「真夏に簡単におしゃれに見えるコーデ7選」ファッションのプロが本気で考えてみた!

サラッと着るだけでカッコよくなるし、サマになると思いがちなモノトーン配色。ちょっと待って!ともすると「手抜き」「無難」と思われちゃう危険な配色でもあるんです。オシャレな人は白と黒だけでも印象的だしスタイルを感じるもの。そこで、スタイリストの荒木里実さんに、こだわりのテクニック、今夏したいスタイリングを徹底リサーチ。今すぐ使えるアイディア満載です。

黒のハンサム力でどんなテイストも自分らしく

スタイリスト・荒木里実さん

    サラッと着るだけでカッコよくな

    黒Tに黒パンはトレンドなんて関係なく、ずっと着続けている安心できるリアルなスタイルです。夏の黒はレイヤードせず、ワンツーで着るのが涼感アップのコツ。これくらいシンプルなときは、ネックレスもせずベルトに注力。潔くハンサムトラッドにまとめます。古着っぽいGジャンもまた気分。手元のパールでヴィンテージ感を盛り上げてみました。ノースリーブTシャツ¥8,580(スローン)パンツ¥39,600(ロンハーマン)デニムジャケット¥41,800(ハイク/ボウルズ)バッグ¥13,200(ケッシュル エッセンシャル)シューズ¥83,600ベルト¥68,200(ともにトッズ/トッズ・ジャパン)サングラス¥41,800(アイヴァン/アイヴァン東京ギャラリー)ブレスレット¥12,960(アビステ)

    サラッと着るだけでカッコよくな

    スタイリスト・荒木里実さん
    CLASSY.のオシャレ番長、表紙も多く手がける看板スタイリスト。辛口でカッコいい、パンチとエッジあふれるスタイリングが持ち味。「黒は好き、白はそんなに」と言いつつ、白黒企画後は白率高まるミーハーなところも彼女の持ち味。

ホーム感のある白黒は小物で鮮度を高めたい

スタイリスト・大野千歩さん

    サラッと着るだけでカッコよくな

    辛口な印象のあるモノトーンは、ただ着るだけで決まると勘違いしがち。シンプルだと手抜き感が出てしまうから、何かテーマを持たせます。たとえばトラッド。ネイビーやブラウンの印象があると思いますが、だからこそ白黒だと新鮮。ベルトが今気分ですよね。こういった新しい小物使いで更新し続けるのも白黒デーには重要です。シャツ¥8,990ベルト¥9,990(ともにバナナ・リパブリック)ニット¥28,600(スローン)パンツ¥34,100(RHヴィンテージ/ロンハーマン)帽子¥17,600(Chapeau d’O/Chapeau d’O東急プラザ銀座店)バッグ¥48,400(ヴァジック/ヴァジックジャパン)サンダル¥126,500(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス)メガネ¥29,700(アイヴァン/アイヴァン東京ギャラリー)バングル¥11,550(エイチアッシュ/フォーティーン ショールーム)

    サラッと着るだけでカッコよくな

    スタイリスト・大野千歩さん
    ベーシック巧者といえば誰もが真っ先に思い浮かべるCLASSY.カジュアルの要。着たときにいちばん輝くバランスづくりに絶大なる信頼が。「白黒は大好き。だけど普通に着ちゃつまらない」が信条で、白黒デーはいつもより甘めなことが多いそう。

見どころのない白黒コーデはノー興味

スタイリスト・乾 千恵さん

    サラッと着るだけでカッコよくな

    コットンレースの白ワンピにゆるベストを重ねたレイヤードスタイル。この季節のモノトーンには、かごバッグやサンダルなど、パッと見ただけで夏を感じる要素をプラスするのが涼しげな印象で好き。グルカの重みとトレンド感、揺れるストールはドライなブラウン…甘いようで辛さもチラリ、そんなバランスが大人に心地いいのです。ベスト¥19,800(エトレトウキョウ)ワンピース¥97,900(ポロ ラルフローレン/ラルフローレン)ストール¥27,500(アソースメレ/アイネックス)コインネックレス[40㎝]¥19,800 チェーンネックレス[60㎝]¥17,600(ともにマリハ)バングル¥19,800(ワンエーアールバイウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)グルカサンダル¥19,800(マウロ・デ・バーリ/アマン)バッグ¥6,600(レイ ビームス/レイ ビームス新宿)

    サラッと着るだけでカッコよくな

    スタイリスト・乾 千恵さん
    大人フェミニンをつくらせたら右に出るものナシ、リアルに着られるドラマティックなスタイリングにスタッフにもファン多数。「白は大好き。スタイリングでも私服でも黒はあまり着ない」からこその、計算された白黒バランスは必見です。

