Gen1es初来日! 唯一の日本人メンバー・RUAN(池間琉杏)に単独インタビュー

タイと中国のアイドルオーディション番組『Chuang Asia 2024』(WeTV)から今年4月に誕生した9人組グローバルアイドルグループGen1es(ジーニズ)。アジア各国から9000人を超える応募があり、その中から選ばれた70人ほどが約4カ月間のトレーニングやバトルを行ない、中国、タイ、マレーシア、日本の9名が選出された。

日本から唯一合格(2位)したのは、韓国のオーディション番組『Girls Planet 999:少女祭典(通称ガルプラ)』への参加経験を持つRUAN(池間琉杏)。昨年暮れ、このオーディションに参加するためにタイに行くまでは、bisモデルとして活躍していた経歴を持つ。

そんなGen1esが、8月に初来日を果たした。8月16日には、東京・新宿で日本では初となるファンミーティング(以下・ファンミ)を開催し、8月18日から8月20日の3日間では、4月にリリースしたプレデビュー曲『LUCKY BELL(ラッキーベル)』のプロモーションイベントを行なった。

凱旋帰国となったRUAN(池間琉杏)に、タイでのオーディションに参加した理由からこれからの目標までインタビュー。さらに、9月6日にリリースされた1st EP『Hourglass(アワーグラス)』と8月22日にリリースされた1st EPタイトル曲『Hourglass』についても掘り下げます。アジアを舞台に羽ばたくGen1es、そしてRUANに注目!

「日本での初ファンミ。皆さんが団結して応援してくださって、感動しました」

――Gen1es(ジーニズ)の初来日おめでとうございます。今回は、ファンミーティングと『LUCKY BELL』プロモーションイベントでの凱旋帰国ですが、まずは昨年末、タイで行われた『Chuang Asia 2024』のオーディションに参加しようと思った理由を教えてください。

『Girls Planet 999:少女祭典』が終わって、2年ぐらい日本でデビューに向けて練習生を続けてきたのですが、なかなか決まらずにこの先どうしようと思っていたときに、『Chuang Asia 2024』のお話があり、新しい世界だなと思って挑戦してみたいと思いました。私は、新しいことに挑戦することが好きなので。それと、タイと聞いて直感的に、私はここが合うかもしれない、デビューできるかもしれないと思ったのと、『Girls Planet 999:少女祭典』に出演させていただいたときに、タイのファンの皆さんからプレゼントをいただいたことがあって、私にもタイにファンがいるんだ、いつか恩返しをしたいと思っていたので、それもあって応募しました。

――タイの生活とか、オーディション番組はすぐに慣れましたか?

すごい偏食なので心配してたんですけど、タイのご飯もすごく美味しかったですし、スタッフさんの中にも日本人の方がいないので心配だったんですけど、すごく温かく接してくださってすぐ慣れました。

――タイの料理は特に何が好きですか?

デザートがすごく美味しくて好きですし、パッタイとかヌードル系の料理もすごく好きです。
私、マンゴーが食べられなかったんですけど、タイで食べられるようになりました。マンゴースティッキーライスという日本でいうもち米みたいなちょっと固めのご飯と一緒にマンゴーを食べるのが美味しくて大好きです。

――言葉はどうでしたか。

最終オーディションのときに「英語話してもらってもいいですか」と言われて、「すみません、ひと言も話せないです」って言って落ちたなって思ったんですけど、運よく合格できました。英語もタイ語もできないので、最初はもう最悪でした。番組は英語がメインなんですけど、英語もぜんぜん話せないし、タイ語も中国語もぜんぜんできなかったので、最初はそれがストレスというか、できない自分がもどかしくて。だけど話さないといけない環境なので、少しずつ勉強して、今では英語は日常会話ぐらいは話せるようになりました。中国語もタイ語も少しずつ勉強しています。タイでの活動のときは英語がメインで、ファンの皆さんと英語で会話しながら覚えています。

――英語できなくてどうやってコミュニケーションしていたんですか?

わかる単語を使って、フィーリングでなんとか伝えようとがむしゃらにがんばっていました。ダンスとか歌とかパフォーマンスとか、みんな同じことを目的にしているので、不思議となんとか伝わるんです。あと、私は韓国語ができるので、韓国語が話せる子がいたので、韓国語も使いながらコミュニケーションをとっていました。

――その他で大変だったことはありますか?

ありがたいことに番組の視聴者投票で上位をキープさせていただいていたのですが、逆にそれが自分の中でプレッシャーになってしまって。パフォーマンス中に追い込まれたり、練習中にちょっと大変だったり。自信がないわけではなかったんですけど、もっといい自分を見せたいっていう欲が出てきて。でも番組でのパフォーマンスがそれに追いつかない自分がいて、すごく大変でした。

――番組当初に『Chuang Asia 2024』のテーマソング『Summer Dream(サマードリーム)』のセンターに選ばれましたね。

70人くらいいた参加メンバーの投票で選んでいただいて、本当にうれしかったです。ですが、そこからもっとうまくやらないといけない、みんなに見られているという意識が出てきて。その後、視聴者投票ではずっと2位だったんですが、1位を取らないといけないっていうプレッシャーが自分のなかにあリました。

――参加メンバーが『Summer Dream』の1位に選んでくれた理由はなんだと思いますか?

曲が自分に合っているとみんなが評価してくれたからだと思いました。私は表情管理が得意だと自分では思っているので、その曲に合った明るさ、可愛さを意識して表情を作っていたのですが、それをみんなが褒めてくれて。それがよかったのかなって思います。

――その後、視聴者投票でも2位という素晴らしい順位に選ばれましたが、どんなところがファンに評価してもらえたと思いますか?

