「頭をめぐらす」=「あたま」?「ず」?読めたら知的なイメージを与える漢字4選
スマートフォンの普及により低下している日本人の“漢字力”。今回は普段あまり使わないような、読めたら知的な印象を与える漢字を4つ集めました!
あなたはいくつ読めるか試してみてください。
1.「屯する」
「コンビニの前にたくさんの若い人たちが集まっている」というような、「一つの場所に多くの人が集まっている様子」を「屯する」と言います。
思わず「とんする」と読んでしまいがちなこちらの言葉……
正しくは「たむろする」と読みます。
「駐屯」「屯田」といった言葉にも用いられる「屯」には「人が寄り集まる」という意味があります。ちなみに「屯」は、重さの単位である「トン」の漢字表記のひとつでもあります。
2.「頭をめぐらす」
「振り向くこと」や「頭を後ろのほうに向けること」、またそのさまから「過去を振り返ってみること」を「頭をめぐらす」と言います。
「頭が高い」の「頭」は「ず」と読みましたが、「頭をめぐらす」の場合は……?
「こうべをめぐらす」と読むのが正解です。
「頭(こうべ)」とは首から上の部分を意味し、「首」と書いて「こうべ」と読むこともあります。この読み方もあわせて覚えておけるといいですね。
3.「塩梅」
「塩梅」とは、漢字のとおり調味料の塩と梅酢、そのほかに「食物の味加減」を意味する言葉です。
また、古くは「臣下が君主の政治を助ける」という意味でも使われていました。
思わず「しおうめ」「えんばい」などと読んでしまいそうな「塩梅」ですが、正しい読み方は……
「あんばい」です。
よく同じ読み方の「按排(あんばい)」と意味を混同しやすく、現在では「按排」と同じく「程よく配置したり処理したりすること」という意味でも使われることが多くなっています。
4.「一入」
この漢字を初めて見たときに、なかなか正しい読み方ができる人は多くはないでしょう。
「一入」は、「いちいり」「いちにゅう」などと読み間違えてしまう人が多い漢字です。
また、「一入」には「ほかの場合よりも、程度が一段と増すこと」という意味があります。「いっそう」「ひときわ」などとも言い換えることができるでしょう。
そんな「一入」の正しい読み方は……
「ひとしお」です。
多くの場合「感動もひとしおです」とひらがな表記されていることが多いでしょう。
ただし、たまに漢字表記されていることも。その際に「感動もいちいり……」などと読んでしまわないよう、漢字表記と正しい読み方を覚えておきましょう。
いかがでしたか? なかなか普段使わないからこそ、さらっと読めると好感度が上がること間違いなし! この機会にぜひ覚えてくださいね。
参考文献
根元 浩『杏仁豆腐はキョウニンドウフが正しい!大人が読み間違うと恥ずかしい漢字』(中央公論新社)
文/CLASSY.Web編集室 画像/Shutterstock(javi_indy、ESB Professional、VasiliyBudarin、Pavlo Melnyk)