【雅子さまと紀子さま】襟元に違いが!祝福の入学式ファッション

3月・4月は卒業式、入学式シーズン。最愛の子供の式に出席するのは、皇族の方々も私たちと同じ。周りの父兄と同じように子供たちを温かく見守る雅子さまと、紀子さまのこれまでの入学式ファッションを、放送作家・皇室ライターのつげのり子さんにお話を伺いながら、振り返ってみました。

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入学式は、明るめカラーを選ばれる傾向が

「卒業式は、ネイビーのシックなスーツを選ばれてきた雅子さま、紀子さまですが、入学式はこれからの門出をお祝いするイベント、気温もより暖かくなるということで明るめカラーを選ばれることも。ただ子供たちの大事な節目の雰囲気を壊さないように、周りの父兄に溶け込むことは、卒業式同様意識されていると感じます。ジュエリーも控えめで小物も黒で統一されています。特別扱いではなく他の父兄と同じ立場で参加される学校行事は、究極のプライベートシーンなのかもしれません」(つげさん、以下同)

愛子さまの成長と共に、印象が変化してきた雅子さま

2006年、愛子さま学習院幼稚園入学式。光沢のある白いスーツ、流れるようにアレンジされたヘアセットで、華やかな印象の雅子さま。白いスーツは印象がボヤけがちですが、光沢のある素材、Iラインでまとめたシルエットですらりと洗練されて見えます。(C)JMPA

 

愛子さま学習院初等科の入学式。幼稚園の時同様、白いスーツをお召しになられていますが、ヘアをハーフアップにアレンジされスーツのデザインもカラーが小さめで、自然でナチュラルな印象に。一見甘くフェミニンなツイード素材も、知的で品格のある雅子さまが着こなされるとハンサムに見えます。天皇陛下のポケットチーフと、愛子さまのスカーフのリンクにも注目です!(C)JMPA

 

愛子さま学習院中等科の入学式では、雅子さまのスーツの色がネイビーに変化。オールネイビーでシックだった卒業式と違い、白いパイピングで「入学式」に相応しい明るい雰囲気を足されています。愛子さまのネイビーに白いラインが光るセーラー服とのさりげないお揃い感が素敵です。(C)JMPA

 

学習院高等科の入学式では、ご家族でのリンク感が強いお召しものを。雅子さまは、オールネイビーのノーカラースーツに、インナーに白を選ばれ春らしい印象を演出されています。愛子さまのセーラー服に合わせられたようなご一家の色の統一感から、仲のよさが伺えます。(C)JMPA

 

「卒業式同様、パンツスーツではなくタイトスカートのスーツで入学式に参列されてきた雅子さま。愛子さまの成長と共に、スーツの色やデザイン、雰囲気に変化が見られます。雅子さま、愛子さまにとって初めての学校行事だった入園式ではかなりスタイリッシュな印象。ヘアもきっちりとセットされていてキャリアウーマンだった頃の面影を感じます。

初等科になるとヘアメイクがナチュラルになり、優しく自然で雰囲気に。中等科、高等科となるにつれ、スーツもネイビーを選ばれより控えめな印象に。学校行事にまだ慣れていらっしゃらなかったと思われる時代からの変化に、母として愛子さまを支え、ご自身よりも愛子さまを主役にという意識の変化を感じられます」

特別感がありながらエレガントな紀子さまのスーツスタイル

• 1998年、眞子さまの学習院の初等科の入学式。淡いピンクベージュのスーツが紀子さまの柔らかな雰囲気にマッチされています。また金ボタンに合わせて、ブローチなどの金具はゴールドで統一されエレガントな雰囲気に。(C)JMPA
2010年、悠仁さまのお茶の水女子大学附属幼稚園の入園式。紀子さまは眩い真っ白なスーツでご参加。眞子さま、佳子さまの時に比べると、デザイン性が少なくシンプルで洗練された雰囲気です。スーツに合わせた白い手袋を手持ちされていることで特別感も演出。(C)JMPA
2013年、悠仁さまのお茶の水女子大学附属小学校の入学式。撮影の際に、ネイビーの制服姿の悠仁さまの背後に、ベージュのスーツをお召しになった紀子さまが立たれると悠仁さまがくっきり浮かび上がります。これは、何度も学校行事に参加されてきた紀子さまの経験からの配慮のように感じられます。(C)JMPA
2019年、お茶の水女子大学附属中学校の入学式ではスーツだけではなく、ジュエリーも白で統一。悠仁さまの新しい門出を何にも染まっていない純白でお祝いされているかのようです。靴だけ黒いポインテッドトウのパンプスを選ばれ、全体の印象を引き締められています。(C)JMPA

「20代の頃から30年近い間、お子さまたちの入学式に参列されている紀子さま。変化はありますが入学式では甘い色のスーツを選ばれてきました。デザインは卒業式同様、小さめカラーでウエストがシェイプされたジャケットにフレアスカート。更にツイード素材や金ボタンなどで甘く上品にアレンジされ、学習院の入学式に参列されていた時は、手袋も持ち、フォーマル感がやや強い装いでした。

悠仁さまの入学式では、眞子さま佳子さまの時に比べると、落ち着いたデザインをお召しになられ、更にお茶の水女子大学附属中学校の入学式では手袋も持たれなくなり、周りの父兄から浮かないように配慮されているように感じられます」

教えてくれたのは…
放送作家・皇室ライター
つげ のり子さん

テレビ東京系『皇室の窓』の放送作家。2001年の愛子さまご誕生以来、皇室番組の構成を担当し、皇室研究をライフワークとしている。ワイドショーから政治経済番組、ラジオまで様々な番組の構成を手掛ける。著書に『天皇家250年の血脈』(KADOKAWA)『素顔の雅子さま』『素顔の美智子さま』(河出書房新社)などがある。

取材/味澤彩子

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