わたしの美味しい〝だけじゃない〟リスト③
作り手のもの作りの姿勢や背景に共感するもの、体と心をすこやかに保つために欠かせないものなど、ただ「美味しい」だけではなく、自分にとって今、食べる意味のあるものとは?食を大切にする方々に教えていただきました。
フォトグラファー 馬場わかなさん
暮らしまわりを撮影。著書に、震災後の安齋家を追った『まよいながら、ゆれながら』(ミルブックス、中川ちえさんと共著)など。
あんざい果樹園の りんごと桃
¥1,500~¥2,600(りんご・3kg)、¥2,000~¥3,500(もも・3kg)
震災後も努力を重ねて届けてくれる美味しさがうれしい
東日本大震災の後、本の撮影であんざい果樹園を何度か訪れたときのこと。放射線量を減らすために表土を削ったり、果樹の表皮の一部を剝がしたりしたこと、自主的に放射線物質検査をしてもらったことなど、さまざまな話を伺いました。震災を乗り越え、りんごや桃をコツコツ作り続けるお父さんの姿も目にし、毎年必ず、取り寄せるように。毎回届くと、「やっぱり美味しい!」とうれしくなります。
フォトグラファー 砂原 文さん
ライフスタイル雑誌や書籍、広告などで活躍。長年通い続けている、ハワイ・モロカイ島の風景をまとめた写真集『pili』も発表。
asoうぶやまキュッフェのキュッフェ農園 オーガニック野菜セット
¥3,700(送料込み)
体の細胞が目覚めて元気が湧くパワーのある固定種や在来種の野菜
オーナーの奥様とは、以前からの知り合い。熊本・阿蘇の産山村に店を構え、農園を作り、ワイナリーにも挑戦している様子をずっと応援してきました。昨春、野菜の宅配を始めたと聞き、固定種や在来種にこだわって、農薬・化学肥料不使用で育てた、力強いあの野菜が食べたくなって、早速お取り寄せ。生でかじると体の細胞が目覚めるような感じがして、自粛期間中に弱った心も元気になりました。
料理家・フォトグラファー minokamoさん
岐阜・美濃加茂出身。郷土に根ざしたレシピを考案。郷土食についての執筆も。著書に『料理旅から、ただいま』(風土社)。
藤井養蜂のminokamoハニー
¥1,944(300g・送料別)
養蜂家の手で丁寧に採取される 国産・高純度・非加熱の蜂蜜
私の地元、岐阜・美濃加茂市にある蜂屋町で採取された、さまざまな花の蜜によって構成される「百花蜜」です。生産者の藤井さんは、地元の農家さんが蜜蜂の減少で困っているという話を聞き、養蜂家になられたそう。この蜂蜜は手作業でのろ過のみという純度の高さで、味が濃く感じられます。非加熱で、たっぷりの酵素をいただくため、そのままか、チーズなどにかけて味わうのがおすすめです。
イラスト/吉岡香織〈asterisk-agency〉 取材・分/秋山香織 構成/高田真莉絵
※2021年4月発売号掲載当時の情報です。
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