寒暖差がひどい今年。”秋枯れ肌”には睡眠しながら効く「オーバーナイトケア」を!【美の巨匠・齋藤薫さん連載】

数々の女性誌で長年活躍している美容ジャーナリスト・齋藤薫さんが、STORY読者の悩みに寄り添うQ&A連載。体の変化が目に見えて表れはじめ、不安や悩みも増えてくる40代に、美の先輩からの叡智をお届けします!

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お悩み:【秋枯れ肌】

今年の秋は寒暖差がひどく、身体も対応しきれていないのですが、鏡に映った自分の顔がどんよりくすんでいて、乾燥しはじめているのにびっくり。早めに対処したいのですが、どんなケアが必要でしょうか。

40代の肌を最も老けて見せるのが くすみ&肌痩せ=肌枯れ

肌が老けて見える最大の原因、それは小ジワでもシミでもなく、“肌痩せ”であると言われる。特に40代は、“たるみ”よりも“くすみや肌痩せ”の方が、身近なトラブルだけにむしろ深刻であると考えるべき。
ちなみに、「肌が痩せると、肌色もくすむ」と言う相関関係にあることも覚えていて欲しい。それこそ、花が枯れてしぼむと、花びらの色までくすんでしまうように。だから、肌痩せとくすみを合わせて“枯れ肌”と位置付けよう。
そして特に秋は、枯れ肌が増えてくるシーズン。夏の紫外線ダメージと夏バテが残した疲労感、秋口からの乾燥も手伝って、言うならば“秋枯れ“と言ってもいい状態に陥っている。ちょうど秋に草花が枯れてくるように……。

枯れた肌にしっかり水をあげれば ピンと立ち直り、明るく咲き直す

枯れた肌にマストなのは、言うまでもなく保湿。だけれども、単なる保湿では間に合わない。もっと集中的かつ根本的な保湿が必要。
なぜならば、この季節は肌を貯めるタンクそのものがダメージを受け、潤いが逃げてしまうために肌が痩せてしまいがち。だからこそ、そのタンクを修復しつつ水分で満たすことが必要になってくるのだ。
そこまでして肌はようやくふっくらと膨らみつつ潤うはず。さらに言うならそうやって膨らませた肌は、くすみが取り払われて、内側から明るく艶めくようになる。まさしく枯れかかった花に水をやることで、しおれた花びらがぴんと立ち直り、花びらの色まで生き返ったように朗らかに明るくなる、あの小さい感動を想像してみてほしい。

そこで〝オーバーナイトケア〟 一晩かけてじっくりと修復&充填

今ナイトケアがかつてないほどの注目を浴びている。以前のナイトケアは、肌の新陳代謝が活発になる睡眠中めがけて潤いや活力を送り込むと言う、ある意味単純なものだった。それが次世代のナイトケアは、睡眠ホルモン「メラトニン」に働きかけたり、モノによっては遺伝子レベルで肌を修復しながら、夜中に活性化する成長ホルモンそのものに働きかけるような目覚ましい進化を遂げている。つまり睡眠時間とその肌サイクルを最大限に利用する“極めて賢いナイトケア”が今、次々生まれているのだ。

これこそが、一晩で枯れた肌にもう一度命を吹き込むように、肌のボリュームアップを図る鍵。枯れてしぼんだ潤いタンクを膨らませるように修復しながら、そこを水分でいっぱいに満たすから、朝目覚めた肌がふっくらと明るい……まさに化粧品だけではできない仕事を、睡眠と共同でやってのける、最高に効率の良いエイジングケアと考えていい。
そもそも秋は、スキンケアに最もふさわしいシーズンと言われる。天候も安定し、光も穏やかになって、精神的にも落ち着くから、ストレスの邪魔も入らない。秋枯れ肌には、秋の夜長の睡眠ケア。まさにお手入れ時だということ、知っておきたい。

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ロクシタン イモーテル オーバーナイトリセットセラム

30ml 9,790円

“6時間睡眠”効果で、枯れた肌が蘇る
永久花×メラトニン美容

“翌朝目覚めるのが本当に楽しみなナイトケア”として人気を誇ってきた夜用美容液が、睡眠ホルモン「メラトニン」に着目して、さらにパワーアップ! 伸ばした瞬間、オイルとセラムが一体化して特も言われぬ夢ごごちのテクスチャーに変わって、幸せな眠りに誘い込んでくれる。そして永久花イモーテルから抽出した生命力の源となる成分と、新配合の「クチナシエキス」が高い抗酸化力と抗炎症作用を引き出し、睡眠中の肌の回復力を強力にサポート。6時間以上たっぷり眠ったような、キメふっくらハリつや肌に。誘眠効果も鮮やかな香りが心まで癒してくれる。敏感肌やゆらぎやすい肌にも。

ソフィーナ iP ゴールデンタイムリペア 深夜浸透クリーム

55g 2,970円(編集部調べ)

美肌ゴールデンタイムにピタリ
角層細胞ごとふっくら潤す夜間集中バリアケア

ゴールデンタイムと言えば、睡眠中における“肌が最も活発に成長ホルモンを分泌”する時間。セラミド研究第一人者の花王から、そのタイミングにぴったり照準を合わせた、頼もし過ぎるダイレクトなナイトクリームが誕生した。潤っていると思っていても乾いている、それが40代からの肌。知らず知らずに進んでいる乾燥ダメージへ、まさしく睡眠中に集中的に働きかけて、セラミドケア成分やアミノ酸GT複合成分を届けていく。潤いの拠点“角層のバリア”機能をいきなり高めていくようなスピーディーな働きかけが自慢だ。角層細胞の一つ一つにみっちりと浸透して、細胞そのものをギリギリまでふっくら潤すから、翌朝起き掛けの肌の変化にきっと目を見張るはず。肌の手触りにも、そのもっちり感に感動するはずだ。

