私たちの女子旅STORY。こんなに満喫してしまってごめんなさい!
「私たちのCHALLENGE STORY」を担当しているライターの上原亜希子です。母親として子育てに奮闘していたある日、ふと美容院で見つけたSTORYに掲載されている「ライター募集」の案内に誘われ、晴れてSTORYライターとなって今年で8年目。今もまだ「私、ライターをしています」とは堂々と言えない自分がいますが、この仕事を始めてから、それまでの世界では出会えなかった方たちとのお仕事や出会いから、多くのことを学ばせていただいています。多くの‟出会い”の中でも、同期ライターとの出会いは私にとって大きな財産です。学生時代の友人のような感覚で、彼=夫のこと(笑)、ファッションのこと、そして子どもの将来ではなく自分の将来のことを語れる相手。子育てを通して仲良くなったママ友とはまた少し違った存在です。その中のひとり、チャレンジSTORYのコーナーも一緒に担当している孫さんと初めて女子旅を敢行しました!
旅行といってもまだ海外へ足を伸ばすほど時間は取れず、大阪1泊2日の2人旅。新幹線で2時間半程で行くことが出来るにもかかわらず、東京とは全く違ったカルチャーと雰囲気を醸し出す大阪は、なかなか時間の取れない私たちでも十分遠くにやってきた感を味わえる場所です。
今回、初の2人旅に選んだ街は大阪府堺市。かつては「ものの始まりはなんでも堺」や「東洋のベニス」とも呼ばれ、一大貿易都市として世界各地から多くの人・モノ・情報が集まる街だったそう。こうした歴史的背景から、日本を代表するさまざまな伝統作業が堺から生まれていったのです。その中でも私たちにとって最も興味深かったのは、1本1本職人の技によって丁寧に仕上げられた堺の包丁です。プロの料理人からも高く評価され、彼らが使用する包丁のほとんどが堺製であるといわれているほどです。堺市には刃物を販売するお店だけでなく、刃物ギャラリーや堺刃物ミュージアムもあります。依頼者の希望に合わせ、厚さや長さを数ミリ単位で仕上げるこだわりの1本を別注対応してくれるお店もあるので、旅の記念に究極の“マイ包丁”を作るなんていかがでしょうか。
堺の街の観光をしばし楽しんだ後は、今夜宿泊する「ホテル・アゴーラ リージェンシー大阪堺」に向かいました。歴史と伝統のある堺の街で“迎賓館”と呼ばれるにふさわしいホテルです。ロビーの豪華なシャンデリアとロビーに置かれたクラシカルな柄の家具が真の上質を知る成熟した大人の心を満たしてくれるホテルであることを感じされてくれます。
誰かと旅をするときに重要になってくるのは旅先での過ごし方。せわしなく街の観光にいそしむ人もいれば、のんびりとした時間を過ごす人も。私たちは断然のんびりタイプ。クラシカルなトーンで統一された重厚感のあるお部屋が心落ち着かせてくれ、まずはお部屋でのんびりとした時間を少し過ごしました。今回、初の2人旅ということもあり少しだけ奮発した私たちは、部屋をエグゼクティブフロアの23階でチョイス。そのため26階にあるエグゼクティブフロア宿泊者専用ラウンジを利用することが出来ました。
ここでは10時から16時までのティータイムと、16時から20時までのカクテルタイムを楽しむことができます。お部屋でのリラックスタイムを挟み充電が完了した私たちは早速26階へ。
丁度ティータイムということもあり、ビュッフェ形式でスイーツやフルーツ、そしてコーヒー紅茶等が並べられた中で、いつも以上にお喋りに華が咲いてしまったのは言うまでもありません(笑)。いつもならば、子どもの帰宅時間や夕飯準備の時間を考えて、おしゃべりを中断して帰宅……という流れなのですが、今日は気にしなくてOK! これほど嬉しいことはありません! とどまることを知らないお喋りが続きティータイムは終了、カクテルタイムへ。早速コーヒーからカクテルへとドリンクを変え、歴史深い堺の街並みや古墳群、金剛生駒山系など美しい日本を眼下に眺めつつ、お喋りは続いたのでした(笑)。
19時からは夕食の時間。26階から25階へ移動し「日本料理 なにわ」で和食を堪能しました。
