服とコスメをこよなく愛するママライター・遠藤彩乃さんが、“時短”と“洒落見え”を軸に導き出したコスメ最適解を紹介。今回は、手間を増やすようで実は減らせる、 目から鱗のナイトパウダー習慣のすすめをお届けします！

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ゴミ出し、こどもの送り出し、在宅勤務くらいまでなら、NO洗顔でいけるかも⁉
この連載の担当編集さんは副編集長という偉い人で、私よりお姉さんなのにいつもつるんと白い肌をしていらっしゃる（芳根京子ちゃん似！）。ある打ち合わせのときも蒸した日だというのに肌が冷たそうに落ち着いていて、きっと朝だって杉下警部のように紅茶を茶葉から入れてお気に入りのティーカップで嗜む余裕すらあるんだろうな、と羨望の眼差しを向けてジィッと観察。その清潔感、透明感はどこからくるのか…。謎は深まるばかりなので、亀山薫並みのガッツで不器用に探ってみました。「最近これよかったな〜ってものあります？」。すると、耳を疑う返答が。「ナイトパウダーですかねぇ…」。へ〜と答えながら、えっ⁉夜にパウダー⁉そんな人いるの⁉無理無理。と失礼ながら脳内で却下していた頭の固い私はまだまだ巡査級。しかし信頼する警部が言うなら…と「フラルネ」発売当日にまんまと買いに行ったわけです。夜のスキンケアの最後に使うことで、皮脂の分泌をコントロールして摩擦から肌を守り、スキンケア成分を届けてくれるという。なにその犯罪を未然に防ぐ公安みたいな品…。半信半疑で迎えた朝驚いたのは、もはや洗顔不要なのでは、と思えるほどのテカリのなさ。さらさらした頰は手触りだけなら隣で爆睡中の娘に負けてないんじゃないかというレベル。化粧水や美容液が浸透しきった後はたくのがいい塩梅で、枕元に置いて寝る前に使っています。そんなこんなで気もそぞろに座っていた打ち合わせの内容をすべて喪失し聞き直すという失態を犯した私。相棒交代に怯え、例年よりひんやりした夏を過ごしております。

週1でデパコスパト！月のコスメ予算は2万円

ライター 遠藤彩乃
出版社にファッション誌編集者として勤務。出産後VERY STOREのECを経てフリーライターに。メイクアイテムにばかり投資している予算を、少しはスキンケアに回すべきお年頃の40歳。このパウダーを買った日も、韓国発新ブランドのチークとリップをスルーできず色物課金した懲りない一児の母。

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撮影／西原秀岳〈TENT〉（静物）　取材・文／遠藤彩乃　編集／太田彩子
＊VERY2024年8月号「“Automaticコスメ”」より。
＊掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。