子どもより親の“スマホ依存”が深刻!?ぼーっとする時間が大事な理由
※このコラムはVERY2024年6月号(2024年6月7日発売)に掲載されたものです。
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昨今のニュースを見ても、「依存症」というと日本ではまだまだ「自己責任」、「本人の意志が弱いせい」と片づけられることが多く、それってやっぱり違うんじゃない?と思っている一人です。人が何かに依存したとしても、それをみんなで叩いたり、罰を与えたりしても良くはならない気がして。「辛いことがあった?大丈夫?」と寄り添える気持ちが、大切だと思うんです。
ママだって、依存症は決して他人事でもないですよね。例えばスマホでのネットサーフィンを、「用もないのに」「睡眠時間を削って夜中に」「配偶者や友人と過ごしている時も」ついしている人も多いはず(専門家がネット依存のチェックリストを公開しています)。ある脳科学者の動画の発信で(これもネットですね)、「ぼーっとする時間が大事」と聞いてハッとしました。人は寝ている間に脳の掃除をして情報を整理しているけれど、日中ぼーっとする時間も頭を整理するためにとても大切なんだそう。私もつい隙間時間を埋めるようにあれこれチェックしがちだし、そもそも子どもや仕事の予定などを決めるために隙間、隙間で見ておかなければいけないものもたくさん。トイレにもスマホを持ち込んでしまっています。そこで調べ物をしていたはずがついSNSを見始めてしまったり。そして子どものデジタル依存も気にしています。我が家はNetflixなど作品を選べるもの以外は見せないルール。おすすめ動画がどんどん流れてくるSNSはコントロールし切れないのがやっぱり怖くて。娘たちもデバイスをすぐOFFすることが難しい場面もあったりしますが、でもそんな時は「もう消して!」とかではなく、「ママが消す?自分で消す?」と選択肢を与えると意外とすんなり消してくれることが多いです。周りの友人もそれで成功していると言っていました。
正直今の時代、親も子もデジタルデトックスはかなり難しいですが、「スマホ使用時間の週間レポート」を見て意識してみたり、もっと気軽にカウンセリングに行ってみたりするのもいいかも。ついスマホを触り続けてしまう大本の原因はなんだろう?と一度立ち止まってみることも必要だと思っていて。私も今、定期的にカウンセリングに通っていますが、子育てしている人は全員ぜひ受けてみて!と思うくらいおすすめ。「私ってこういうところがあるんだ」と話しながら気づくし、知らず知らずに「こうあるべき」と背負っていた荷物を下ろすことができる。意識しなければ、そのまま無意識のうちに子どもに背負わせていたんじゃないかなと思うんです。とは言え、下ろす作業は簡単ではないですけど……。
怒濤の4月が終わって、少しほっとしている人も多いはず。それともGW明けの行き渋りに格闘されているでしょうか。ぜひ少しでも「ぼーっとする」時間を持って、自分のケアを堂々と優先してくださいね。
◉SHELLY|シェリー
1984年生まれ、神奈川県出身。14歳でモデルとしてデビュー以後、タレント、MCとして幅広く活躍。8歳と6歳、1歳の娘の母。
先日、出先の公園で遊んでいたら、やたらと高さのある滑り台が。1歳の娘をちょっと遊ばせるつもりがどんどん登って、手の届かないところまで……!パパが焦って下まで降ろしました(笑)。
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撮影:須藤敬一 取材・文:有馬美穂 編集:羽城麻子・中台麻理恵
*VERY2024年6月号「シェリーの「これってママギャップ?」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。