簡単なようで難しい…気合い入れて向き合う配色

スタイリスト・児嶋里美さん

    サラッと着るだけでカッコよくな

    差し色に頼らず潔くモノトーンでまとめたワンピースの装い。単調になりがちな配色だからこそ、緻密なレイヤードやサテンのしなやかな光沢で、奥行きを意識しました。白黒は大好き。だけど気軽に手を出すとイタい目に合う、そんな苦手意識があるのもホンネ。素材やシルエットにこだわって、納得のいくアイテム選びをするのが成功の秘訣です。タンクトップ¥1,000(UNIQLO)ワンピース¥64,900(カオス/カオス表参道)シャツ¥39,600(エキップモン/サザビーリーグ)バッグ¥39,600(サクラ/インターリブ)サンダル¥20,900(ファビオ ルスコーニ/ファビオ ルスコーニ ルミネ有楽町店)サングラス¥53,900(アイヴァン7285/アイヴァン7285トウキョウ)バングル¥19,800(イン ムード/フォーティーン ショールーム)

    サラッと着るだけでカッコよくな

    スタイリスト・児嶋里美さん
    フレンチシックやガーリーな甘さを表現したいならこの方。色小物使いもとにかくお上手。嘘みたいな小バッグや衣装みたいなデコラな服を平常心で取り入れちゃうプライベートスタイルにも注目が。「白黒こそ妥協しない」そう。

モノトーンだって not シンプル but 派手!

スタイリスト・濱口沙世子さん

    サラッと着るだけでカッコよくな

    裾ペプラムの甘いノースリブラウスをカットオフデニムで引き締めた白黒ワンツーコーデ。トップスの白は細かいチェックのシアーな生地。軽やかなテクスチャーなのでモノトーンに奥行きを出してくれます。差し色はトレンドのグリーンを。あえて一色、それを濃淡で。なんとなく色を散らすよりもワザを感じるオススメのテクニックです。トップス¥24,200グリーンパンプス(ともにツル バイ マリコ オイカワ)デニムパンツ¥34,100(シチズンズ・オブ・ヒューマニティ)バッグ¥13,200(シシ)ロングネックレス¥19,580ブレスレット各¥21,120(ともにソコ/ZUTTOHOLIC)

    サラッと着るだけでカッコよくな

    スタイリスト・濱口沙世子さん
    繰り出すスタイリングも自身のルックスも、とにかくHAPPYでポジティブ。感度の高いアンテナと抜群のセンスでベーシックにモード感を盛り込む手腕はピカイチ。「モノトーンでも派手に着たい!」というやんちゃな小物使いに注目。

考えなしで決まる優秀配色はヒネリが大事

スタイリスト・三好 彩さん

    サラッと着るだけでカッコよくな

    白黒柄のワンピースに黒のノースリプルオーバーをレイヤード。ドットやボーダーではなく、トワルジュイプリントを選びました。色に普遍性があるからこその柄選びです。こういった柄物はリゾート風になってしまいそうだけど、重ね着や端正な小物合わせで一気に街仕様に。華やかでシックな持ち味は、やっぱり白黒だからこそだと思います。プルオーバー¥24,200(ハイク/ボウルズ)ワンピース¥25,300(カデュネ/カデュネ プレスルーム)バッグ¥52,800参考価格(ルル ギネス/LULUGUINNESS.COM)靴¥157,300(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス)ネックレス上から¥48,000〈ジェンマ アルス〉¥20,000¥14,300〈ともにアルス〉(すべてGEMMA ALUS JAPAN)

    サラッと着るだけでカッコよくな

    スタイリスト・三好 彩さん
    緻密に計算されたスタイリングとていねいな仕事ぶりでコンサバ誌からラグジュアリー誌まで幅広く大活躍。ヒネリの効いたバランスで、白黒コーデも三好ワールドを展開。「小物をガツンで即決まるから白黒は普段から活用してます」。

締め付けのないオールインワンがお役立ち

スタイリスト・平沼洋美さん

    サラッと着るだけでカッコよくな

    白Tと黒パンツは、オンオフ問わずきっと永遠に着ている私の定番。だからこそどこかにトレンドをプラスして、いつも同じに見えない工夫を意識します。今年は光沢素材が気になるので、パンツでサテンを投入。それだけ去年とは見え方が変わるし、なんといっても涼しげ。肩がけボーダーや2個持ちしたバッグなど、ヒネリを加えたベーシックです。カットソー¥6,600(THIRD MAGAZINE)ボーダーカットソー¥9,900(LE PHIL/LE PHIL NEWoMan新宿店)パンツ¥28,600(サクラ/インターリブ)ショルダーバッグ¥11,000(ロンシャン/ロンシャン・ジャパン)トートバッグ¥14,300(ノマディス)サンダル¥4,400(イパネマ/シードコーポレーション)バングル¥36,300(パズコレクティブ/ZUTTOHOLIC)

    サラッと着るだけでカッコよくな

    スタイリスト・平沼洋美さん
    シンプルな中にこだわりを詰め込んだこなれベーシックカジュアルが持ち味。リースアイテムは毎度スタッフ間でも評判で、買い取りたくなる率の高さで有名。「なんだかんだ白黒が好き。甘いものも黒ならいけるから、ここぞとばかりに」。

撮影/魚地武大(TENT) スタイリング/荒木里実、大野千歩、乾 千恵、児嶋里美、濱口沙世子、三好 彩、平沼洋美 取材/西道倫子 再構成/Bravoworks.Inc