【インターナショナルスクール】メリットとデメリットを経験者がぶっちゃけ回答!

近年、インターナショナルスクールは開校ラッシュ。我が子のインター進学を検討する時に、知っておくべきことは?今回は、子どもが実際にインターへ通っている読者に、スクールを決めるまでのプロセスやメリット&デメリット、そして気になる親の英語力についてもお話を伺いました。

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インターママ&パパのぶっちゃけ話
【実録】受験するまで&ここが
メリット・デメリット

CASE 01

私立小受験、インター受験の両方対策しつつ、
年長の秋、私立小は残念な結果に。
直後すぐ情報収集しインターのキンダーに半年通い、
同学校のインター小へ進学


Sさん
12歳、7歳、1歳のママ。自身は現在フルタイムで働く。夫の転勤で海外在住中に第一子は地元のナーサリーへ。帰国後は私立小学校に進学。第二子は私立小を諦めキンダーからのインター受験に切り替え、最近日本人受け入れが始まった老舗インターに入学。

どのような経緯でスクールを決めましたか?
私立小学校受験、インター受験の両方を視野に入れ準備していたのですが、私立小受験は望む結果にならず、そこからインター受験に切り替えました。英語でのアフタースクールに通わせてはいたもののそこまでの英語力はなかったので、そこで、キンダーをまずは受験し3月から通い、同年の9月からG1(小学1年生)に。
決め手は、見学に行った時の感覚と、国際バカロレア教育システム。半年ぐらいで決めなければいけなかったので、必死に情報収集しました。仕事をしているのでバスが近くまで来てくれるのも良かったところ。

親の英語力はどの程度必要でしょうか?
子どもは小学校1年時には英語をきちんと習得していなくてはならないですが、親はどちらかが話せればOK。ただ、面談は半期に一度。授業参観もあるので話せないとしても話そうとする、学ぼうとする努力は必要だと思います。

メリットとデメリットを教えてください
探究型の学習は正解を求めるものではないので、テキストもなく、親としては不安もありますが、そこは学校と先生を信頼しています。学費が急に上がる点や自国に帰国することも多いので友達づくりの点も少々心配。英語はすっかりマスターしています。

CASE 02

はじめプリスクール枠に合格。
ただ、在籍していた幼稚園に入ったばかりだったため、
子どもの環境を優先したいとスクールと相談し、
半年待ってもらいキンダーから入学


Kさん
16歳、8歳のママ。長女は私立高校、長男はインター小3年生。夫は国際機関勤務で現在も海外赴任中。日本の幼稚園からインター幼稚園へ転園後、老舗インターのプリスクールに合格。ただ当時インター幼稚園に入って間もなかったので、半年待ってもらいキンダーから通わせてもらうことに。

どのような経緯でスクールを決めましたか?
夫が小学校から海外育ちということもあって、将来、グローバルにビジネスができる人物になってほしいとインターへの入学を考えていたよう。日本の教育のよさを理解しつつも、多様性に富んだ教育環境に惹かれ受験を決意しました。とはいえ当時、子どもは日本語しか話せなかったので、まずは幼稚部のみのインター幼稚園に入園。その後のスクール選びは物理的に遠いところなどは除外しつつ、歴史があり、校庭などの環境が整った共学校を検討。結果、年間を通じて募集しているインターにプリスクール受験で合格しましたが、子どもが当時在籍していた園に入って間もなかったため、子どもの環境を優先したいとインターと相談してキンダーからの入学に。日本人の親は受験資格が認められない、ともありましたが、まずは面接だけでもしてほしいとお願いしました。

親の英語力はどの程度必要でしょうか?
基本はすべて英語。どちらかの親の英語力はネイティブレベルを求められました。両親ともに日本人なのはクラスでも数人。色々な意味で英語が話せたほうが良いとは思います。

メリットとデメリットを教えてください
外国人の中で躊躇なく発言できることは利点ですが、母国語での理解度を深めないと考えの深い人物にならず中途半端になるのではと懸念をしています。また、漢字など日本語の勉強をもっと早くにしておくべきだったと思っています。

CASE 03

地元の区立小学校にも所属しつつ
この秋からインターへ登校予定。

親の英語力には寛容で英語アシスタントもつけてくれるスクール


Uさん
9月から、海外では老舗、国内では新興のインターに通学予定の7歳のママ。自身は日本の私立校出身、企業を経営するバリキャリ派。保育園からインターのプリスクールへ通い、インター受験。今後のことを考えて、公立小にも在籍している。

どのような経緯でスクールを決めましたか?
自由さや個性を大切にしている学校が良いと思いインター受験を決めました。さらに、その学校のトップと直接話し、この方にあずけたいという気持ちを持てたことが学校選択の一番の理由。受験までは3カ月でしたが、集中して情報収集しコーディネーターの方にも相談しました。実は4~7月は地元の公立小へ通いそのまま在籍させていただきつつ、この秋からインターへ登校予定。もともとインター一択ではなく子どもに合った学校へと思っています。

親の英語力はどの程度必要でしょうか?
英語が得意ではない親には英語アシスタントがつけられるので、表現が不足している点などアシストしてもらいながら面接を受けました。英語があまり話せない子どももいましたが、それなりに話せた方がベターかなとは思います。

メリットとデメリットを教えてください
受験したインターは少人数制で子どもを見てくれる安心感があり、学校がまるでファミリーのような雰囲気。もし、子どもがこちらのインターが合わなかったら公立小学校に籍はおかせてもらっているので転入する可能性は残しています。あるいは前述した世界に10カ所ある系列校に転校もでき、フレキシブルに対応しようと考えています。デメリットは日本のスタンダードからズレてしまうことでしょうか。

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イラスト/masashi takeda 取材・文/金沢由紀子 編集/中台麻理恵 画像/AC
※一条校のインターナショナルスクールでない限り、保護者による就学義務を履行したことになりません。インターナショナルスクールへの就学についてはご自身、ご家族で判断ください。また、読者の体験談はすべてのケースに当てはまるものではありません。お住まいの自治体などへの確認をお願いします。
※VERY2024年10月号「インターナショナルスクールの最新が気になる」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。