やはり『Girls Planet 999:少女祭典』の経験が大きかったと思います。あのときは、可愛いとか明るいとか同じような表現しかできなかったんです。実力、スキル、経験のなさもあって、新しいことに挑戦することすらできなかった。でも今回は、2回めのオーディション番組ということで、新しい自分を見せたいと思っていろいろな曲に挑戦しました。ちょっとセクシーだったり、カッコいい曲だったり、得意である可愛い曲だったり、いろいろな姿を見せられたと思います。

――2位に選ばれたときの感想は?

自信がないわけではなかったんですけど、やっぱりちょっと自信がない部分もあって、自分が2位でいいのかという思いもありました。ですが、もちろん約4カ月で自分でも成長できたと思いますし、全力を尽くしたので、2位に選ばれてとても自分が誇らしかったです。日本にも堂々と帰れるなって思いました。

――Gen1esとして、9人でデビューが決まったときの気持ちは?

この9人ならいろんなことに挑戦できるって思いました。中国、マレーシア、タイ、そして日本の私がいて、いろいろな国でアイドル活動ができるメンバーだなって思います。6カ国語操れるので、それが強みなんじゃないかなって。

――決まったときの日本のファンの反響は?

最初に日本のファンの皆さんからの反響を感じたのは、私がセンターの『Summer Dream』が初公開されたときです。「トレンドにも上がったぐらい反応がよかったよ」って私の耳にも入ってきました。中国系の番組で日本人の女性がデビューするのが初めてらしくて、「すごく誇らしいよ」っていう声もたくさんいただきました。男の子はデビューしているみたいなんですけど、女の子は、今回初めてだそうで、私自身も誇らしかったし、ファンの皆さんが海外で挑戦している姿を見てくださっていることがとてもうれしかったです。
日本だけでなく、どこの国に行ってもファンの皆さんがウェルカムボードを作って温かく迎えてくれます。今まで行ったのが中国、マレーシア、タイ、日本、韓国ですけど、全空港にファンの皆さんがいてくれて、私たち自身もすごいびっくりしましたし、すごく幸せなことだなって思います。

――今回、日本に凱旋してファンミをやりましたが、いかがでしたか?

自分の国でファンミをやるということで、すごく緊張しましたし、自分達にどれだけファンがいるのかわかってなかったので、不安もありました。でも、ファンの皆さんが団結してくださって、曲の掛け声もすごく聞こえてきて、みんなバックステージで、めっちゃ感動した、泣きそうだったと言っていました。
日本でこうやってイベントをすることができると思っていなかったので、とてもうれしかったです。
メンバーのみんなは、日本のファン方々のことをすごく可愛いって言っていました。国ごとにファンの色がぜんぜん違っていて、タイや中国のファンの方々はすごく熱狂的なんですけど、日本のファンの皆さんは、おとなしく目をキラキラさせて応援してくれるんです。私達を目に焼き付けよう、みたいな感じで。そうやって応援する姿がすごく可愛いくて愛おしいって、メンバーのみんなも言っていました。

――8月22日に1st EPのタイトル曲『Hourglass』がリリース、9月6日には、1st EPが発売されました。
ファンの皆さんを待たせてしまったのですが、このアルバムのためにたくさんの時間をかけて練習を頑張ってきました。やっとファンの皆さんに恩返しができるなという気持ちです。アルバムは4曲収録で、全部違ったスタイルの曲です。全部好きなんですが、なかでも自分の新しい姿を見つけられたと思う楽曲があります。『Dot Dot Dot(ダダダ)』っていう曲なんですけど、ちょっとレトロポップな曲で、なかでも私のパートがすごくかっこよくて、自分に合ってるなって思います。ダンスも特徴的でかっこよくて、Gen1esの新しい姿を見せられる曲なんじゃないかなって思います。

――MVの見どころは?

タイトル曲の『Hourglass』は、日本語で砂時計という意味なんですけど、私達が、3年間の期間限定グループなので、この限られた時間のなか最大限見せることができるものをファンの皆さんにお届けしたいっていう想いを表現した曲です。Y2Kの制服っぽい衣装を着て、みんなで楽しんでいる姿だったり、みんなでおしゃべりして笑い合ってる姿を見たときに、エモくて泣きそうになりました。私自身高校生活を途中でやめてしまって、あまり友達と青春を過ごすことができなかったので、自分が青春している姿を見ているような気分になって。みんなで学校生活を楽しんでいるようなシーンが、メンバーみんなもめっちゃ楽しそうでお気に入りです。
メロディも振り付けもキャッチーで覚えやすいので、たくさんの方に踊ってもらえたらうれしいです。

――最後にグループの今後の目標を教えてください。

まず1st EPタイトル曲の『Hourglass』をたくさんプロモーションして、いろいろな方々に愛されるような曲にすることが第一の目標です。それと、メンバーみんなで話しているのが、単独コンサートをしたいということです。大きい夢は単独コンサートですけど、まだタイと日本でしかファンミを開催できてないので、中国とマレーシアでもファンミを開催したいって思っています。

――最後にW1NGs(ファンダム名)へのメッセージをお願いします。

日本のW1NGsの皆さん、いつも応援してくださりありがとうございます。日本でこうして活動をすることができてすごくうれしいですし、誇らしいと思っています。私だけじゃなくてメンバーみんなのことを愛してくださっていて、すごく感動しました。私達は、また日本に来られるように精いっぱいがんばるので、引き続き応援よろしくお願いします。

撮影_木村哲夫