意外と意識できていなかった…加齢による「むくみ」を防ぐ3つの習慣
写真に写る体のシルエットが数年前と違う……。崩れつつある体のラインは単なる体重増加ではなく、加齢による体質の変化や冷えや疲れが溜まった“むくみ”が原因かも。むくみを解消すれば重だるさも払拭!スッキリBODYもヘルシーも手に入れられます。
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見逃さないで!むくみのサイン
・下肢が重だるくなった
・体重が増え始めた
・最近、水分摂取が増えた気がする
・足の甲の血管が見えにくくなってきた
昼間に足をむくませないことが翌日のむくみレスに
むくみは、血中に取り込まれた水分が何らかの理由で体外に排出されずに体内に留まってしまうことで起こります。特に脂肪が多いところに水分が溜まりやすいため、女性の多くが悩んでいます。その原因は、①水分の摂りすぎ、②リンパの循環や血流の悪化、③女性ホルモンのバランスの乱れ、などが挙げられます。
卵胞ホルモンより黄体ホルモンが優位になるとむくみやすくなるのですが、更年期は生理前のそれに近い状態。加齢により水分を運び込む動脈に対し、排出する静脈の力が弱まるのも原因です。むくみが重なると脚だけでなく全身にも広がります。
翌日むくみのない状態で過ごすには、いかに昼間に水分を溜め込まないかがカギ。こまめに動き、お酒の飲みすぎや塩分・糖分の摂りすぎに注意し、むくみにくい習慣を心がけて。それでも長期間改善しない、痛みが伴うなどの症状がある場合は一度血管外科の受診をお勧めします。(東京血管外科クリニック・榊原直樹先生)
溜め込まない〝むくみレス〟習慣5カ条
●2〜3時間に1度は歩く〈刺激〉
●日中に着圧ウェアを着用〈刺激〉
●血流を促すために快眠も大切〈緩める〉
●五感で癒されて〈緩める〉
●発汗より温め視点で入浴は重要〈温める〉
意識したら変わります!循環させて「むくみレス」
1.よく歩く
座りっぱなし、立ちっぱなしは運動不足状態。水分や血流が心臓まで戻れず溜まりやすくなります。2~3時間に1回は動いて。特にふくらはぎの筋肉を使うと循環がよくなります。
2.朝食はマスト!
朝食を食べることはとても重要です。パンとサラダなどは理想ですが、多忙であれば牛乳一杯でも、トマト1つでもとにかく朝に体に取り入れることで巡りがよくなり健康にも◎。
3.朝晩の体重差チェック
適度な水分量を知る一番簡単なバロメーターは体重を計ること。寝起きのトイレ後と夜の入浴後の体重の差が1kg以内なら1日の水分バランスは◎。増加しても2~3日で戻せばOKです。
医学博士。心臓血管外科を専門とし、世界的な下肢静脈瘤治療の第一人者。2013年にはアメリカ静脈学会での発表が評価され、世界のレーザー治療のパイオニアとしてアワードを受ける。
2024年『美ST』5月号掲載
撮影/平林直己(人物)、大槻誠一(静物) ヘア・メーク/このみ(Lila) 取材/関根実凡 編集/漢那美由紀
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