憧れ職業「ヘア&メークアップアーティスト」の真相に迫る!JJ編集部が徹底取材!

服好きだからアパレル企業、コスメ好きだから化粧品会社…そう思って就活しても、実際はもっといろいろな職種があります。学生目線ではわからない美容業界のリアル、取材を基にJJモデルが演じました。

コスメが好きならへア&メークアップアーティスト

こんな服着て働きます

立ったり屈んだりする撮影には動きやすいパンツが鉄則。ファッション誌の現場にはおしゃれ感度の高い人たちが多いの で、程よいトレンド感も大切。ニット¥4500(MERCURYDUOルミネエスト新宿店)ロールアップワイドパンツ¥18900(Estella.K)ピアス¥1990(GYDA)バングル¥18000(ALEXIA STAM)リング各¥4000(すべてUngrid)

土生瑞江さん(26歳)

東京都出身・Y美容専門学校を卒業後、3年間都内のヘアサロンに勤務。より専門的な職を身に付けるために、23歳で有名ヘア&メークアップア ーティストに師事。3年間のアシスタント修業を経て26歳でフリーランスに。「モデルをきれいにすることはもちろん、その先の読者に向けて発信する姿勢が大事」という師匠の言葉を胸に、 ファッション誌をメインに活躍中。

好きなもの:韓国旅行、パワースポット
出没エリア:青山、三宿
将来の夢:コスメをプロデュースすること

ファッション好きさんの職業研究

ヘア & メークアップアーティスト
代わりのいない職業なので実力が認められて名前が売れれば売れるほど、活躍の場が広がり収入増加に繋がりやすい。 すべては運と自分次第!?

ブランドマーケティング
市場調査、売上管理、プロモ ーション計画などを担う指揮官的存在。女性も多く、1人に任される裁量も大きい。

外資系ブランドプレス
業界内での転職は一般的で2年毎にキャリアアップする人も。自身がブランドの顔としてメディアに出ることも多い。

BA
自社ブランドの化粧品が かなり安く買えたり、会社から支給されることも。BAと店舗営業担当のカップルは割と多いそう(!)。

美容師アシスタント
サロン所属なので安定した収入は得られるものの、下積み時代が長め。美容師としてデビューすれば給料もアップ。

 

「コスメを巡る仕事」のリアル

華やかな美容業界ではあるけれど、体力勝負な一面も

雑誌で有名ヘアメークを立てたビューティ企画が組まれることも多く、注目を集めるヘア&メークアップアーティスト。美容専門学校卒業後、師匠に付き下積みを経て独立する人がほとんどですが、中には大学を卒業してからヘアメークを志す人も。

自由に旅行できたり、自分にかけるお金ができ、ヘアメークとして安定したなと思うのは独立して3年目くらいだそう。

雑誌やタレントのヘアメークだけでなく、ウェディングや企業のセミナー、アパレルブランドのショップスタッフ向けのメーク講座、コスメプロデュースなど活躍できる場が多いので、収入アップにも繋がりやすい職業と言えます。

向いているのは「誰かをきれいにしたい」「自分のスキルを活かして、人に喜んでもらうことが好き」という人。毎日違う現場で初対面の人に会うことも多いので、その場に応じて自分の立ち位置を考えながら、柔軟に対応する瞬発力も求められます。

またロケ撮影の日は4時起きが当たり前。代わりの利かない職業なので、体調管理もとても大切です。

さらにBA(美容部員)もコスメ好きに身近な存在。化粧品メーカーでは本社採用とは別にBA採用を設ける企業も多い、人気の職業。会社によっては年単位で全国のBA向けに賞や報酬が与えられるイベントが開催され、その成果がモチベーションアップに繋がるとの声も。

女の世界という印象が強いけれど実はサバサバしていてパワフルな女性が多いという現場。店舗での実績次第で店長候補や本社の教育部へのキャリアアップも望めます。

そしてコスメ業界の憧れといえば、外資系ブランドのPR。日系ブランドに比べ、年齢問わず大きな仕事を任されることが多く、普段のメディア対応に加え、新作の発表会、雑誌タイアップの進行管理など業務は多岐にわたります。

本国向けのプレゼンも頻繁にあり、当然英語力は必要とされます。社内でも他ブランドは売上を競い合うライバルで常に切磋琢磨する環境にあり、すべてパフォーマンスと結 果で決まる実力主義。激務ではあるものの見返りは大きいのが特徴です。日系→外資の転職経験者によると月給が倍アップし、残業が多い月の給料は額面60万を超えたこともあるそう。

 
 

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※この記事は個人への取材を基に作成しております。企業・年齢・経験などにより、待遇や年収が異なる場合もあります。ご了承ください。

モデル/土生瑞穂  撮影/杉本大希〈zecca〉 ヘアメーク/川村友子 スタイリング/田臥曜子 取材/坂本結香  編集/小林麻衣子

*掲載の内容はJJ3月号を再構成したものです。