【47都道府県制覇を目指す】旅ライター一家のプランニング法は必見!

Mart WEEKENDER 日色愛子

会社に勤めながら、トラベルライターとしても活動している日色愛子さんは、何と小学生2人と3歳のお子さんのママとして子育てもこなす、パワフルなママ。私も同じく3人の子育ての真っ最中で「家族で旅に出たい!」と思いつつ、中学生、小学生、幼稚園児の3人の子どもたちが成長するにつれてスケジュールも合わなくなり、最近実現したのは半年以上も前‥‥。どうしたら実現できるかと悩んでいたところ、「47都道府県をめぐる旅を家族で制覇するのもあともう少し」という日色さんのプランニング法を伺い、早速実践してみることに。今回は、私もやる気になった「真似したいポイントがたくさんある」旅のプランニング法をご紹介します。

日頃からママがアンテナをはって行きたい場所探しを

ピン留めしたマップが大活躍!

Mart WEEKENDER 日色愛子

「旅行の日程が決まったら、目的とするホテルやスポットなどの候補をいくつか挙げて、その中でルートや費用などを調べた上で、目的地を決めます。最終的な目的地は、普段は私が決めることが多いですが、誕生日などのときなどは、主役の子どもに決めてもらうように。また、2日以上宿泊するときは、1泊目は子どもが喜ぶようなキッズ向けの施設が充実したところ、2日目は夫婦で行きたかった温泉宿にするなど、宿泊先を限定せず、なるべく家族全員の要望を組み込んだ目的地に決めるよう心がけています。目的地が決まったら、次は旅の工程決め。私が日頃、テレビやネット、雑誌など気になる場所があればすぐにgoogle mapにピン留めするようにしているので、最適なルートになるように立てたピンの中から行先と工程を決定します」(日色さん)

google mapにはピン留めされた日頃から気になるスポットがたくさん!「緑の旗は気になっているところで、ピンクのハートマークは、すでに行ったことのある場所です」(日色さん)「旅の行き先と工程が決まったら子どもたちも熱心にリサーチ」(日色さん)

旅行の準備は手慣れたもの!

移動手段と宿泊日数で使い分け

Mart WEEKENDER 日色愛子

「持ち物は『なるべく身軽に』がキーワード。6時間程度で行ける場所は車で、それ以上になると飛行機を利用することが多いので、移動手段によって持ち運びに利用するツールを変えています。車で移動するときは、カーキのツールボックスを愛用。こちらに家族5人分の荷物を詰めていきます。冬は洋服がかさばるので、こちらにリュックをひとつ足します。飛行機のときはスーツケースひとつに収めるように。夏であれば女子はワンピースのみにするなどして、なるべくかさばらないように工夫しています」(日色さん)

「欠かせないものと言えば、無印良品の『ポリエステルたためる仕分けケース』シリーズ。この中に旅に必要なものを詰めて、コンテナやスーツケースに収めていきます。ほか、日よけにも寒いときの羽織り代わりになってかさばらないおくるみと、子どもが時間を持て余したときに活躍する色鉛筆や折り紙は必須アイテムです」(日色さん)「次女のベビーカー問題で悩んでいたときに発見した、タイヤがついていて乗ることもできるスーツケースは、荷物もたくさん入って大活躍。長旅のときはスーツケースにこちらをプラスします。シートベルトもついているので、乗りながら万が一寝てしまったときも大助かり(笑)」(日色さん)持ち物が少ないので、車への積み込みもあっという間!着るものがかさばるような冬の旅行でも、荷物がこれだけで済むとは驚きです。

「無印良品のケースはかなり前から愛用していて、家族が増えるたびに買い足してきました。コンテナに詰めて車移動するときは、グランピングなどであればコンテナごと宿泊先に持ち込みます。ホテルに宿泊するときは、現地に到着したら、このケースだけを必要なものだけトートバッグに詰め替えて持ち込めばOK。我が家の旅に最も欠かせないアイテムです」(日色さん)

 

帰宅してからの振り返り作業も楽しんじゃうのが日色家流

形に残すことで記憶に残る旅に

Mart WEEKENDER 日色愛子 旅の振り返り作業

「旅先では、なるべく写真を撮るように心がけています。また、子どもたちの記憶に残るように、訪れた土地にまつわるものをつくって形に残すようにもしています。帰宅してから写真や作品を見返すことで、旅の楽しかった記憶が蘇り、旅先の土地に興味を持つことにもつながります」(日色さん)

「親が撮るだけでなく、使わなくなったカメラやスマホを渡して、子どもたちも旅先で気になったものの写真を撮るように。最近は3歳になる次女も、カメラに興味津々です」(日色さん)「旅先でつくった作品は、どれも味があって気に入っています。飾ったり使ったりしてしまいこまず、いつでも振り返ることができるように」(日色さん)

「長女は小さい頃から旅に出ているので、昔から日本地図に興味を持ち、自分で地図の本を見て都道府県名を覚えていました。長男は旅のおかげか順応性が高く、気付くと知らない人に話しかけていて、旅先ではいつの間にか知らない子どもと友達になっていることも(笑)。旅育というほど大それたものではないですが、間違いなく旅が子どもたちにいい影響を与えていると感じることは多いです。私も平日は仕事をしていて忙しいことを理由に、なかなかゆっくり子どもたちと話す時間が取れないのが現状。けれども意識的に週末のお出かけや旅の時間を家族で共有することで、コミュニケーションも取れる貴重なひとときです」(日色さん)

旅先のプランニング法はもちろん、旅をした後の「子どもの成長」にも繋げる姿勢も、なるほどと感心するポイントがたくさん。ぜひ、これから旅のプランニングをする際は参考にしてみてください。

撮影/山下忠之 取材・文/西村絵津子