって良かったと思ってるはず。離婚するまでの経緯は、人それぞれだからね。全部を肯定するわけではないけど、笑うことを忘れて、自分が犠牲になるくらいなら、私は離婚という選択肢も幸せになる手段だと思うんだよね。
佳子 同感。特に30代・40代は夫婦の中で価値観がズレてきたり、歯車が合わなくなってくることがあるじゃない?迷うことで自己犠牲を払うくらいなら、決断することも人生の中で大切だと思う。
思春期の娘の理解が得られるかどうか次第
恋を知ってからの長女の
私の恋愛に対する理解の変化に驚き!
(クリス-ウェブ 佳子さん)
離婚しても、元夫には
ハッピーでいてほしいって心から思ってる
(稲沢朋子さん)
佳子 STORYを卒業して以降、ますますキレイになったと思ってる。素敵な恋愛、してたりする?
稲沢 いやいや、それが全く(笑)。
佳子 そうなの?!私はてっきり(笑)。イナトモさんってひと目惚れするタイプ?それとも時間をかけるタイプ?
稲沢 ひと目惚れは今まで1回もないの。好きになるまでに時間がかかるから、なかなかパートナーとなる人に出会えないまま今に……(笑)。理想が高いとかじゃないけど、好きになるまでのフィルターがいくつもあるみたい。佳子ちゃんは、今お付き合いされているパートナーとうまくいっている?お嬢さんたちとの関係性とか、どう?
佳子 もともと友人だった彼とは娘たちも何度か面識があって。その延長線上でお付き合いが始まったんだけど、彼と私の関係が変化したあと、長女が彼を受け入れるまでに結構かかった。
稲沢 それは大変!思春期の女子は特に難しいよね。
佳子 そうなの。1歳違いの次女が抵抗なく彼を受け入れてくれた反面、思春期真っ只だった長女は彼のことを完全にシャットアウト。1歳しか違わないのに、この年齢期の精神的な成長に凄く差があることも実感させられたけど、長女自身が恋を知ってからの変化には驚き!彼女が人を好きになることですごく周囲に優しくなったし、私の恋愛に関しても良き理解者でいてくれるようになって、娘たちには本当に感謝してる。
稲沢 わかる!我が家も同じ。息子はある程度の年齢を越えた頃から、“自分の人生だから好きにしたらいい”というドライな解釈だった反面、娘は母が女であることを感じると気持ち悪いと思っていたみたいで。私の恋愛に関してはずっと否定的だったけど、人を愛する気持ちがわかったことで、ようやく母の恋愛の可能性を理解できるようになってくれた点は同じ。恋愛も子どもの成長で変わることを実感させられるよね。
佳子 元夫と連絡とる?
稲沢 私は長女が小1の時に離婚したので、子どもたちがお父さんと定期的に会う機会を設けてた。離婚して5年が経ち、彼が再婚を考えていると連絡があったことで、今後のことを話し合うために、離婚後初めてゆっくり話して以来、今は友達関係。誰か相手がいないとダメな人だと思っていたから、再婚できて良かったね!って心から思えたよ。離婚してもお互いがハッピーでいたほうが、子どもたちにも心配かけなくてすむしね。
佳子 その気持ち、すごくわかる気がする。子どもたちにとっては離婚をしてもパパという存在は変わらないから、元夫にも幸せでいて欲しいと私も思う。25歳で結婚した時は、相手に幸せにしてもらいたいと思っていたけど、今は、今の彼を世界一幸せにしたいと思ってる(笑)。経験と年齢のせいかな。
稲沢 私も同じ。受け身の幸せを求めるだけじゃなくて、私からも幸せを与えられる恋愛ができたらいいな。お互い前向きに歳を重ねていけたらいいよね!
離婚を考えていたドン底の時期、
イナトモさんのさりげないひと声で
前向きになれた
(クリス-ウェブ 佳子さん)