【Flower cycle Art】12月の花 かすみ草/ ① 生花で楽しむ

花が一輪あるだけで、空間は華やぎ、心癒され優しい気持ちになれるもの……。
わかってはいても、すぐ枯れてしまうなどの理由から、買うことを躊躇してしまう方もいらっしゃるでしょう。
だけど、生花ではもちろんドライフラワーとしても、長く花を楽しめるなら?
フラワーサイクリスト・河島春佳さんが、新しい“花のある暮らし”をレクチャーします。

「かすみ草」の開花期は5~7月頃ですが、寒さに強い特性もあり、ほぼ1年中、フラワーショップに並びます。小さな花と繊細な茎からなるエアリーで可憐な姿形はどんな花材とも相性がよいため、メイン花材の引き立て役に使われることが多いですが、かすみ草のみのブーケやアレンジも人気です。
「水分量が少ない」「花びらが薄い」「花が小さい」かすみ草は、ドライフラワーにも向いています。
また、ひとつひとつの花が小さいため、着色も短時間で簡単にできます。今回はクリスマスカラーのひとつ、赤系のグラデーションに染めて飾る方法をご紹介します。

【準備するもの】

かすみ草
花瓶(空き瓶やペットボトルでも可)※色の数と同じ本数を用意。
ロート
ゴム手袋(必要に応じて適宜使用)
切り花着色剤(今回使用したのは、「ファンタジー」のパープル、ルビー、ピンクの3色。)

【染め方】
※下準備として、約1時間、かすみ草に水を与えず、水を吸い上げやすくしておく。鮮度がいいと水を吸い上げやすく、悪いと吸い上げが悪く染まりにくい。

①着色剤が花まで届きやすくするために、余分な葉を取る

②花瓶に、好みの色の切り花着色剤を入れる

茎が35㎝くらい浸かるように、切り花着色剤を花瓶に入れる。ロートやゴム手袋は必要に応じて使う。※今回は着色剤の色をそのまま使いましたが、混ぜ合わせてお好みの色を作ってもOK

 ③花を着色剤に浸ける

④30分ほど経ったら、茎の着色剤を洗い流す

写真は約30分、ルビーの着色剤に浸けたもの。染まり具合は花の状態によって異なるため、状況に応じて時間を調整してください。

 ④完成

水を入れた花瓶に活けて完成。口の狭すぎない花瓶が、活けやすくお勧め。
赤のグラデーションに染めたかすみ草は華やかな雰囲気で、白いかすみ草とは違った魅力があります。

来週は……
生花で楽しんだかすみ草を、「ドライフラワーとして楽しむ」方法をご紹介します。

【バックナンバーはこちら】
6月の花 紫陽花(アジサイ)①生花で楽しむ
6月の花 紫陽花(アジサイ)②ドライフラワーで楽しむ
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.1
7月の花 バラ①生花で楽しむ
7月の花 バラ②ドライフラワーで楽しむ
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.2
8月の花 ダリア①生花で楽しむ
8月の花 ダリア②ドライフラワーで楽しむ
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.3
9月の花 デルフィニウム①生花で楽しむ
9月の花 デルフィニウム②ドライフラワーで楽しむ
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.4
10月の花 リューカデンドロン①生花で楽しむ
10月の花 リューカデンドロン②ドライフラワーで楽しむ
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.5
11月の花 コスモス①生花で楽しむ
11月の花 コスモス②ドライフラワーで楽しむ
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.6
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.7

【プロフィール】

河島春佳さん フラワーサイクリスト
株式会社RIN代表。長野県生まれ。生花店の短期アルバイト時に、廃棄される花の多さにショックを受けたことから、フラワーサイクリストとしての活動を始める。
花農家から産直でお花をお届けするWEBサービス、フラワーサイクルマルシェを展開中。生花を気軽にネットで購入できます。
https://lossflower.theshop.jp/

https://lossflower.com/about
Instagramharuka.kawashima
        @rin_flower_official

撮影/山田英博 取材・文/篠原亜由美

 

 

 

 

The post 【Flower cycle Art】12月の花 かすみ草/ ① 生花で楽しむ first appeared on hers-web.jp.