【郷ひろみさん】もうすぐ69歳…「切羽詰まっていた40代を通して50代で大きな自信になった」きっかけは

68歳とは思えない華やかさとゴージャスさが魅力、日本を代表する唯一無二のスター・郷ひろみさん。メンズ美容という言葉もない美ST創刊2年目から4年間、連載を務めていただき、その美容知識に驚かされました。美ST15周年を記念して、レッツ、じゅうGO!!!

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なんでこんなに40代、変わっちゃったの?美しいよね。絶対に自分を大切にしてほしい

お話を伺ったのは……郷ひろみさん

《Profile》
’72年8月にシングル「男の子女の子」でデビュー、「よろしく哀愁」「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」「GOLDFINGER’99」など数々のヒット曲を世に送り出す。発表したシングルは110枚。現在全国ツアー中。11月下旬よりディナーショー開催。10/12「平安神宮 月音夜〜京都名月コンサート2024〜 HEIANJINGU TSUKI OTOYO」、10/19「MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL 2024 〜SAVE THE SEA SAVE THE SKY〜」出演予定。

今秋で69歳。10月まで33公演のツアー真っ最中なのに熱中症や夏バテ知らずで健康そのものだ。「ローマは1日にしてならず」と言うけれど、29歳頃から週3回1時間のトレーニングを欠かさず、食生活に気を付け、睡眠を十分とる生活を送っている。

「運動を始めたのは20代後半。当時は運動している人は少なく、ジムもほとんどない時代。もともと体を動かすことが好きで始めたけれど、ステージをやるうえで有酸素運動の大切さを学び、筋トレも自分に合っていると実感し、続けてきました」。食事はストレスを溜めないように食べたいものを食べている。「でも摂りすぎも摂らなすぎにも注意しています。特にシュガーハイ、糖分を摂りすぎるとコンセントレーション(集中力)がなくなります。それを知っていると自ずと食のセレクトも変わります」。

何より大事なのは睡眠。毎日、起きるのは6時。何時に寝ても起床時間は狂わせない。「それがよく眠れる秘訣です。特に歌の仕事の前日は8時間は寝たいから逆算し21時にベッドに入り、読書しながらも眠気を逃さない。大抵22時には寝付くけれど、4分で眠くなるときもあってサスペンスならいつまでも犯人がわからないよ(笑)」。同じ8時間で24時前に休むのと24時以降に休むのでは質が違うとか。長年の経験で24時を過ぎると声が出にくいなど不調を感じ、歌う前日の就寝時間は24時をまたがない。

サプリも以前は食べるほど摂っていたけれど、今は医師から勧められた大塚製薬のエクエルと抗酸化サプリだけを摂取。「全てにおいて自分に何が合うかを経験から見極め、必要なことのみを続けてきました」。

振り返ると40代のときは切羽詰まっていた。今後歌手を続けるには今の歌のままではだめだと活動を休止し、アメリカ留学を決断した。「世界で3本の指に入るドクター・ライリーというボーカルトレーナーについて徹底的にボイストレーニングと発声練習を学び、正しい発声を永遠に忘れないと思えるまで3年かかりました。それが手にするってことなんです」。自分を知って、歌の深さを知ることで歌い方が変わった。「最初は意識して歌っていたけどいつの間にか無意識に変わっています」。それが50代以降の大きな自信となったのだ。

「美ST読者もそうだけれど、今の40代はみんなキレイだよね。なんでこんなに40代、変わっちゃったの?美しいよね。もちろんそのままでいいけど、絶対に自分を大切にしてほしい。大切にするには何をすればいいかを深く考えれば、自分に必要か不必要かが見えてくるから。自分の人生を投げないでください」。

今はあれをやりたいこれをやりたいよりも、ぶれない大木となってどこまで郷ひろみを極めていけるかが目標だ。「大変な大きな道なんだろうと思います」。歌は生きている。毎回完璧に歌えるというものではない。「思うように歌えたという最上の幸せを味わうため、これからもコツコツと食事・睡眠・運動を積み重ねていきたいと思います」。

\郷ひろみさんの手/

爪にオイル、手にはハンドクリームを欠かしません。爪切りを持ってないので、ネイリストに爪を整えてもらっています。シミもシワも増えて手は年齢をカバーしきれないけど、経験が出る箇所。これまでの人生で恥ずかしいことは何もないのだから、堂々と見てほしいですね。

《衣装クレジット》
ジャケット¥341,000シャツ¥44,000パンツ¥55,000(すべてエンポリオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン)その他スタイリスト私物

2024年『美ST』10月号掲載
撮影/彦坂栄治(まきうらオフィス) ヘア・メイク/Kazunori Kuboki スタイリスト/Kei Shibata 取材/安田真里 再構成/Bravoworks,Inc.

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