女優・松雪泰子さん、息子とは「好きのベクトルが一緒」で共通の趣味も
繊細で儚げなルックスとタフで大胆な思考力、相反するベクトルの共鳴が魅力的な松雪泰子さん。息子さんとの関係や仕事への想いまでお話を伺いました。
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俳優として母親として背中を見せてきた息子との時間が新たな夢を描く原動力に
「舞台での演技は体力勝負。重たい衣装を纏うことも多いのでトレーニングは必須」と語る松雪さんの華奢な体からほとばしるエネルギーは圧倒的。
ドレス¥195,800、スカート¥148,500(ともにSAPHIR EAST/Lyumme)
《Profile》 1972年生まれ、’91年女優デビュー。’06年映画『フラガール』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞受賞。確かな演技力で映画、ドラマに多数出演する傍ら、舞台や音楽活動も精力的に行う。’23年6月3日~6月25日には、岩松了作演出M&Oplaysプロデュース『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』を本多劇場にて上演予定。
2023年最初の出演作となったドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」で、久しぶりに北川悦吏子さんの作品に出演させていただきました。90年代とはものづくりの在り方が違う今、言葉ひとつにまで繊細にこだわり真摯にエネルギーを込めて書かれた北川さんの世界観を大切に演じたい、と努めました。 田舎から上京した若者が様々な体験をしながら人生の目的を見つけていく過程を描いたストーリー。私は主人公の母親役で参加しましたが、夢や希望に満ち溢れて何をしてもワクワクしていたあの頃の自分を懐かしく思い出す作品でした。脚本を読みながら、ふと、遠い昔の自分と主人公がリンクして、何歳になっても新しいことは始められるし、守りに入る必要はないんだ、と思ったらとてもワクワクしてきました。 もちろん表現する仕事も好きですが、今後はプレイヤーとしてだけでなく、創作活動や、もしくは全く違うことを始めるかもしれないですし、将来的にやりたいことはすでにいろいろとイメージしています。 ご縁があって昨年から参加させていただいている「猿之助と愉快な仲間たち」公演には、演者としてだけではなく、公演の運営や裏方作業にまで関わっています。 元々はコロナ禍で活動の機会が減ってしまった若手の役者さんに舞台の機会を、との想いで猿之助さんが始めたこのプロジェクト。私もその意志に深く共感して参加しましたが、年齢もキャリアも様々な演者たちがチームとなって舞台公演を作り上げる工程は新鮮であり、良い経験になっています。大変なこともありますが、こちらの座組にはそれを上回る大きな魅力があるのです。やはり舞台は体力第一。今年は6月にも舞台公演が控えているので、すべてをやり遂げるためにも体を整えるためのトレーニングは継続しています。
息子とは好きなベクトルが似ているので、一緒に舞台を観に行ったり、共通の趣味である文学について語り合ったりもします。彼は中学生の時に観た舞台に大泣きするほどの強烈な衝撃を受けたそう。そんな体験が自分の人生を豊かにするきっかけになったとも言っており、今は創作活動や執筆などに興味があるようです。
「将来、一緒に創作活動ができたら素敵だよね」と夢を語り合うこともあります。言葉にすることで物事というのは具現化されますので。そんなワクワクする話を親子でするのが、今いちばん楽しい時間です。
人の心を豊かにする〝芸術〟が彼の人生に少しでも影響を与えたのだとしたら、その道を歩む者としてはとても喜ばしいことです。そしてこれから先に彼が生み出す作品が多くの人の心を豊かにすることができたなら、さらに素敵だと思っています。
華奢なのに心地よい躍動感を感じる肩から背中、腕へと続くしなやかな筋肉と透き通るような白さが際立つデコルテ。滑らかでハリのある引き締まった肌に思わず目が惹きつけられます。
ドレス¥121,000(SAPHIR EAST/Lyumme)サンダル¥57,200(TELA)
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