長濱ねる、本で愛を語る。“図書館の本を全部読み尽くしてしまった”伝説の真相

大の読書好きとして知られる長濱ねるちゃんに、本の魅力についてインタビュー。 読書を愛するようになったきっかけや読書の魅力を語ってもらいました。

読書を好きになるのは当たり前の環境だった

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――読書を愛するようになったきっかけは?

私の両親は共働きだったので、小学生のころ、放課後はいつも家のすぐ近くにある図書館で過ごしていました。母が読書家で幼いころから家に本がたくさん揃っていたので、今思えば読書を好きになるのは当たり前の環境だったのかもしれません。

――地元の図書館の本をすべて読み尽くしてしまったという伝説がありますが、本当?

あ、それはロアルド・ダールの『マチルダは小さな天才』という作品でしょうか。天才少女のマチルダが4歳で、図書館の本を読み尽くしてしまうという物語に憧れて、私も! って思いましたね。ですが、さすがに全冊読破はできませんでした(笑)。

本を通して、別の世界とつながれる

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――長濱さんにとって読書の魅力ってどんなところなんでしょう?

たとえば児童書でいうと、あんびるやすこさんの『なんでも魔女商会』というシリーズがあって、魔女がお裁縫で洋服をリメイクするというお話なのですが、小学生のころにすごくときめきながら読んでいました。この本を通じて、ファッションや何かを作ることに興味を持ち始めました。色黒でおてんばだった私が、洋服に興味を持ったのはこの本がきっかけだったと思います。読書って、本を通して、ファッションや音楽や映画や、そのほかにも、いろいろな別の世界とつながっていけることがいちばんの魅力だと思います。

――長濱さんの頭の中の本棚はすごいことになっていそう。ねる流本棚ルールは?

この本棚(下の写真)は1年ちょっとで集まったぶんです。時間とともにどんどん増えていっちゃいますね。小説だけでなく、エッセイや詩集、写真集と、ジャンルを問わずで。今のお部屋はそんなに広くないので、すぐに本が溢れてしまい、それをせっせと実家に送ってしまうので、実家はすごいことになっています(笑)。

辻村深月さん、西加奈子さん、川上未映子さん、又吉直樹さん、朝井リョウさんの本が写ってますね。推理小説にハマったり、自分の中でそのときどきの傾向というか、ブームっていうのがあって。あ、ここにある『イノセント・デイズ』とか、一時期バッドエンドにハマっていたこともありましたね。わーっ、ここで終わりなのかなんで、なんで?って、釈然としないからずっと余韻に浸れるのがちょっとブームだったんです。でも結局戻ってくるのはやっぱり愛を描いた、愛を描ききった作品でしょうか。

「本屋さんで出合ったいろんなジャンルの本がずらり。生きるうえでのヒントをいっぱい得られ、 日々パワーをもらってます。」

 

――長濱さんは本屋さんをこよなく愛しているとか。よく足を運ぶんですか?

はい。わくわくする場所です。かなり長い時間巡ることもあって、紙の本は必ず書店で買いますよ。訪れたことのない本屋さんに友達が連れて行ってくれることもあります。一緒に行くといっても、別々に本屋さんの中を巡るんですが。そういう関係が心地よいというか。で、本屋さんのなかで遭遇して、これ読んだ?とか、どうだった?なんて会話して、またお互いに見たいところを見て回って。本屋さんではポップを読んで決めたり、パッと気になって手に取ってというときもありますね。

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