3児の母・小倉優子さん(40)大学生活で「芸能以外の仕事をできるように」
母になり生活リズムや優先順位が変わっても、自分らしくいられる好きなこと。もうすぐデビュー25周年を迎える小倉優子さん。3人の男の子の子育て、仕事、2023年から新たに始まった大学生活。小倉さんが考える次なる一歩は何なのか、現在地に迫ります。
※掲載中の情報はVERY2024年4月号掲載時のものです。
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タレント・小倉優子さんは……
パン作りが好き!
❝パン作りは
〝自分に心の余裕がある〟
バロメーターです❞
物事を深く知ることで
面白くなっていく過程を経験できた
16年前、苦手だった料理を克服するためにABCクッキングスタジオに通い始めました。おいしく作るコツがわかってくると料理が楽しくなって、もっと学びたいと思うように。試しに受けたパン作りのコースで、膨らむパン生地の愛おしさを知ってしまって以来、癒しの時間となっています。長男を出産した頃は仕事をセーブしていたので、子育て中によくパンを焼いたものですが、次男が生まれてから3歳になるまでは毎日を乗り越えることに精一杯で、正直パンを焼こうという気持ちにはなれませんでした。パンを作れる=心に余裕があることのバロメーターなのかもしれません。11歳、7歳、そして三男が3歳になった今は、親子共々3、4カ月に1度パン教室に通っています。
息子たちは、焼きたてのパンを食べるのを楽しみにしているみたいですが(笑)。教室の先生は20代の頃からお世話になっている方で、パンへの愛が大きく、いろいろなパン屋さんへ足を運び、レシピも味も研究を重ねる勉強家。物事を深く知ることから広がっていく面白さを教わったことがきっかけで、15年前にパンアドバイザーの資格を取得しました。実はパン屋巡りも大好き。最近はなかなか行けませんが、友達家族と初めての公園を訪れるときには、近所の一番美味しいパン屋さんを調べて行くんです。寒空の下、長時間の公園も楽しみになりますよね。私の推しは、「ラトリエ ドゥ プレジール」の天然酵母パンです。
子どもたちのおかげで、
罪悪感なく受験勉強に向き合えた
再び大学生になり、1年が経ちました。大人になってから学ぶって、すごく奥深い。色々な経験をしたからこそ、問いに対して疑問や意見を持てたりするのかもしれません。テレビ番組で始まった大学受験でしたが、決断にはあまり悩みませんでした。この頃の私は自分に対して否定的で「私なんか……」と思うことが増えていたんですよね。子どもたちが大きくなるにつれ世の中を知らない自分に気づく瞬間があり、企画をやり遂げたら何か変われるかも、と。受験勉強は想像どおり過酷で家事に手が回らないこともありましたが、たまにピザを頼んだり近くのラーメン屋さんに行ったりするとむしろ子どもたちは喜んでくれて、夕飯をつくれなくても罪悪感を持たずに勉強に向き合うことができました。
受験が終わったあとに長男から「大丈夫かなって心配してた。もっと大変になっちゃうから」って言われたんです。寝不足で勉強していたので不安にさせていたんでしょうね。無事に終わり、ほっとしたと思います。本来であれば、こうした挑戦は子どもが大きくなってからのほうがいいと言う人もいるかもしれません。けれど、自分が一生懸命頑張ったという事実が間違いなくあって、少しずつ自分を認められるようになった……私の場合は挑戦してよかったと心から思えています。頑張った理由は、私がシングルマザーだからという部分もありました。この先子どもたちを育てていく時間はまだまだ長く、何か芸能活動以外の仕事をできるようにしておきたいと思ったんですね。これから大学生活の3年間で、本当に興味のあるものを極めたい。資格をとる?大学院へ進学する?〝一生仕事にしたいと思えることってなんだろう〟の答えを、見つけたいと思っています。
PROFILE
●小倉優子さん
おぐら ゆうこ●タレント。1983年千葉県生まれ。2001年にデビュー。現在は、11歳・7歳・3歳の男の子を育てるママタレントとして、バラエティ番組で活躍。料理好きとしても有名で、パンアドバイザーの資格を取得した。TV番組の企画で大学受験にチャレンジし合格。大学生活を送っている。
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撮影/佐藤航嗣〈UM〉 スタイリング/鷺岡奏 ヘア・メーク/奥戸彩子 取材・文/藤井そのこ 編集/城田繭子
*VERY2024年4月号「オトナになっても好きなこと」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。