コスメデコルテ リポソーム アドバンスト リペアクリーム & リポソーム アドバンスト リペアリップセラム

(リペアクリーム)50g 11,000円、(リペアリップセラム)7g 8,800円

ナイト用×唇用リポソームのコンビネーションに脱帽

「美肌は夜作られる」という夢のフレーズをそっくり現実のものにするナイトケアの決定版。1兆個のカプセル「ナイト多重層バイオリポソーム」が一晩中肌に働きかけ、シールド効果で潤いを閉じ込める何ともエネルギッシュなクリームとなったのだ。睡眠不足でも、3時間多く眠ったような輝く美肌仕上げ。これも歴史的な即効性と言っていい。
このリポソームシリーズのDNAをそっくり受け継いだのが今年の新作、リップケア。これまた「唇用多重層バイオリポソーム」が一塗り1000億個も届き、健康な唇になりすますような劇的な効果で、ふくふくの、柔らかいのにハリのある美唇を一晩で作ってくれる。そしてエッセンスバーム状のテクスチャーは、心地よく伸びて唇ラップのように優しく唇を包み込んでくれる。単に1日何度も塗り続けるリップクリームと異なり、唇の縦ジワも、曖昧になった唇の輪郭も、丸ごとケアしてくれる本気も本気のリップケアと考えてみて。このリポソームのコンビケアが、早急に秋枯れ感を解決してくれるはず。

VT シカナチュラル ナイトマスク

4mL×30包 4,400円

睡眠中に肌の損傷を手当てして
ツルツルの肌に仕上げるシカの技

オーガニック派を中心に圧倒的な支持を集めるVTのシカナチュラルライン。タイガーは言うまでもなく、ツボクサエキス=シカのシンボルで、虎が体を擦り付けて傷を治すことから“タイガーハーブ”の異名を取る創傷治療の決めてだ。このシカの不思議な力を余すところなく一晩で肌に送り届けるナイトマスクは、1回分が個包装になったクリームタイプ。
ちょっと量が多すぎと言われるけれど、まず一度首まで肌全体になじませてしっかりと入れ込んだら、もう一度、今度はマスクのつもりで伸ばしてみて。吸い付くような密着力で肌をしっかり包むのにベタつかない。グリーンハーブの香りがいつまでも清々しい。特に肌荒れしている時、過敏になっている時、肌の赤みやホテリが気になった時にマスクケアすると、翌朝までに嘘のように肌が修復され、しっかりと潤ってツルツルに仕上がるのだ。もちろんオーガニック成分を主としたナチュラル処方。肌の揺らぎを丁寧に癒しながら翌朝までに見違えるような肌を間に合わせてくれる、頼もしすぎるマスクなのだ。秋の旅支度にも欠かせない名品。

アルビオン アンフィネス パンプ マトリクス ミルク& アンフィネス ダーマ インパクト クリーム

(ミルク)200g 7,700円、(クリーム)30g 13,200円

肌を膨らませるオーソリティー
アルビオン乳液×ハリ作りのクリーム

肌のボリュームアップと言えばアルビオンの乳液。洗顔後すぐの乳液は、痩せた肌を膨らますのに最適なアイテムとして知られる。まず潤いの容器を大きく膨らまし、その後に水分を一気に送り込むと言う独自のシステムのおかげで、そうした肌を1回で作り上げることができるのだ。そのアルビオンが誇るリフトシリーズ、アンフィネスからハリ造りの新知見をたっぷりと盛り込んだ最新作のシリーズがデビューしたばかりだけれど、同シリーズのハリ濃密クリーム=ダーマインパクトクリームが作るハリも凄い。
そこで提案。アンフィネスの土台作りの乳液=マトリックスミルクで痩せた肌をふっくら膨らませたら、このインパクトクリームで包み込みこむように、引き締まったハリ肌にしっかりと整える。
ともかく夜のお手入れは、この2品のコンビネーションで丁寧に肌を作って眠ると、翌朝目覚めた肌にハッとするはず。ふっくらしたハリが明るく輝く仕上がりは、秋枯れのデイリーケアとして覚えておいて。

【番外】 ディオール アディクト リップマキシマイザー セラムも唇のナイトケアに

4,290円

あまりにも人気の高いディオールアディクトリップマキシマイザーは、リップケアとしても極めて優秀。ヒアルロン酸配合、チェリーオイルとの相乗効果で、つけてすぐ唇がボリュームアップし、そのボリュームが長時間持続することで、リッププランパーとしても、使うほどにどんどん手放せなくなる。このシリーズからセラムタイプも出たけれど、ナイトケアとしてこれを塗ってベッドに入る人も少なくないのだ。唇も秋枯れする。だから今こそリップマキシマイザーを始める! 内側からもふっくらした見るからにグラマラスな口唇を作るために。

齋藤薫さん 美容ジャーナリスト/エッセイスト

女性誌編集者を経て、現在は女性ファッション誌やネット媒体など多数の連載エッセイを担当。そのほか美容記事の企画、化粧品開発アドバイザーを務めるなど幅広く活躍中。最新刊は『一生美人 セカンドステージ 63の気づき (朝日新聞出版)

お問い合わせ先

アルビオン 0120-114-225
花王(ソフィーナ)0120-165-691
コスメデコルテ 0120-763-325
パルファン•クリスチャン•ディオール 03-3239-0618
VT 03-6709-9393
ロクシタンジャポン カスタマーサービス 0570-66-6940

写真/光文社写真室 イラスト/MAKOTO   取材/沢亜希子 

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