【見逃せない!韓国ドラマ】魔性の男ソン・ソック出演作5選!

特別スタイルがいいわけでも、顔が整っているわけではないのに・・・ そのすべてを見透かされそうな切れ長の目、どこまでも薄情そうな薄い唇(褒めています)、全身から際限なく漏れ出る色気で、「出会ってしまったら終わり。好きにならずにはいられない」年代、好みのタイプ問わず全方位の女性が惚れる俳優。それがソン・ソック(40歳)です。今回は「ソン・ソックにハマらない女はいない」と言われる、魔性の男の魅力に迫ります。

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ソン・ソックってどんな人?

ソン・ソック
Netflixシリーズ「私の解放日誌 」独占配信中

ドラマ『私の解放日誌』で謎だらけの男ク氏を演じ、女性の心をわし掴みにし、ブレークしたソン・ソック。既に年齢は、39歳。俳優としては遅咲きでした。もちろん下積み時代も長いのですが、それ以前の経歴はとてもユニーク。

1983年2月7日生まれ。忠清南道 大田市出身。B型。身長179cm。実は、家が代々機械製造業に従事し祖父が韓国の工作機械の歴史を築いた象徴的な人物。そうリアル“財閥家の末息子”だった彼は、幼少期極度の恥ずかしがり家だったことから親が心配し、中学生の時にアメリカのセント・ジョーンズ・プレパラトリースクールに転校。卒業後は、シカゴ美術館大学に入学し、映画と美術を勉強し、22歳の時に兵役のため韓国に帰国します。(ちなみにイラク派遣に志願し、選抜されたとか。)除隊後は、プロバスケットボール選手になると宣言しカナダに渡り、更に何か新しいことを始めたいとカナダにあるバンクーバー インスティテュート オブ メディア アーツで演劇を本格的に学び韓国に再度帰国。俳優を目指します。

そこから下積み時代が始まるのですが「どうせ落ちると思って、オーディションもあまり受けていなかった。」らしい30代の下積み時代。『D.P. -脱走兵追跡官-』以前にも共演したことがある演技派俳優ヒョン・ボンシクは、「ソック兄は、当時事務所にも所属していなく、私の事務所の代表が、留学までした人がセリフもない無名俳優をしていることが残念だと思い、演技をすることを辞めろとアドバイスした。」というほど仕事がなかったとか。ほぼ諦めかけていた34歳の時にNETFLIXドラマ『センス8』でデビューが決まります。その後はコンスタントに作品に出演し、デビュー6年目で同時期に出演したドラマ『私の解放日誌』映画『犯罪都市 THE ROUNDUP』でその危険な魅力が世界に知れ渡り大ブレーク。ソウルを歩いていれば見ない日はないほど企業CMの契約が続々決まり、今最も注目される俳優に!

そんな激動な人生を歩むソン・ソックですが実は実業家の両親の関係で、大田市にある工作機械メーカーの代表取締役という顔も(俳優になる前からだそう)。この会社は、韓国だけでなくアメリカ、カナダなど10カ国余りに輸出をし彼が代表取締役だった時は年間最大売上が55億ウォン(約6億円)も記録したことがあったとか。(現在は大株主に退き、経営人に一任しているよう)様々な経験を積んできているだけあって、あの達観したような、官能的にも狂気にも見える眼差し、納得です。

作品に入ると役について常に研究することから周りのスタッフや俳優達に『研究員』と呼ばれているソン・ソック。そんな役に憑依するソン・ソックの魅力が堪能できる作品を紹介します。

1.ドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』

Netflixシリーズ「D.P. -脱走兵追跡官-」シーズン1~2独占配信中

男性は兵役がある韓国。「D.P.」は「Deserter Pursuit」の略で「脱走兵追跡」の意味。つまり、軍務を放棄し脱走した兵を追跡する部隊のこと。兵役義務で入隊したアン・ジュノ(チョン・ヘイン)は、「D.P.」に配属される。D.P.の組長であるハン・ホヨル(ク・ギョファン)と共に任務を遂行する中で、兵士のいじめ、自殺、パワハラなどに直面し・・・韓国軍内での過酷な実態や不条理な問題を訴える社会派作品。この作品でソン・ソックは進級第一の憲兵隊長補佐官を熱演。まだブレーク前ということもあり「あの異様に演技の上手い俳優は誰?」と話題に。イラク派遣を経験した兵役時代の経験を生かしたリアルな演技でシーズン2の出演も決まり、シーズン2では出演シーンがかなり増えています。このドラマでは社会派ドラマにもかかわらず、色気が漏れ出てしまっているソン・ソックに注目。軍服姿も素敵です。

