俳優・山下智久さんの野望「海外に出て、日本のエンタメを強化していきたい」

世界配信のドラマシリーズや映画などに次々と出演し、今や日本を代表する国際的スターと言える山下智久さん。昨年、5年ぶりとなるソロライブも成功させ、本格的に再始動のスイッチを入れ、ギアを上げ続けている彼に俳優としての現在地、そして今後の野望など、実は熱い胸の内を語っていただきました。

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お話を伺ったのは……俳優の山下智久さん(38歳)

《Profile》
1985年4月9日千葉県生まれ。アーティストとして、俳優として国内外で幅広く活躍。近年出演の作品にはテレビドラマ「正直不動産2」(NHK)、配信ドラマ「今際の国のアリス Season2」(Netflix)、「神の雫」(Amazon Prime Video)などがあり、どれも大きな話題に。5年ぶりの民放ドラマ主演となる「ブルーモーメント」(フジテレビ系)が注目されている。山下智久 ライブ DVD&ブルーレイ『TOMOHISA YAMASHITA ARENA TOUR 2023 -SweetVision-』5月22日発売

4月24日スタートのテレビドラマ「ブルーモーメント」(フジテレビ系)で5年ぶりに民放ドラマに主演として帰ってくるが、国際的な俳優として数々の実績を引っさげてのカムバックということもあって、大きな期待が寄せられている。

「僕が演じさせていただく晴原柑九朗は、気象災害によって脅かされる人命を救うために、現場の最前線で奮闘する気象庁の研究官。たえず自然災害と隣り合わせの日本においては“いつもそこにある危機”ですから、演じることに責任さえ感じます」と真剣な表情に。

「今回特に難しいなと思っているのが、僕が今まで演じさせていただいた役を彷彿とさせる部分が多いということ。演じるのは僕であっても、作品の中の登場人物は全く別のキャラクターですから、見ている人が今までの役柄と同じような印象を持たないように、いかに今回演じる“晴原柑九朗”にアレンジを加えていくかが課題です。

でも逆にいうとこれまで学んできた経験を存分に活かしたい。演技や役作り、多くの役柄でつかんだエッセンスを新しい形で表現できたらいいなとは思っています」。

目の前の課題に全力で取り組みつつ、視線は常に世界にも向いている。「海外に出てお仕事をさせていただく機会が増えて、逆に日本の素晴らしさが見えてくるようにもなりました。海外の方にもっと日本の良さを気づいてほしい。

日本をはじめ、アジアのいい文化をもっと世界中でシェアしたい。いろんな人の力を借りながら、これからはメイドインジャパンのエンターテインメントを強化していけたらいいなと思っています」。

率直で誠実、人気やビジュアルに甘えず「不安だから」と、成長と進化のための努力を欠かさない。完璧なビジュアルに隠れて見えなかったプロ意識や内面の豊かさが成果を生み、30代後半になってクリーンな男気が内側から滲み出てきた。クラシックとして価値を上げていく車やワインのように、まさにここからもっと「本物」になっていくに違いない。

 

ヒットメーカーが「ブルーモーメント」で新たに伝説を更新

自然災害から人々の命を守る、気象学の天才を演じる山下さん。洪水による河川の氾濫など、気象による災害と隣り合わせである我が国からは切り離せない内容で、山下さんは使命のために、テレビのお天気コーナーに出演する人気者でありながら実は別の顔を持つ、という魅力的なキャラクラーを演じる。「ブルーモーメント」(水曜22時〜・フジテレビ系・4月24日スタート)

《衣装クレジット》
シャツ・ベルト・レザーパンツ(すべてスタイリスト私物)腕時計「オクト ローマ」¥1,056,000(ステンレススティール)リング「セルペンティ ヴァイパー」¥331,100(ホワイトゴールド)(ともにブルガリ ジャパン)

2024年『美ST』5月号掲載
撮影/曽根将樹(PEACE MONKEY) ヘア・メーク/北 一騎(Permanent) スタイリスト/櫻井賢之(casico)、秋月洋子〈着物・着付け〉、尾崎 愛〈プロップ〉 取材/柏崎恵理 編集/漢那美由紀、桐野安子

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美ST