【63歳のママ見え美ばあば】は「18歳年下彼に介護させたくない」が若さと美しさの原動力!
1歳の孫を持つ本多理恵さん(63歳)は、その若々しさゆえ孫のママに間違えられることもある「美ばあば」。彼女を生き生きと輝かせてくれているのが、18歳年下のパートナーの存在だといいます。出会いは本多さんが45歳、彼が26歳の時だったとか。そんな本多さんですが過去には離婚も経験しています。これまでの歩みをお話しいただきました。
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30歳で前夫の浮気発覚。経済的自立を目指し、仕事に邁進する日々が始まった
〈Profile〉
Kyoto make up studio LOODY オーナー。23歳で結婚、専業主婦を経て32歳でメイクを学び始めて、46歳で現サロンの前身となるヘアメイク事務所を立ち上げた。現在もメイクアップアーティストとして美容専門学校の講師や、メイクアップスタジオとまつ毛サロンの経営者としても活躍する現役ワーキングばあば。
23歳で結婚し、25歳で長女を、27歳で長男を出産しました。育児と家事に専念しながら充実した毎日を送っていましたが、30歳の時に夫の浮気が発覚。いろいろ話し合いをしたものの、一時は子供を連れて実家へ。両親の説得や子供が5歳と3歳だったこともあり離婚は諦めて自宅に戻りましたが、夫への思いが完全に冷めてしまったのはこの頃からでした。このことがきっかけで、ずっと専業主婦だった私は「経済的に自立したい」と考えるように。
そんな時に出会ったのがメークの仕事。32歳の時に素晴らしい師匠とのご縁をいただき弟子入りをして、それからは家庭以外の世界に目を向けるようになって仕事にのめりこんでいきました。
40歳直前に離婚を決意。元夫と姑と一つ屋根の下に住む〝離婚同居〟生活へ
夫の浮気発覚後も卒婚状態で同居を続けていましたが、40歳直前に様々なことが重なりついに離婚を決意。子供がまだ未成年だったことと、メークの仕事をしていたもののまだ経済的自立に不安があったことなどから、離婚後も元夫と子供たち、そして姑との同居生活を続けることにしました。いわゆる離婚同居です。
唯一の約束事は、私は家賃を払わない代わりに食事の用意や掃除などの家事と姑のお世話をすること。子供たちが成人するまでというゴールがあったのと、家族を気にせず外出ができたことで、気持ち的にはそれほど苦ではありませんでしたが、姑に「離婚した元嫁にどう接していいかわからない」と悩ませてしまったことは今でも申し訳なかったなと思います。
離婚後はメークの仕事に生かせると考えて42歳で大学の心理学部に入学。必死に仕事に邁進した時期でした。
18歳年下のイケメンから会ったその日に連絡先を聞かれ「もしかしたら年金目当て!?」
仕事と大学の勉強に励みながら長年趣味で続けていた男女混合ソフトバレーの懇親会で現在のパートナーである彼と知り合ったのは、私が45歳の時。当時、彼は26歳でした。
会ったその日に連絡先を聞かれたんですが、彼は身長180㎝のイケメン!「私より18歳も若い!どうして私に?もしかしたら騙される?!または年金目当てか!?」と怖くなって電話番号も交換せずだったのですが、共通の友人の計らいなどから再会。
1年間ほど友人関係を続けてお付き合いが始まりました。その同じ年に46歳で大学を卒業し、今のメークサロン事業を立ち上げて経済的自立を実現。やっと元夫との離婚同居を解消することができました。彼の存在が決意を後押ししてくれたように思います。
久しぶりの恋愛は毎日ウキウキ楽しく、かなり女性ホルモンが出ていたのでは(笑)。そのせいもあってか、いわゆる更年期症状といったものはまったく経験がないまま60代を迎えました。
現在私は63歳、彼は45歳。お付き合いを始めて17年目ですが入籍はまだ考えていません。そのことも2人の関係にいい緊張感をもたらしてくれているのかなと感じています。ちょっとのろけになってしまいますが、彼は私のことを本当に大事にしてくれるのできっとこの先もずっと一緒にいるんだろうなと想像しています。
「彼の前では老化を嘆きたくない」という気持ちが若々しさを追求する原動力に
私はもともと飾らない性格。年齢について彼よりも年上だということを特に意識はしていません。激しいケンカや言い合いは何度もありましたし、彼との子供は年齢的に作れないので、子供が欲しいなら別れた方がいいのでは?などと考えたこともありますが、彼は「子供は望まない」と言ってくれます。私の子供たちや孫を自分の家族のように思えるそうです。
お互い仕事を持っていますが、付き合い始めた頃に立ち上げたメークスタジオ経営やレッスン、メーク講師などの事業が上向きになっていき、その時から意識して適度な距離感を保つようにしています。ついつい私がお説教っぽく言うとすごく怒るのでそこは気をつけています。
出会った当初から彼の好みのタイプは「メーク濃いめの色っぽい華やかな女性」。私がドンピシャだったようで(笑)。そんな彼好みの女性でいたいと思う意識を忘れないこと自体が、私にとってのエイジングケアになっていますね。彼の前で「腰痛が……」「五十肩が……」と老化を嘆きたくないですし、彼に介護を絶対にさせたくありません。健康で元気に明るくいようと思う気持ちが、若々しさへの原動力なのかもしれません。
撮影/瀧本加奈子 取材/浦﨑かおり
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