徳島出身・美しい2人がフェムテックブランドを始めた理由

巷でよく耳にする“デリケートゾーンケア”や“フェムテック”という言葉。実は「ケアしたことない」とか「よく知らない」というひとも多いのではないでしょうか?今回はデリケートゾーンケアブランド“アイム ラフロリア”((株)メリア)代表のお二人からお話をお伺いしました。もしかしてこれがデリケートゾーンケアの効果なの?と思わされる美しいお二人。初回はブランドを始めるきっかけのお話です。

バレエ教室で培った根気強い性格が信頼関係の基

30年来の幼馴染とお伺いしましたが、お二人が仕事のパートナーになるまでにどのようにして信頼関係を築いてこられたのか教えてください。

和田さん「私たち2人とも徳島出身で、私が1つ歳上になりますが、30年以上の付き合いになる幼馴染なんです。同じバレエ教室に3〜4歳から15〜6歳までほぼ週5で通っていたので、いま思えば1つのことを真摯に向き合いやり続けるお互いの根気強い性格を知っていたことが信頼関係の基にある気がします。大学進学のタイミングで2人とも上京し、大学時代は年一程度、卒業し、外資系金融機関に就職してからは仕事に追われる日々で、しばらく会わない期間がありましたが、社会人生活が5、6年経った頃、久しぶりに2人で食事に行ったことを機に会うことが増え、「いつか何かやろうね」という話をするようになりました。私たちは信頼関係もありますが、お互いのないところを補い合える補完関係にあるというのを感じていて。元気で前向きという点は似ていますが、中身は全然違っていて、それがまたよかったんです。私的にもちょうど次のことにチャレンジしたいなと思うようになっていて、原から『毎日を自分らしく過ごせるサポートとなるブランドを立ち上げたい、一緒にMelliaを立ち上げないか』と声をかけられたことが、新しいステップに踏み出すきっかけになりました」

実はみんな言えていなかった「デリケートゾーンの悩み」

原さん「私は大学卒業後、美容関係のベンチャー起業に就職し、ヘアケアやボディケアなど生活に欠かせないプロダクトを作る会社で、企画、PRをしていました。元々起業したいという思いが強かったので、常に人が何を求めていて、悩んでいるんだろう?と観察しながら、これもしかしたらヒットするかも!と色々考えていました。
ある時、私自身、ストレスがたまるとデリケートゾーン周りのトラブルが顕著になること気づき、私だけじゃなくて、みんな言えてないだけかもしれないと思って。女性の多い会社だったので、周囲に自分の悩みを打ち明けてみたら「実は私今日生理痛がひどいんです」など今まで不調でも言えなかったことをみんなが言えるようになり、こちらも気遣うことができるようになったんです。
みんなの体のことを話すようになったら、生理が終わったら急に輝きだしたり、彼氏ができたら急に肌つやがよくなったりというのが見えるようになってきて、女性ホルモンってすごく大事、身体と心でつながっているんだと強く思うようになりました。
これっておもしろいなと思って、みんなの悩みを解決する商品を開発したいなと思い始めたんです。そしてその温めていた思いを、退職した和田にぶつけてみたらすぐに共感してくれて、有言実行する力と“やるなら今”というスピード感を持っている彼女にも背中を押され、女性の悩みを解決できるようなプロダクトを作りたいと始めたのがデリケートゾーンケアブランドのアイムラフロリアです」

和田さん「わたし自身すごくPMSがひどいことや、ホルモンバランスによって仕事のパフォーマンスが変わるというのを感じていたので、不調を感じている人に寄り添える商品を作れたらと原に「やろう」と二つ返事で言いました。「いつか何かしようね」という、その時がきた!という感じでした」

原 由記(はら・ゆき)さん メ

原 由記(はら・ゆき)さん
メリア代表取締役CEO/化粧品メーカーで商品企画兼広告プロモーション部を統括。女性特有の悩みや、ホルモンバランスから起こりうるトラブルに着目し、2017年にMellia株式会社を創業。女性一人一人に寄り添うデリケートゾーンケアブランド「I’m La Floria」の商品開発・コンセプターを務める。

和田由紀(わだ・ゆき)さん メ

和田由紀(わだ・ゆき)さん
メリア代表取締役CEO/外資系金融機関で営業を担当しヴァイスプレジデントに。11年間、資産運用やソリューション提案を手掛ける。また、小学生の2人の娘のワーキングマザーとしてもロールモデルに。 2017年、幼馴染の原と「もっと⾃由に」 「⼀⼈⼀⼈が⾃分らしく輝ける毎⽇を」を掲げ、Mellia株式会社創業。

●お問い合わせ https://im-official.com/

撮影/杉本大希 取材/金セアル 編集/水澤 薫(CLASSY.編集部)