俳優・松下洸平さん「自分のキャパシティを把握するようにしています。自分の限界は自分にしかわからないですから」

ドラマや舞台、音楽活動と幅広く活躍している松下洸平さん。いつも優しくて穏やかなイメージの松下さんはまさに〝ウェルビーイング〟な印象です。松下さんが考える〝ウェルビーイング〟について、さらに天海祐希さんとバディを組むことも話題のドラマ『合理的にあり得ない』のお話もたっぷり伺いました。

その存在が“ウェルビーイング”な松下さんに3つの質問

Q1.幅広く活躍されている松下

Q1.幅広く活躍されている松下さんが心がけている〝ウェルビーイングなこと〟を教えてください
仕事をしていると、体の疲れやストレスなど疲労感がマックスになってしまう瞬間って、きっと皆さんあると思うんです。コップみたいなものに知らず知らずに溜まっていって、どこかで止めないとバアッと溢れてしまう。その瞬間、すごく落ち込んだり、メンタルが傷ついてしまったり。特に、今って急かされる時代じゃないですか。情報が多くて、それについていかなければと焦ったり、置いてきぼりになっているような感覚に陥ったり。
だから僕は、自分のキャパシティを把握するようにしています。自分の限界は自分にしかわからないですから、自分自身と常に相談しながら「これ以上は無理だな」って思ったときには休むことが大事なんじゃないかな。休み方は人それぞれでいいと思うんです。外に出て人と話すことがリセットになる人だったらそうすればいいし。僕の場合はね、寝ます(笑)。一回、寝ようって。いったんすべての作業をストップさせて寝ますね。

Q2.いつも明るく穏やかなイメ

Q2.いつも明るく穏やかなイメージの松下さんですが落ち込むことはありますか?
めちゃめちゃありますよ。自分を叱咤したりもします。何か失敗した、何かできなかったことがある、じゃあこれをできるようにするにはどうしたらいいんだろうって考えるようにしています。必ず何か原因がありますから。なんとなく解決する糸口を見つけても、いろんな人にアドバイスをもらっても、すぐには解決できないこともあるから時間がかかってしまうかもしれないけど。それでも本当に乗り越えたいなと思ってることであれば、その時間はしょうがないことだと思って、その先の自分に期待します。

――寝ちゃったりせず、きちんと自分のなかで解決するんですね。
うーん、半々くらいかな(笑)。「もうわかんない、寝よ」ってときも全然あります(笑)。でもどれだけ蓋をしても、自分で締める蓋だから甘いんですよね(苦笑)。時間が経つとまた出てくる。向きあわなければいけないことですからね。

    Q2.いつも明るく穏やかなイメQ2.いつも明るく穏やかなイメ

Q3.「これがあると頑張れる!」ごほうび的なモノやコトは?
ものすごくわかりやすく言うと、「次のお休み」ですね(笑)。たぶん皆さんそうだと思うけど、「ここまで乗り切れたらお休みだ!」みたいなことがあると、そこに向かって頑張れたりします。

――その休みには、何をして過ごしていますか?
何にもしないです(笑)。何もしないってことが大事ですから。休むのも仕事だと言われるように、今は休むのが仕事なんだからと思ってこれといって何もしないですね。

――もし1週間、休みが取れたら?
1週間ね~。海外旅行にも行きたいですね。国内なら沖縄でボーッとするのもいいなあ。できるだけ自然の豊かなところに行って、何も考えずにボーッとしたいですね。

【衣装】ジャケット¥61,60

【衣装】ジャケット¥61,600 パンツ¥39,600 ベルト¥19,800 靴¥44,000(すべてニードルズ/ネペンテス)インナー¥13,200(ES:S /セコンド ショールーム)その他/スタイリスト私物

松下洸平
’87年3月6日生まれ 東京都出身 血液型A型●’08年シンガーソングライターとしてデビュー。翌年より俳優活動を始め、’19年NHK連続テレビ小説『スカーレット』で一躍人気に。主な出演作は、ドラマ『最愛』『やんごとなき一族』『アトムの童』、映画『燃えよ剣』、舞台『カメレオンズ・リップ』『夜来香ラプソディ』など。ミュージシャンとしても活動し、昨年11月に初のフルアルバム『POINT TO POINT』をリリース、全国ライブツアーも開催。

『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』
頭脳明晰で変装が武器の女探偵・上水流涼子(天海祐希)が、IQ140の相棒・貴山伸彦(松下洸平)とタッグを組み、さまざまな依頼を超大胆な方法で解決していく。不条理がまかり通る現代の〝あり得ない敵〟を〝あり得ない手段〟で葬る、痛快エンタテインメント。原作/柚月裕子『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』(講談社文庫)●4月17日スタート。毎週月曜22時(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)。

撮影/黒沼 諭(aosora) ヘアメーク/箙 あおい スタイリング/渡邉圭祐  取材・文/駿河良美  撮影協力/PROPS NOW 再構成/Bravoworks.Inc