子供は欲しいけどキャリアが心配…先輩女子に聞いた「不安の解消法」

子供を持つ将来を考えつつも、産休や育休期間、そして育児によって積み上げてきたキャリアが崩れてしまうかもしれない…そんな不安を抱えているCLASSY.世代。子供を育てながら自分の人生を自分で動かすために、今からできることを考えてみませんか?

育児と自分のキャリアを両立している先輩は不安をどう乗り越えた?

不安を抱えつつも出産し、今は子育てしながら理想のキャリアを実現できている二人に産前やっておいてよかったことやこうすればよかったという反省点を取材しました。

産休中のキャリアへの不安は〝努力した〟経験で解消しました

金澤唯さん(36歳・外資系IT関連会社勤務)

金澤唯さん(36歳・外資系IT関連会社勤務)
5歳児ママ。新卒でベンチャー企業に入社後、ライフステージやキャリアプランの変更に合わせて2度の転職を実現。産休中にMBAを取得し、現在はフリーライターとしての一面も。

キャリアのブランクと言われる産休を逆手に取り自己強化に成功しました

新卒で入社した会社では、当時の自分の年齢や環境的にも結婚や出産というイメージは持てていませんでした。27歳の時、キャリアアップのため転職した会社でバリバリ働くママたちに出会い、長期目線でキャリアを育てていくという感覚に変わっていきました。ただ、なかには出産した翌日から働くような超人的な方も多くて。もともと自己肯定感が高くなかった私は、仕事と育児の両立に対して漠然とした不安もありました。
でもなんとかして頑張りたい自分もいて、妊娠した際にずっと考えていたMBAにチャレンジしたい!と夫に相談。「受験に合格できたら育児も全力でするし、応援する」と言ってもらい、産休前から全力で勉強し、出産後に合格を勝ち取りました。MBAを取得したのはスペインの大学院で、コロナ禍ということもあり基本的には自宅から授業を受講し、スペインにはどうしても出席が必要なタイミングに計4回ほど出向きました。途中復職もしたので、育児、仕事をしながらの勉強はハードでしたが、この時期に培った「努力した経験」は今でも自分の糧になっています。まわりがキャリアを積み上げていくなか、産休に入る自分に焦る気持ちもありましたが、その期間を逆手に取ってMBAを取得したことで産前よりパワーアップした自分に自信が持てたし、その後の転職活動にも大きく役立ち、今もやりたい仕事ができています。

私はMBAを取得しましたが、今やっている仕事に掛け算できる何かを極めてみるのもおすすめです。仕事面に限らず、趣味の幅を広げたり、没頭できることを見つけて、自分の強みにするのもいいと思います。仕事に追われることのないこの時間に成功体験を積み上げ、自己肯定感を高めることが、産後仕事と育児を両立する支えになってくれるはずです。

    新卒で入社した会社では、当時の

    \出産前に「やっておいてよかったこと」/
    夫とキャリアについての家族会議
    議題は働き方、分担、自分が将来やりたいこと。一番近くでサポートしてくれる人にしっかり理解してもらうことで強力なサポーターになってもらいました。

    新卒で入社した会社では、当時の

    \出産前に「やっておけばよかったこと」/
    興味のある会社の人に会って話を聞いておく
    子供を抱えながらの転職活動はなかなかハード。一人で自由に行動できるうちにたくさんの人に会って、話を聞いておくことがおすすめ。

    新卒で入社した会社では、当時の

    \心配していたけれど「意外と大丈夫だったこと」/
    「子供がいたら転職できない」は誤り!
    なぜか、子供がいると転職に不利?という噂もよく耳にしますが、そもそも採用面接では「子供がいるかどうか」なんて聞かれない!

撮影/杉本大希 取材/岸本真由子 再構成/Bravoworks,Inc.