もうすぐ立秋だというのに、相変わらずの猛暑が続いています。夏休みを取って、どこか涼しいところに…と言いたいところですが、コロナ禍のこのご時世では、なかなかそうもいかないところがあります。せめて、「水族館」にでも行ったつもりで、「漢字」だけでも涼しい気分になっていただこうということで、「水生生物」を特集してみました。と言っても、魚介類（「魚類と貝類」のことで、近年は「魚貝類」という表記もよく見かけるようになりましたが、本来は「魚介類」と書きます）から哺（ほ）乳類まで膨大な種類があるので、今回は「海」という漢字一字を含む生き物に限定して出題します。「当て字」ばかりですので、想像力が勝負です。

１～10は、水生生物の名前です。何と読むでしょうか？イメージをヒントにつけていますので、参考にしてみてください。

1.海月

ヒント：「水母」とも書きます。骨がない生き物として古典にも登場

正解：くらげ

2.海豚

ヒント：「ふぐ」と勘違いしやすいのですが、それは「河豚」です

正解：いるか

3.海象

ヒント：見分けるポイントは大きなキバ

正解：せいうち

4.海豹

ヒント：本来は寒冷の海に棲息していますが、多摩川に迷い込むことも

正解：あざらし

5.海馬

ヒント：海のギャングとも呼ばれることもあり、オスは体重1トンにも

正解：とど

6.海星

ヒント：海底に棲息する星形の生き物です

正解：ひとで

7.海鼠

ヒント：この仲間の一部は、酢の物にして食用になります

正解：なまこ

8.海驢

ヒント：ショーの花形ですが、仲間のオットセイとの見分けが実は難しい

正解：あしか

9.海鞘

ヒント：独特の風味ですが、形状から「海のパイナップル」とも呼ばれます

正解：ほや

10.海胆

ヒント：「海栗」や「雲丹」とも書き、一部は寿司種や丼になります

正解：うに

いかがでしたか？少しは涼しくなりましたか？では、今回はこのへんで。

《参考文献》
・「広辞苑　第六版」（岩波書店）
・「明鏡国語辞典　第三版」（大修館書店）
・「当て字・当て読み漢字表現辞典」（三省堂）
・「読めるようで読めない漢字2500」（ナガオカ文庫）
・「読めそうで読めない間違いやすい漢字」（二見書房）

文／田舎教師　編集／菅谷文人（CLASSY.ONLINE編集室）