青山祐子さん「『幸せ』を呼ぶ『感謝』」
子供達の通う香港のインターナショナルスクールでは、11月末にアメリカの祝日の一つ、感謝祭(サンクスギビング)を祝いました。
例年では学校で、ローストターキー、マッシュポテ ト、コーンブレッドやパンプキンパイなど、伝統的な感謝祭料理を楽しみますが、今年はコロナ規制のため学校での親子の集いはできませんでした。
学校では、子供達に感謝祭の精神を伝えるため、みんなが保存食材を持ち寄り、必要としている人たちへ届けました。
同校の高校生達はサンクスギビングにちなんで興味深い企画を実施しました。
皆さんも一緒に試してみてください。
まず初めに、
「今、あなたはどのくらい幸せですか?」
10段階で評価してください。
次に、目を閉じて、ありがたいと思う人を思い浮かべてください。
そして、その人について思い浮かぶことを全て、紙に書いてください。
皆さんは、誰をどんな理由で思い浮かべましたか?
では、実際に、書き記した思いを、感謝しているその人に伝えてみましょう。
生徒達の企画では、学校の先生、高校生、中学生を対象に個別で質問し、その場で電話して感謝の思いを伝えてもらいました。
お父さん、お母さん、結婚相手、親友へ。
始めは、照れ臭そうに、紙に書き留めた言葉を読んでいた生徒ですが、次第に自分の 言葉で感謝の思いを語り始め、「ありがとう。大好き!」と伝えました。
電話を受け取った相手からは、驚きながらも、とても喜んでいる反応が返ってきました。
企画の最後に、感謝を伝えた直後の今、どのくらい幸せを感じているか、再び十段階で評価してもらいました。
すると、 最初の評価より幸せを感じる数値が上がっているのです。
「感謝」を行動に移すことで、自分の幸せ感が増えるということを実証する試みです。
この企画に参加した生徒や先生は、
「これまでずっと思いを言えなかったので、伝えられて救われた気分。」「 照れ臭かったけど、素直に感謝を伝えられて嬉しい」「プレッシャーの多い仕事で忘れがちだったけど、大切な人を思い、感謝を伝えることはとても大事だと改めて感じた」と充実した笑顔を見せていました。
慌ただしく過ごす日々の中、ふと立ち止まって、自分の支えになっている人のことを感じ、感謝する思いを伝えることは、相手に喜んでもらうだけでなく、実は自分自身にも、幸せな気持ちが増えるという効果があるのですね。
皆さんは、誰にどんな思いを伝えたいですか?
さて、厳しい入境規制を続ける香港では、域内でのコロナ感染者ゼロの日が続いています。
気温が20℃前後と外で活動するのに快適な季節。
国際大会、ラグビーセブンズは来年11月に延期となりましたが、プロ選手と同じスタジアムを舞台に、子供達がラグビーの試合をし、本場の雰囲気を味わいました。
久しぶりに、パンダやイルカ、ペンギンとジェットコースターなどの乗り物が揃った巨大な遊園地、オーシャンパークへ行ってきました。平日にも関わらず、午後になると長蛇の列。
これからクリスマスに向けて、行楽地やショッピングモール、レストランはさらに人が溢れそうです。