多岐川裕美さん「70代なのでそろそろ年相応のおばあちゃん役をやりたいですね」

印象的な大きな瞳と美しさはデビュー当時のまま。70代になってようやく年相応のおばあちゃん役がくるようになったという俳優の多岐川裕美さん(72歳)。多岐川さんのキレイを作る愛用品から、普段のスキンケアや髪へのこだわりまでお伺いしました。

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何より保湿命なので毎朝シートパックをしています。目が大きいので、アイクリームも必須です

教えてくれたのは……多岐川裕美さん(72歳)

年齢と役柄が合わなくて悩みましたが、70代になってようやく年相応のおばあちゃん役がくるように。どう演じるか楽しみです。

《Profile》
1951年東京都出身。’73年新宿区の喫茶店でスカウトされ、東映の主演映画でデビュー。美貌が評判を呼び、NHK大河ドラマ「峠の群像」「山河燃ゆ」などに多数出演し、映画・舞台と幅広く活躍。代表作にドラマ「仁義の墓場」「鬼平犯科帳シリーズ」など多数。NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」にも出演し、話題になる。

グレイヘアや金髪にも挑戦。今はセルフカラーリングで

ナチュラルに年を重ねていきたいので、美容医療には興味がなく、エステで頑張りたいと思っていたのですが、最近はあまり行っていません。でも日々のケアは怠らず、長年、肌が敏感な私に合うコスメデコルテのAQシリーズを愛用しています。化粧水、美容液、乳液を使った後、クリームはディオールだったり、時々替えています。百貨店の化粧品売場に自ら買いに行っています。

何より保湿命なので、朝は必ずシートパックをしています。散歩中にドラッグストアで目に留まったものや、ネットやテレビショッピングを見ていると、つい買っちゃうんですよ。お化粧水を何度もパシャパシャするのもいいけれど、シートパックなら短時間で潤います。

私、目が大きいでしょ。目の周りの筋肉が大きく動くので、まぶたがくぼみやすいんです。ふっくらさせたくて、若い頃から予防のために水を飲んでうつぶせ寝をしていましたが、効果があったかはわかりません(笑)。でも必ず目の下にアイクリームは塗っています。

アイメークは古臭くならないよう気をつけていて、若い頃のようにアイラインをしっかり引かず、インライン程度。アイシャドウもキワを締める程度でほとんどしません。ベースもファンデは塗らず、「すっぴんメイカー」と言う下地をさっと塗って、眉だけはちゃんと描きますね。女子と会うときは気楽だからこの程度。男性がいたら、もうちょっと頑張ります(笑)。

一時期、年相応にグレイヘアにしようと思ったのですが、白髪の割合が少なくて、あきらめました。白髪を目立たなくするために金髪にも挑戦しましたが、似合わなくて。きれいに白髪にするのってホント難しい。今はネットで購入したお風呂でもみこむだけのカラー剤「マルベール ロイヤル カラーアミノプラス」のライトブラウンを愛用しています。バスルームも汚れないので、気に入っています。

美の秘密①:肌と髪のアンチエイジングに最近愛用し始めました

NMNは世界が注目する肌の若返り成分。ルヴィ NMN10000を1日2回飲んでいます。エヌドットのポリッシュオイルは香りがお気に入り。ヘアに塗った後、そのまま手にも。

美の秘密②:気になる〝ふりそで〟上腕三頭筋を2キロのダンベルでトレーニング

ソファに手と膝をおいてダンベルを握り、左右各30回×3回動かしています。以前は1キロを使ってましたが、物足りなくなって2つ持つのもやりづらいので、2キロに替えました。

美の秘密③:父からプレゼントされたオメガの時計は今も使っています

プロダクトデザイナーだった父がオメガと仕事をしていて、私が30代の頃にプレゼントしてくれたドレスウォッチ。ダイヤモンドを敷き詰めたベゼルがとっても素敵でしょう?

美の秘密④:昔も今もシャネルが大好き。今は娘と共有しています

シャネルは女性にとって特別なブランド。身に着けるだけで気分が上がります。海外に行く度に購入していたシャネルは特にネックレスが好きですが、そろそろ娘に譲ろうかなと。

※こちらのシャネルは私物です。ブティックへの問い合わせはご遠慮ください。

40代のころの多岐川さんは?

37歳で出産し、40代前半は仕事と子育てで超多忙でしたが、45歳で離婚した後は、ルーティンの仕事を中心にわりあいのんびり過ごしました。左は、舞台の楽屋で。右は、旅行中に水中で母娘で撮ってもらった貴重なツーショット。水が苦手で泳げない私には珍しい写真です。

2023年『美ST』12月号掲載
撮影/吉澤健太 ヘア・メーク/本名和美 スタイリスト/津野真吾(impiger) 取材・文/安田真里 編集/和田紀子

美ST