美容家・齋藤薫さん「遅すぎることはない。コスメで将来や運命は変えられます」
美しく装うためのメソッドは多種多様なチョイスが用意されている今、コスメの存在意義や美容について、さらにはマインドセットに至るまで美のカリスマ齋藤薫さんに事業部長桐野が直撃インタビュー!肌と心に効く幸せなコスメの未来を、美容を愛してやまない二人が熱く語り合いました。
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2022年 上半期「SSTコスメ大賞」総括・肌と心に効く幸せなコスメの未来
美STが生んだ新ワード〝SST〟、時代を経て美容界に定着
桐野:今期はスキンケア大賞受賞のランコムの美容液を筆頭に多機能コスメが多数ラインナップ。もはやシミ・シワ・たるみなどのジャンル分けができないような状況です。
齋藤さん(以下敬称略):13年も前に〝SST〟という言葉を生み出して提唱した美STは予言者ではないか、と思っています(笑)。時代の流れを先読みしていましたね。美容界にSSTという言葉は確実に浸透して定着しましたし、これからは〝SST〟がコスメの新ジャンルとして成立するような気がしています。
桐野:それはうれしいです!〝SST〟という言葉はどんどん使ってほしいし、日本の美容やコスメ、J‐beautyをどんどん世界へ発信していきたい。停滞する日本を明るくするのはビューティじゃないかと。
齋藤:ここ数年、コスメはよりシンプルケアに向かっていて、〝究極の一品〟のためにコスメブランドは相当な努力と研究を重ねていることがわかります。マルチな効果を実現させるために美容成分を組み合わせるための技術や、パッケージの工夫に至るまでの企業努力には頭が下がります。
桐野:世界的に見てもSSTの肌悩みを認識して悩んでいるのは日本人くらいな気がするし、信頼度の高い先進コスメは作り手の魂が入っていると思えるほど細やかな配慮が感じられるものばかりです。
齋藤:ユーザーもどんどん目が肥えるので新知見や新処方など、確実に新しい発見がないと心が動かない。ちょっとしたリニューアルなどではなかなか満足されないという厳しい市場だと思います。
桐野:もはやキレイになれる未来を約束してくれるコスメにしか手が伸びない(笑)。
齋藤:今、切に思うのは、コスメの進化が私たちの人生に間に合ってくれた、ということ。先端技術研究のおかげで、生きているうちにエイジングケアの恩恵が受けられるのは素晴らしいこと! 誰でも本気で追いかければ間に合うし、40代ならばもはや外見的には年を取らなくて済むのでは?というレベルですから(笑)。
桐野:いい時代に生まれました! ラッキーな世代ですね(笑)。
人肌に馴染む柔らかな影色とキレイになれる定番の幸せカラー
齋藤:ファンデは、リキッドもクッションもこの何年か見えにくかった進化がきちんと見えて次元の違う進化でした。清潔感のある肌が作れるメッシュクッションも多数登場して人気を集めましたね。
桐野:クッションファンデは瞬発力に加えてマスク対応型になりキープ力も向上したことで支持が厚くなりました。そしてカラーアイテムはやはり大人世代に定評のある定番ブランドの名品に人気が集中。
齋藤:マスクをしている時には、アイブロウやライナーをモノトーンでまとめるより、カラーを入れると印象が柔らかくなり笑顔に見えるようです。絵画では人の影を小豆色やモスグリーンで描くそうなので、受賞したマスカラのラズベリーカラーやモスグリーンには大いに納得しました。人体と馴染みのいいカラーを大人の目まわりに使うことで明るい陰影が生まれて表情に奥行きが出るので大正解だと思います。
肌にも心にも作用するから大人の未来はコスメで輝く!
齋藤:美容医療も全盛期ですが、将来を見据えた長期的エイジングケアはコスメに頼りたいもの。きちんとケアをして肌が変われば自分の将来や運命までも変えられると思うのです。心と肌をつなげるのはコスメの使命ですから、何歳からでも遅すぎることはないし、効果効能以上の影響があるはず。
桐野:日々の継続は前提ですが、コスメは手をかけただけの効果は約束してくれるし、香りやテクスチャーにも癒される。スキンケアは女性の「自愛」の時間になっています。
齋藤:大人のビューティの新定義はウェルビーイング。心を良い状態にキープすることです。本来のビューティとは幸せになるための一手段ですから、心身ともに心地よさを重ねていけるよう、毎日のスキンケアやメークを慈しみ楽しみたいですね。
齋藤 薫さん 美容ジャーナリスト 美容やコスメ、女性の人生について綴られるコラムやエッセイが幅広い世代からの人気と信頼を集める。美ST創刊時からの連載「読む美容液」にも心を摑む名言が多数。 桐野安子 美ST統括編集長・事業部長 業界でも有名な年齢不詳の真っ白なモチ肌は年中欠かさないUV対策と美白ケアの賜物。美容先進国・日本から世界へJ-beautyを発信して日本を元気にすることに使命感を持つ。
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