残りの人生、 “仕事以外引きこもりの夫”と 過ごすのはイヤ!【太田光代さん連載vol.3】
お笑い芸能事務所・タイタンの社長として爆笑問題や、昨年M-1グランプリを制したウエストランドの活躍を後押しする太田光代さん。小学生のころは医者を目指しつつ、家族のために料理を作り「夢はお嫁さんだった」彼女。お酒にまつわる武勇伝や、社会問題に鋭く切り込み時勢に迎合しない爆笑問題をマネージメントする手腕から、豪快な破天荒闘士なのかと思いきや、素顔はいたって可愛いらしい女性。夫と他愛ない会話を楽しむ日常を夢見るキュートな一面も。この連載では、芸人としては超一流だけれど夫としてのスキルには大々的に?(はてな)マークがつく太田光さんとの結婚生活に密着。まさか離婚!? となるのか、はたまた理想の夫婦生活に近づいていくのか……。どんな展開が待っているのでしょうか?
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太田光代(おおたみつよ)
1964年7月6日、東京都生まれ。モデルやタレント活動などを経て、1993年、芸能事務所・タイタンを設立。現在は社長業のかたわら、自身もタレントとして活躍。夫は爆笑問題の太田光。2ヶ月に1度、東京銀座で行われる『タイタンライブ』を、『爆笑問題 with タイタンシネマライブ』として、全国25のTOHOシネマズ系映画館にて同時生中継しています。詳しくはHPをチェック!
残りの人生、 “仕事以外引きこもりの夫”と 過ごすのはイヤ!
昨年、テレビ番組などで「こんなにどこにも一緒に出かけられない人なら離婚して、残りの人生はもっと行動的な人と過ごしたい。還暦前に別れられればギリギリ次の伴侶探しに間に合うから」と色々なところで言いました。あれから約1年。離婚したい! という気持ちは変わっていませんが、状況は少しだけ変化しています。夫は自宅の中で一部屋を自分の作業部屋にして、全くリビングに出てこなかったのですが、模様替えによって、今はリビングで過ごすようになりました。
その部屋は元々はみんなが遊びにきてご飯も食べてカラオケもできるような部屋だったんですが、彼はある時から自分の部屋みたいに占領していて、すべてその部屋でまかなっていました。玄関直通の部屋なので、私と顔をあわせないで一日が終わってしまうこともあって、それがホントにイヤでイヤで……。家の中って、関係性を作ってしまうところがありますよね。彼のためだと思って彼専用の部屋を作ってしまったのが、本当に失敗でした。でも模様替えしたことで、ようやくパブリックスペースに出てきてくれて、ほんの少しだけですが改善しました。でも、これって改善ではあるけれど、マイナスがゼロに近づいただけで、好転したとは思っていません(笑)。
去年11月に行ったディズニーランドで私が提案した「ある事」に太田は・・・
去年の11月に私がInstagramに太田とディズニーランドに行った際の2ショットをアップしたことで「離婚離婚、って言っているけどほんとは仲良しなんだ」と思われた方もいらっしゃるようですが、実はディズニーランドイベントは年に一度の恒例行事。主に会社の内勤の社員を労うために毎年開催していて、スケジュールが合えば太田も参加します。今回も何名かの内勤とマネージャーたちと太田と私で行きました。
最近は施設内では結構いいお年の方も、ミッキーの耳をつけたりして全力で楽しんでいらっしゃいますよね。見ていてとても微笑ましくて、太田に「あなたはああいうのは、つけないよね?」と聞いたら「うん」という返事だったので、やっぱりつけないんだな〜なんて思っていたんです。でもお土産ショップをのぞいたら、ミッキーの形をした黒いサングラスが売られていて、これだったらつけ耳より抵抗はないだろうし、太田光だということもバレにくくなるし、一石二鳥でいいかも! と思ってとりあえず1個購入して太田につけさせたんです。そしたら「光さん、似合いますよ!」とみんなが盛り上げてくれたので太田の分も買うことになって、結果的にはペアのサングラスをつけることになりました。
この出来事はすごく嬉しかったかと聞かれると、そんなでもないかな、って感じではありますが(笑)、これまでにはない流れではあったので自分的には新鮮でしたし、進歩とでもいうのでしょうかね。
何事も目一杯楽しみたい! そんな私に対して夫が抱くある感情
どこかへ出かけたら全力で楽しみたい私と違って、夫はちょっと斜に構えているところがあるというか。もともとの気質が違う気がしますね。私は出かけるのも好きだし、若いころは夏は海へ、冬は山にスキーに、なんてアクティブに動いていました。でもその頃太田を誘っても「スキーなんてナンパな奴らがやるもんだ」と言って絶対についてきませんでした。挙げ句の果てには、その手の付き合いを全部辞めさせられたんです。
おそらく、内心面白くなかったんですよね。嫉妬? そうかもしれません。それは遊びだけに限らず仕事面でも同じ。爆笑問題のために会社を作り、彼らの仕事が安定して広がっていくように、という思いが会社の業務拡大になっていくわけですが、どうやら太田はそれも気に入らないみたい。「あなたの面倒を見るために、他のことも一生懸命やらなきゃいけないのよ」と言うのですが、結局自分一人だけ構って欲しいのかな。私が頑張れば頑張るほど「そこまでやらなくていいんじゃない?」と思っているのが、態度から見え見えなんです。
確かに、いっ時は無職の彼をヒモみたいに囲っていたので、私自身もその頃がいちばん楽しかったのですが、それから30年ほど。彼はもうヒモではないし、私も彼だけを構ってあげられるわけではありません。それはわかっているけれど、二人とも心のどこかに「こんなはずじゃなかったのに」という思いが拭えないのかもしれません。
とうとう年末にヒートアップ! そこで太田家に!
ディズニーランドは半分会社の行事として付き合ってくれる太田ですが、普段の旅行に関しては全く無関心。何十年も、私の旅行熱にまったく同調してくれない夫にモヤモヤしています。旅行への提案がないことは結婚20年経ったぐらいの時にもう諦めました。私が連れて行けばいいのか、と思っていましたが、それでも嫌な顔をしていましたね。海外なんて特に拒否反応。「日本も全部行ったわけでもないのに、何も海外にまで行く必要はないじゃないか」って理論です。もう、意味わかんない(笑)。私は日本は全て行ってますし、海外にも多く行っています(笑)。なので、海外に行く必要がないのは、太田の問題です。
でも、昨年末に画期的なことがあったんです!
いつものように、太田のちょっとした言動にイライラして「だから、もう別れたい!」と私が言って、彼が「なんで、そうなるんだ、俺はイヤだ!」の一点張りで話し合いにもならなくて。私が半ば喧嘩腰に(笑)、いや、諦め半分で「私は疲れてるの。だから温泉に行ってのんびりしたいのよ」と言ったら、「いいよ、行ってもいいよ!」と。若干売り言葉に買い言葉、じゃないですけど、もしかしたら彼の方には「ここでなんとかしないと、ほんとにヤバいかも」という思いがあったのかもしれません。とにかく勢いで「じゃあ、12月20日から2泊3日で箱根の宿、取るわよ」と言って私が調べてみたら、なぜかちょうどいい旅館が空いていて(笑)。その時点で12月18日。難なく2日で取れました。
二人きりで、相当久しぶりに旅行することになりました。
久しぶりすぎる夫婦旅行、そこではどんな顛末が……。次回は、「箱根でどんな心境の変化が??」をお送りします。
撮影/河内 彩 ヘア・メーク/清水寛之 取材/柏崎恵理
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