市井紗耶香さん、20歳から6歳まで一男三女を育てるなかでの気づきとは
少子化時代と言われて久しい今日。そんな中で、たくさんの子どもたちに囲まれて、元気に楽しく大家族を切り盛りしている母がいます。苦労も大変さもありながら、家族も自分も大切に生きる彼女たちの、ライフスタイルや心の持ち方について取材してきました。
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市井紗耶香さん 40歳・東京都在住
タレント・女優
家庭もいろいろです。子育ての大変さに
子どもの人数は関係ありません
子どもの人数は関係ありません
19歳の長女から6歳の三女まで、一男三女の母として仕事と育児を両立している市井紗耶香さん。「まさか4人の母になるとは思っていませんでした」と言います。
「せっかちな性格なので、あらかじめ夜遅い仕事は早めに教えてもらい、調整しています。朝は5時に起床し、お弁当を作って、隙間時間にストレッチ。子どもたちの予定は、事前に全部カレンダーに書いて、抜けを防ぎます」。
子どもたちを送り出すと、すぐに夕食の献立を考えて、仕事に行く日々。芸能界に入らなかったら保育士を夢見ていたほど子ども好きの市井さんは、大家族を楽しみながら子育てしています。
「〝大家族あるある〟は、歯ブラシが多いことかな。お味噌汁はドリフターズのコントで使うようなタライほど大きな鍋で作っています。タクシーは1台に乗れないので2台です。あとはそれぞれが話を聞いてほしいから一人一人の声が大きいことでしょうか」。
若くして長女を産んでも、友達のようにではなく、〝唯一無二の母としてありたい〟と思い、育ててきたそう。「反抗期にはリモコンが飛んできたこともありましたが(笑)、今は落ち着いてとても良い関係です」。
上の子どもたちとは美容の情報などを共有し、下の子どもたちとはキャンプやお菓子作りの時間を持つなど、積極的に子どもとの時間を作っています。
「上と下の子では歳が開いていますが、振り返ると良いこともありました。多分2年後はこんな感じになるだろう、とイメージができるんです。最初は何もかもが初めてのことだらけだったので神経質に育てていたと思います。今やっと少しだけ余裕ができてきました」。
30代までは、「嫌いを言わないようにしようね」が子育てのモットーだったそう。「食べ物も人も嫌いだと思うと好きになる可能性を見いだせなくなると思っていました。でも今は〈嫌いは嫌いと言っていい〉と思っています。きっと自分に正直になれたのかもしれませんね」。
過去の自分に今ならどう声をかけたいですか、と問うと、「4人を育てる体力と、もしもの時の貯蓄だけは蓄えて。無駄遣いはダメよと言いたいですね(笑)」と市井さん。けれども「偏った考えかもしれないけれど、各家庭の苦労の量は計り知れないし、子育ての大変さに子どもの人数は関係ないと思います」と言います。
「子育ての道のりはまだまだ長いけれど、長女が成人を迎えたことで見通しが立ち、少し楽になれました。昨晩もお風呂の中で〈残り3人いるけれどそこまで苦じゃないかも〉と思えました。今は仕事をしながら子育てができる環境に感謝しています。仕事は自分自身を表現できる場所として一生プレーヤーでいたいですね。子育てはこれからも気負わずがんばりたいです」。
娘が3人、息子が1人!
<編集後記>産後うつやパートの体験も経て、頼もしい顔も見えました
「明るくてかわいくて、お子さんたちの自慢のママだろうな」というのが率直な感想です!若い時は産後うつやパートも体験され、育児にひたむきに向き合ってこられた市井さん。今は第一子を成人まで育てられ、やっとホッと一息つけた様子。けれどもさらに先を見据えた姿には、唯一無二の母として生きていく頼もしさも感じました。(ライター 孫 理奈)
撮影/BOCO 取材/孫 理奈 ※情報は2024年3号掲載時のものです。
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