自粛期間中に改めて本の良さに気が付き、いろいろ読むようになりました!という声を聞きます。家にいながらにして新しい世界へ冒険できるのは、読書の醍醐味ですよね。そこで、元Mart編集部所属で、現在は文芸の世界にいる編集Mに「幸せな気持ちになれる文庫本」を3冊選んでもらいました。
切なさを味わうならこちら!
山田詠美さんの描く「17歳の心」
編集Mのコメント
「いろいろな女の子たちの思春期の恋物語です。ぎゅっと切なくなる表現は、さすが山田詠美さんと思わせてくれます」
編集菊池も読んでみました
「単行本が出版された頃読んだ記憶があるのですが、改めて今読み返すとまた違う感覚に襲われます。もう自分の17歳は戻ってこないけれど、あのとき感じた楽しかったり切なかったりした気持ちがよみがえり、ふっとタイムスリップした感覚になりました。揺れ動く気持ちっていいですね……」
『放課後の音符』山田詠美(新潮文庫)
不器用な駆け引きがあればあるほど
人生は愛おしい
編集Mのコメント
「著者の伊坂幸太郎さんには珍しい、恋愛ものです。連作短編なので、話がつながったときの喜びは、はかり知れないです」
編集菊池も読んでみました
「三浦春馬さん、多部未華子さん主演の映画化の話題から興味をもっていたものの、この機会にはじめて読みました。ああ、なぜそこでそう言う、どうしてそういう態度を……、好きならもっとやり方が……など、人間らしい不器用さがもどかしく、そして愛おしい感覚に襲われました。伏線の回収に気が付かず、2度読みましたが、何度読んでも新しい発見があるのも面白かったです」
『アイネクライネナハトムジーク』伊坂幸太郎(幻冬舎文庫)
共同台所に起きるあれこれが
気持ちをほっこりさせてくれる
編集Mのコメント
「舞台は共同台所。料理人、中学生など、ここに集まる人々の姿を描いています。読後はほっこりしますよ」
編集菊池も読んでみました
「昔懐かしいホームドラマのような気持ちで読みました。くすりと笑うやり取りや、登場人物が真剣に向き合う姿。そして、ときに人間らしい、いい意味でのいい加減さ。お風呂で読んでいたのですが、夢中になって最後まで読みきってしまいました」