2.ドラマ『私の解放日誌』

Netflixシリーズ「私の解放日誌 」独占配信中
ソン・ソック
Netflixシリーズ「私の解放日誌 」独占配信中

都心まで電車で4時間もかかる田舎に住み愛を求める長女ヨム・ギジョン(イエル)、田舎暮らしから脱却したい長男ヨム・チャンヒ(イ・ミンギ)、人生を諦め感情を押し殺し淡々と生活する末っ子ヨム・ミジョン(キム・ジウォン)。退屈な日常から抜け出したいと考える三兄弟の家に、過去を語らない謎の男ク(ソン・ソック)が父親の仕事を手伝い始める。クの素性が明らかになる中、3人の生活に変化が訪れ始め・・・社会現象にもなった大ヒットドラマ『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』の脚本家パク・ヘヨン作家の4年ぶりに手がける作品ということで放送前から話題となっていた作品。この作品の中で、クという名前であることしか明かさず異様にミステリアスなオーラを放っているのがソン・ソック演じるク氏。やたらと空気が重く、心の変化、人生の展開を丁寧に描き、劇的な展開はない中で、とにかくク氏が気になって見進めた視聴者は多いはず。うっすら笑っているような冷酷なようなとにかく危険な眼差しと不思議な存在感は視聴者の心を掴み、「出会ってしまったら危険とわかっていても惚れずにはいられない。」という役柄に信ぴょう性をもたせる演技でブレークしました。きっと誰もが現代社会において感じている閉塞感。そこから抜け出せるヒントを優しく寄り添いながら示してくれる。そんなドラマです。

3.映画『犯罪都市 THE ROUNDUP』

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国際的に活躍する韓国系アメリカ人アクションスター、マ・ドンソクの人気シリーズ『犯罪都市』。『犯罪都市 THE ROUNDUP』はカンヌ国際映画祭のミッドナイト・スクリーニング部門に特別招待作品として出品され大ヒットを記録した『犯罪都市』に続く第二弾。衿川署強力班の剛腕刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)は、国外逃亡していた容疑者を引き取るためにベトナムへ。しかし、ベトナムで殺人を繰り返す韓国人凶悪犯カン・ヘソン(ソン・ソック)の存在を知り、カン逮捕のために動きだすが・・・ 『犯罪都市』においてのマ・ドンソクは最強。ピストルを持つ相手も剛腕でねじ伏せ、気持ちいいぐらい強いのがそのアイデンティ。今回の相手は、強い上に最悪。極悪非道、欲望のままに邪魔な者を躊躇なく排除していく凶悪犯カン・ヘソンをソン・ソックが熱演しています。官能的だったはずのあの眼差しが凶気に満ち溢れ、顔面が凶器のようなビジュアルに思わずゾッと背筋が凍りつきます。テンポのいいストーリーの面白さはもちろんですが、ソン・ソックのまた新たな一面を堪能できる(鍛えに抜かれた上半身も披露! )アクションムービーです。

4.ドラマ『カジノ』シーズン1、シーズン2

©2024 Disney and its related entities 『カジノ』シーズン1&シーズン2 ディスニープラス スターで全話独占配信中

韓国映画界3大スターの1人といわれるチェ・ミンシクの25年ぶりのドラマ復帰作と、放送前から話題に。実在した東南アジアでカジノ王に昇り詰めた男がモデルとなった実話ベースのクライムストーリーです。貧しい幼少期を送りながらも生まれもった知能とビジネスへの才覚で英語塾の塾長となり平凡な日々を送っていたチャ・ムシク(チェ・ミンシク)。後輩から賭博ビジネスを持ちかけられカジノの世界へ入り、ある事件をきっかけにフィリピンへ。人生を賭け運命に挑んでいく・・・ ソン・ソックは、チャ・ムシクを追いかけ孤軍奮闘するコリアンデスク、オ・スンフン役(現地の警察組織に派遣された韓国の警察)。渋く、クセ強の演技派俳優の宝箱のような今作では、ソン・ソックのキャラはやや地味。平凡で実直な刑事役ですが「オ・スンフンは僕自身。性格も、似たような状況で成長してきたこともあり、演技をしているという感覚がありませんでした。」とコメントするほど彼自身に近い役だそう。ネイティブな英語力をもち、実直な刑事でも色気を隠せない素のソン・ソックに近い役を堪能できます!

5.ドラマ『殺人者のパラドックス』

Netflixシリーズ「殺人者のパラドックス」2月9日独占配信開始

最新作はNetflixオリジナルシリーズ29日配信開始の『殺人者のパラドックス』。意図せず人を殺してしまったことをきっかけに殺人に手を染めていく大学生をチェ・ウシクが、そんな彼を執拗に追い詰める刑事役をソン・ソックが演じます。本作は、衝撃的な展開で大反響を呼んだ同名宇ウェブ漫画が原作。次は、どんなソン・ソックが見ることができるのか?! 必見です。

取材・文/味澤彩子

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