【不妊治療】45歳で治療開始&47歳で出産したスタッフのリアル体験談

高齢出産は一般的に35歳以上とされていますが、45歳以上で出産するケースも少数ながら増加しています。今回は47歳で第一子を出産した本誌編集部員の不妊治療エピソードをお届け。具体的な治療ステップや仕事との両立、パートナーのサポートなどリアルな声を聞いてきました。

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47歳で第一子を出産 ~ 美STスタッフの場合 ~

佐久間朋子 48歳・美ST編集部員/
柚花ちゃん・7カ月

妊活前から食にこだわり、体の中からキレイを実践する編集部一の艶髪の持ち主。ライター陣からも信頼が厚い。

夫の「最後だと思ってトライしたい」という言葉で、45歳で治療をスタート

親になる自信がなくて、子供を持つことをじっくり考えてこなかったのですが、夫の「最後だと思ってトライしたい」という気持ちを受けて、45歳の時に高齢不妊治療の実績が多いクリニックの説明会へ。院のポリシーなどみっちり説明を受けました。43歳から出産率はガクッと下がるというデータを見て、記念受験だと思って不妊治療にチャレンジすることに。

初めから顕微授精で、採卵をするために最低でも週1回は通院。採卵できたら受精操作をして受精卵を凍結して、また採卵するという進め方でできるだけ多くの受精卵を保存。ある程度、受精卵が保存できたらお腹に戻す胚移植へ進みました。採卵はものすごく痛いと噂で聞き怖かったのですが、このクリニックでは静脈麻酔での採卵も可能。痛みのない採卵は本当にありがたく、そのおかげで続けられたと思います。46歳の頃に採卵できない状態が半年続き、通院することが辛くなってしまったんです。そして、47歳を迎えて2個できた受精卵をお腹に戻す決心をしました。胚移植をした後はすぐに自分の体に変化が!

2週間後の血液検査で妊娠判定が出て、不妊治療クリニックは卒業となりました。妊娠できなくて当たり前と思っていたので、約1年9カ月の通院で妊娠できたことに自分でも驚いています。

私は不妊治療をしていることを周りに一切知らせていなかったので、仕事とのスケジュール管理は大変でした。卵が育っている状況を見て、「また明後日来てください」と言われることも。働きながら通院する人も多く、クリニックにはWiFiや電源付きデスクなど仕事しやすい環境が整っていたので、待ち時間で企画を考えたり、オンラインの新製品発表会に参加したり…、働く女性にはとてもありがたい環境でしたね。治療後のランチを楽しみに、「今日はこれを食べよう!」と考えながら通院することで毎回2時間はかかる通院のストレスを感じないようにしていました。

そして一番大事だったのが夫のサポート。不妊治療は夫婦両方で進めるものとはいえ、体の負担がかかるのは女性側。それを夫も感じていて、毎朝マッサージをしてくれました。もし今、不妊治療をしているご夫婦が読んでくださっていたら、女性のストレスケアのためにパートナーのサポートが必須と伝えたいです!

実は20代の頃に不摂生な生活で体がボロボロになったことがあり、30代で見直して体を大切にするようにしたんです。血流を促すことを意識して、たくさん歩くようにしたり。できることからコツコツ始めたら、今では編集部のみんなからも健康オタクと言われるように(笑)。出産後は、嬉しさ爆発というより、「生まれてきた命をどうしよう!」と、新しい命への責任感に戸惑っていました。あっというまに半年。生まれた時はあんなに小さかったのに、すくすく育ち、表情も豊かになる娘を愛おしく思う毎日です。

妊活データ

・不妊治療開始年齢/45歳
・治療ステップ/顕微授精でスタート
・通院期間/約1年半
・通院したクリニック/2軒
・おおよその費用/車1台分くらい

「ホルモン値測定のためクリニックでは毎回、血液検査を。毎日、指定された薬を服用していました」

「妊娠してからは毎日ハラハラドキドキ。エコーで赤ちゃんが元気に育っていることを確認して安心していました」

妊活前から〝健康オタク〟体を整えるのが趣味でした

「『養命酒』『効酸果』長年、継続。血流改善や抗酸化の意識は常に持っていました。堀江薬局の『ご縁授かり茶』は不妊治療を始める5年位前から飲んでいました」

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2024年『美ST』9月号掲載
撮影/オノデラカズオ 取材/伊藤恵美

美ST