家族や女友達をちょっと忘れて… 一泊二日で京都ひとり旅。ザ・ホテル青龍 京都清水に泊まる①|STORY

こんにちは、STORYライターの北野です。
明治2年に開校し、昭和8年に移転新築された元清水小学校。平成23年まで小学校として使用されていた歴史価値のある校舎を活用して生まれ変わった、「ザ・ホテル青龍 京都清水」へ宿泊してきました。

実は、京都は人生でまだ3度目……。1度目は高校の修学旅行。2度目は夫の仕事関係の付き添いでトンボ帰り。つまり自由な時間のある京都は実は初めてで、とてもワクワクしていました。しかも家庭を持ってからのソロTIMEは貴重な時間で、大人のひとり京都を満喫です!

ザ・ホテル青龍 京都清水は、清水寺から徒歩8分、京都駅からもタクシーで約15分という、利便性もよく観光にも適した場所に位置したホテル。元清水小学校の特性を残しつつ再建された唯一無二のホテルなんです。

今まで宿泊したホテルとは明らかに違う佇まいで、到着する前からとても楽しみにしていました。京都駅に到着し、方向音痴の私はタクシーの一択でホテルへ向かいます。言葉のイントネーションで東京の人間とすぐに分かったのか、タクシーの運転手も「今日の午前中は雨が降ったんやけど、やんでよかったね」とか、「これが鴨川やよ」とか観光案内してくれて、久しぶりの京都に心躍ります。そしてホテルが近づき、タクシーの窓から玄関へと続くアプローチへと見えた光景は、想像を絶する別世界でした。

緑に包まれた清水の地で、ここはヨーロッパかと思うような世界観。モダンでありながらどこか懐かしさを感じさせる建物は、ここが元小学校だったなんて誰が想像するでしょうか。

フロントのロビーは元管理作業員室だったそうで、天井や柱など当時の内観そのままを活かした造りになっています。約90年前にこんなモダンな建物の小学校が建てられたなんて! 素敵すぎます。

今回、私が宿泊したお部屋は、中庭を挟んだ反対側の3階にあるスーペリアキング。ホテル全体で48室あり、全て広々としたお部屋は15タイプの間取りがあるそうです。ホテルの方にお聞きしたところ、小学校の2つの教室を3つの部屋に分けた作りになっているとか。私の部屋は「4年い組」と「3年い組」だった教室だそうで、半分半分の教室に泊まるというのも味わい深い(笑)。卒業生は、自分の教室だったお部屋を予約する方もいるそうで、そんな楽しみ方も素敵ですね。

さて、ここで裏話をご紹介。お部屋の床が絨毯なら「元教室」で、床がフローリングなら「新しく増築したお部屋」だそうですよ(笑)。お部屋によって見える景色や表情が全然違うので、ホームページから好きなお部屋のタイプを選んで宿泊することができるのも魅力ですね。

ホテルの中を歩くだけで、いくつもの発見や驚きがある趣のある素敵なホテル。そう言われれば、紛れもなく校舎の姿を彷彿させる階段は、小学校低学年に合わせて一段一段が低くなっています。学生時代は横一列で歩けば「広がって歩くな!」と先生に怒られたけど、今なら誰も怒らないから大切な人と並んで歩いたりするのも楽しそう。

階段の右と左を分けるセンターラインの跡や、誰かが削った子どもの落書きの跡、ゴミを廊下から捨てることができたダストシュートなど、わざとインテリアとして残してあるのも粋ですね。

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誰と訪れても、それぞれの子供時代へと一気にフラッシュバックできて、思い出話に花が咲きそうです。おっと、今回のテーマはひとり旅だった……。

中庭に設置されている郵便ポストは、閉校まで実際に使われていたポストだそう。絶対親から「この郵便、学校で出してきてね」って言われたんだろうなぁ、とか、でも郵便を出し忘れてお母さんに怒られたりしたんだろうなぁ、とか、いろいろ想像しながら歩くのもノスタルジックな気分に浸れてとても楽しいんです!

さて、18時にディナーを予約したので、それまで宿泊客なら誰でも利用できるゲストラウンジで過ごすことに。

全面ガラス張りのラウンジは、アルコールを含むドリンクや軽食が無料で楽しめるのです。すごい、嬉しい〜!これぞ京都だと感じさせてくれる、法観寺の八坂の塔を眺めながら、ひとりで塔に向かって白ワインで乾杯! 生八つ橋とレバームースをいただきながら、

「う〜ん、美味しい! ひとり時間最高!」

思い返せば、今日はお昼ご飯をちゃんと食べていなかったんだ。空きっ腹にアルコールが染み渡ります(笑)。
スタッフの人に昔の京都についてのお話を伺いながら、ディナー前の優雅なひとり時間を満喫中。やっぱり、清水小学校の卒業生たちが、懐かしんで宿泊に訪れる方が多いそうです。閉校して自分の母校がなくなってしまい、寂しい想いをされている方々がいるなかで、自分の母校がこのような形で蘇るのは素敵なお話ですね。そうこうしているうちに予約の18時になってしまったので、ディナーへ向かいます!

取材・撮影/北野法子

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