今だから、心に響く言葉⑦――HERSアーカイブから
バックナンバーからの名言集。
2009年1月号から。
この号から、萬田久子さんがHERSのメインキャラクターになりました。
萬田さんは、名言&迷言の宝庫。
早速、とても前向きな「50代女性論」を展開します。
「そう、50代って得な年齢なんです。『もう50代だから』とも言えるし、『まだ50代だから』とも言えてしまう。
働きたくないときには『もう』を使って、どんどん前に進みたいときには『まだ』を使う(笑)。50代って、そんなファジーな年齢だから、時と場合によって、ズルく使い分けてしまうのも手(笑)。悪意なくズルく――ちょっぴり図にのって、50代は‟ズル可愛く”いこうかな、なんて(笑)」
巻頭の特集ページでは、萬田さんが防寒のための服ではなく、オシャレを楽しむアイテムとしてのコートの着こなしを紹介しています。
「私、コート大臣なんですよ」
「着こなし次第で、カジュアルにもなるし、レッドカーペットだって歩けちゃう。だから、コートって楽しい」
コートをきちっと着るのではなく、着くずすことで変化をつけるのが萬田さんの真骨頂。
「カジュアルって、着こなし以上に、‟遊ぶ”という気持ちがすべてだと思うの。そういった意味では、着こなしも生き方も、いつも楽しんでいる私は、‟カジュアルな人”なのかも(笑)」
今でも十分通用するファッション哲学ですね。
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構成・文/川原田朝雄