【横浜流星さん】本誌未掲載カット&コメント公開!「どんなことでも頑張ってる人たちにエールを送れたら」
迫力のボクシングシーンが話題の映画『春に散る』に主演している横浜流星さん。発売中のCLASSY.10月号でストイックかつクール、そして端正な表情を見せてくれています。大反響にお応えして、CLASSY.ONLINEでは本誌未公開カット&コメントを2回にわたってお届けします!
――今作『春に散る』の出演にあたっては、横浜さんの出演を希望した瀬々敬久監督とプロデューサーから熱い思いをつづった手紙をいただいたそうですね。
今、これを作りたいという製作意図や、佐藤浩市さん演じる仁一に対して、若い翔吾を僕にやってもらいたいという熱い思いが伝わって胸が高鳴りました。求められることは嬉しいことですし、お二人の言葉が心に響きました。
――俳優として大先輩である佐藤浩市さんとのW主演。横浜さん演じる翔吾と佐藤さん演じる仁一は疑似父子のような関係になりますが、佐藤さんとの共演についてはいかがでしたか?
ありがたいという感謝の気持ちです。学ぶことしかないというか、胸を借りてぶつかっていこうという気持ちでしたが、大先輩ですけど、お芝居をしているときはしっかりと対等に向き合わなければいけない。翔吾として生きて仁一と対峙するには変に緊張感をもったりせず、邪念をとっぱらってやるのが大事だなと思ったので、変に縮こまらず、翔吾として思いきりぶつかっていければと思って臨んでいました。
――仁一と翔吾が再起をかける物語。どんな困難にも屈せずに立ち上がりますが、横浜さん自身、壁にぶち当たったときはどう乗り越えますか?
壁を乗り越えられるかどうかは自分次第なので、どう乗り越えればいいのか自問自答する時間を大切にしています。人のアドバイスも何か一つの糧になるかもしれないけど、結局、決めるのは自分なので。自分が考えて出した答えを大事にして、それでも失敗したら、何か原因が絶対にあるはずなので、また自問自答して。日々、答えを探しながらぶつかっていってます。何度も立ち上がって、決してくさらないようにしています。
――今作を観た方たちにはどんなことを感じてほしいですか?
仁一と翔吾という、挫折を経験した二人が出会って世界チャンピオンを目指し再挑戦する。その姿には自分自身も背中をおされたし、だからこそ今回プロテストにも挑戦しようと思い、前に進めました。今、挑戦しようとしている人、失敗してももう一度立ち上がろうとしている人達が自分と同じような気持ちになってくれればうれしいです。みんな頑張ってると思うので、どんなことでも頑張ってる人たちにエールを送れたらいいなと思っています。
横浜流星
‘96年9月16日生まれ 神奈川県出身 血液型O型●’11年、俳優デビュー。最近の主な出演作は主演映画『アキラとあきら』『線は、僕を描く』『ヴィレッジ』、’22年『流浪の月』では第46回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を始め、複数の映画賞を受賞。‘25年にはNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)〜』で主演を務める。
『春に散る』
アメリカから40年振りに帰国した元ボクサーの広岡仁一(佐藤浩市)と、不公平な判定で負け心が折れていたボクサーの黒木翔吾(横浜流星)。仁一に人生初ダウンを奪われたことをきっかけに、翔吾は仁一にボクシングを教えてほしいと懇願。二人は世界チャンピオンを⽬指し、命を懸けた戦いの舞台に挑む。他の出演/橋本環奈 窪田正孝 山口智子ほか監督/瀬々敬久 原作/沢木耕太郎●全国公開中
【衣装】スーツ¥460,000シャツ¥98,000ネクタイ¥24,200<ともに参考価格>(すべてディオール/クリスチャン ディオール)
撮影/酒井貴生(aosora) ヘアメーク/永瀬多壱(VANITES) スタイリング/伊藤省吾(Sitor) 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理(CLASSY.編集室)