カクテルをあんなに楽しんだのにまだ飲むの?という声が聞こえてきそうですが、日本料理には日本酒。オススメの3本を出していただきちょっとずつ楽しませていただきました。
お酒と共に存分に楽しんだお食事はどれも美味。デザートも合わせ、全10品のお料理が楽しめる「乙姫」という名前のついたコース前半の盛り上がりは煮物。伊勢海老のお出汁と白みそでできたお汁で炊かれた煮物はしっかりとした味にもかかわらず、とっても優しいお味で忘れられません。
そして後半部分の山場はなんといっても揚げ物、天婦羅です。いったいどんな風にしたら、こんなにさくさくと揚げることができるのでしょうか!? 天婦羅を食べている間は、さくさくという音しか聞こえませんでした(笑)。食事の合間にご挨拶にいらした太田料理長に美味しいお料理への感謝の気持ちを2人で興奮してお伝えしましたが、酔っ払い2名の声はきちんと届いていたでしょうか?(笑)改めて……本当に美味しいお料理でしたとお伝えしたいところです。
ほろ酔い気分の2人がお部屋に戻ると、またまたびっくり! 大阪湾に面した西側の私たちのお部屋から望む大阪ベイエリアから神戸、明石海峡大橋まで大阪湾岸の夜景が美しい! 堺旧港が目の前に広がり龍女神像のイルミネーションや阪神高速湾岸線を走る車のテールランプが美しく連なり、その先には堺泉北コンビナートの工場夜景も見えます。タイミングが良ければ関西空港に着陸する飛行機の光も同時に眺めることができるそう。まさに「イルミネーションの宝石箱や~」という感じでした!
23階以上ばかりをうろうろしていた私たちでしたが、こちらのホテルには最新鋭のトレーニングマシン、プールやリラクゼーション施設などの設備も充実しています。エグゼクティブフロアの特典で利用できるので、時間があればこれらを楽しむのも優雅ですよね。
2日目、私たちの短かった女子旅の最終日。メインイベントは「開口(あぐち)神社での写詞体験」です。開口神社は同ホテルより徒歩10分ほどの場所に位置し、奈良時代に神功皇后により創建されたと伝えられる安産・開運厄除の神社です。この体験は今回宿泊したホテルが企画している日本文化体験プランのひとつで、まずは写詞の題材であり御祓いの際に奏上される「大祓詞(おおはらえのことば)」についての説明を受け、その後、客殿の和室にて写詞を行うという内容です。
写詞(うつしことば)とは、神様に御祈りする際、奏上する「祝詞(のりと)」を写し書くことです。
静けさの中で心を鎮めて改めて自分自身と向き合いながら行う写詞。日々時間に追われる私たちにとってとても貴重な体験です。事前に写詞する言葉についての説明をしていただいているので、とても興味深く筆を進めることができました。パソコンで原稿を書くことが多い昨今、こんなにたくさんの漢字を書いたのはここ近年なかったのではないかと思います。
写詞体験後には正式参拝方法の説明を神主様よりしていただき、通常立ち入ることのできない本殿にて正式参拝させていただきました。これまたここ近年こんなに緊張したことないのでは?というくらい緊張しました(笑)。
神社での体験企画の最後には、香りで幸運を引き寄せると言われる「幸守り」をいただき終了。子ども連れや、夫と一緒では絶対に味わうことができないこの貴重な体験。記念すべき初の女子旅にはもってこいの内容だったと2人して晴れ晴れとした気持ちで開口神社に別れを告げました。そろそろ帰りの新幹線の時間が迫ってくる中、新大阪へ向かう私たちにどこからともなく「何か忘れてないか?」という声が聞こえてきました。そう、たこ焼きを食べ忘れていたのです!
大阪を訪れながらたこ焼きを食べないとは失礼極まりない! 最後はたこ焼きを堪能してこの旅を締めくくりました(笑)。ホテル、お食事、写詞体験のすべてを堪能した1泊2日の女子旅。ほんの少しだけ時間に余裕ができたら、思い切って旅に出てみませんか? 近場でも短期間でもこんなに素敵な時間を過ごすことができるということがわかった私たちは「次はどこに行こうかな~」と現在画策中です♡
【ホテル・アゴーラ リージェンシー大阪堺】
〒590-0985 大阪府堺市堺区戎島町4-45-1
☎072-224-1121
http://www.agoraregency-sakai.com/