志穂美悦子さん(68歳)「かの方は、ライブのために肉体には徹底的にこだわっています」

日本初のアクション女優として活躍するも、ミュージシャンの長渕剛さんとの結婚を機に芸能界を引退した志穂美悦子さん。「女優というより、アスリート気質なんです」と語り、頭の上まで上がる高い蹴りやキレのいい動きは現役時代とまったく変わらず。そんな志穂美さんの溌溂とした美の秘訣を伺いました。

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お話を伺ったのは……志穂美悦子さん(68歳)

《Profile》
1955年岡山県出身。’72年に千葉真一主宰ジャパンアクションクラブに入り、映画『女必殺拳』初主演以降、日本初の本格アクション女優として映画やドラマに数多く出演。映画『上海バンスキング』で日本アカデミー賞助演女優賞優秀賞受賞。’87年結婚を機に引退。2010年から花創作家として活動を始める。各地で展覧会やパフォーマンスを披露。

生活の中で軽い運動をすることは長年の習慣です。テレビを見ながら寝てお尻を上げたり開脚したり、お風呂のお湯が沸くのを待ちながらスクワット、エレベーターに乗って誰もいなければスクワット、車の中にもダンベルを常備し、少しでも時間があると上げ下げを。結婚前は女優でしたが、アスリート気質のほうが強いんです。3人出産しましたが、あっという間に体重が戻り、体型も変わらず、ぷくぷく太った経験もありません。

肌もスキンケアだけやっていてもキープは無理。トータルに鍛えることが必要だと思います。美容はこだわっているわけではないけれど、周囲に医学関係の先生がたくさんいて、勧めてくださった理論もコスメもすべて試してみるほう。その中で私に合っているのが、たまに洗顔後何もせず、自分の皮脂を出す日を作ること。それ以外はお勧めの化粧品を正しく使ってケアをし、肌にメリハリを持たせています。そもそも肌トラブルがなく、毎日犬の散歩で日焼けしているのにシミがありません。日焼け止めも使っていなかったの。でも娘(女優の文音さん)から「その年齢でシミがないのは貴重。ちゃんとUVを塗ったら」と諭され、今年UVケアデビューしました。

メイクは普段はしません。やっても5分で完成。頑張るのは眉と目元。でも眉毛は濃いのでさっと描く程度です。髪は細くて猫毛ですが、白髪はほとんどないです。祖母は86歳で亡くなったときも真っ黒で、母も白髪がなかったし、遺伝ですね。だからこの年齢まで髪が伸ばせるのだと思います。でも頭の形が悪いので帽子が好きなんです。

「まずは健康」がポリシー。美味しいと感じることも、素敵な景色を見て美しいと感じることも健康な体があってこそ。病気になったら何もかもどんよりするでしょ。だから食生活は徹底的にこだわっています。40歳になった頃から勉強し、健康的な食事を心がけてきましたが、昨年かの方(長渕剛さん)がシックスパッドのコアベルトのCMに出演するにあたり、完璧な腹筋を作るための食事コントロールを私も一緒にして、一層加速しました。ご飯は酵素玄米かロウカット玄米にして、おかずは鶏のささ身か胸肉に豆腐に納豆。野菜はブロッコリーを欠かさず食べ、プロテインも飲みました。かの方はもともと筋トレを20年近くやっていましたが、半年で完璧な腹筋を作り上げました。

今はゆるくなりましたが、お腹が空いてないときは食べず、1日多くて2食。朝は食べないことが多いですが、お腹が空いていたらオイコスヨーグルトか大好きな牛乳を。でも、本当は甘いものは底なし。特にこしあんが好きで、練り切りの作り方を職人さんに教えてもらったこともあるくらい。無制限に食べるときもありますし、期間を決めて断つ時期もありますね。

夕飯は、子どもたちが家にいたときはわいわい5人で食べていましたが、かの方と2人になった今は鹿児島か長渕家の習慣なのか、先にかの方に食事を出して、私は後で食べます。一緒に食べていると、「しょうゆ」「わさび」とか言われて常に立つことになるから。「お先に食べてください」という感覚で、かの方が終わってからゆっくり食べるようになりました(笑)。子どもたちが潤滑油だったなあとつくづく思います。

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左から、車の中用のコロコロ、肌育ができる機器、ピンクはヘアブラシとして欠かさず、右の2種類は自宅リビングに常備して、テレビを見ながら使っています。

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浸透力抜群の椿酵母オイルは、塗った翌日は肌がしっとり。35%ビタミンCを配合したVC35ニュートラルビタミンセラムは、高濃度のわりに中性なのでピリピリ感がありません。

美の秘密3:運動、食事、睡眠サイクルを毎日記録して健康管理しています

ベンチプレスを何回やったか、何を食べたか、何時間寝たかなどの生活を詳細に記録。自分の体を正確に把握でき、自分で作ったノートが最終的には教科書になるそう。

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手前から夫の長渕さん、長男の航さん、次男の蓮さんが「おめでとう」の気持ちを手紙と絵で綴ってくれたもの。長女の文音さんはニューヨークに帯同してくれたそう。

40代のころの志穂美さんは?

芸能界を引退し、子育て一色の時期でした。元アクション女優として仕事のお話もいただき、チャンスもあったけれど、やりたい気持ちは封印していました。でも、子育ては感動を与えてくれることばかりで幸せな時代。子ども達からは能天気な母と呼ばれています。

2024年『美ST』1月号掲載
撮影/中村和孝 取材・文/安田真里 編集/和田紀子

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