【HERSエンゲイブ】多肉植物・アエオニウム

今回は、野菜ではなく、観賞用の多肉植物の話です。

アフリカ北西部原産のアエオニウム。
なぜ、これを育て始めたかといえば……

5、6年前に誌面でインテリアのページを作るときに、リビングの撮影用小道具として、ちょっとしたグリーンが必要になりました。いや、料理ページのキッチンの小道具だったかな? いずれにせよ、撮影のためにインテリアショップからお借りしたのですが、結局、実際には使われることなく、そのまま返却しようと思ったのですが、なんとなく可哀そうだったので、買い取って世話をすることにしました。

そのときの写真はないのですが、こんな感じでした。
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(写真はThe Farm UNIVERSAL ONLINE STORE  http://www.uni-green.net/ より)

鉢も入れて高さは20㎝ほど。緑~臙脂色の葉がロゼット(花形のモチーフ)を作ります。栽培はとっても楽ちんで、水やりは控えめで十分。またエキゾチックな様子のわりには寒さにも強く、東京であれば戸外でも冬を越せます。害虫もほとんど寄ってきません。だから小生も、週末以外はベランダでほったらかしでした。

そしたら5、6年でこんなに育ってしまいました……。
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高さは80㎝ぐらい。そして1つしかなかったロゼットは8つに増えました。そのロゼットが重くて、強風が吹くと倒れそうになるので、支柱や紐で支えています。
もうほとんど倒れかけているけど。

アエオニウムにもいろいろとあるのですが、おそらくこれは「黒法師」という種類。この見た目で、そんな和風な名前って、どうなんだろ? 例えば「ブラックファイヤーワークス」とか「デラックスボルドー」とか。大体、黒くないんだから……。

そんなわが家のアエオニウム。なんと2月に花蕾をつけました。

「いよいよ、花が咲くのか」と思って楽しみにしていたのですが、ネットで調べてみると、【アエオニウムは、花が咲くと株が枯れる】とか。そりゃ、いかん! せっかくずっと育てているのに、ちょっとベランダでは邪魔になってきたけど、枯れてしまうのは寂しいわい……。そんなわけで、焦って、花蕾をつけたロゼットのみを切り取り、生けてみました。
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もこもこしていて可愛いでしょ?

トイレに1週間飾っていたら花が咲きました。

カモミールの花をぐっと小さくしたような花がいっぱい。
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でも、花蕾がついたロゼットを切り取ったとはいえ、一度、花が咲きかけたアエオニウムの株は弱ってしまっているとのこと。小生のアエオニウムの株の「その後」はまたご報告します!

取材・文・撮影/川原田朝雄