加藤ローサさん(39)14年ぶりのドラマ主演、難役から得た学びとは
鮮烈のデビューから、人気絶頂のタイミングで結婚、渡仏。出産と子育てを経てなおも輝きを放つ加藤ローサさん。2024年11月期「君の継ぐ香りは」で約14年ぶりのドラマ主演に。難しい役をこなしながら、役柄と同じく思春期の子を持つ母として思うことがあったそう。ドラマのお話、そしてローサさんが思うことを伺いました。(第4回/全4回)
▼あわせて読みたい
“我が道のみ”を突き進む松井家男子3人。加藤ローサさん(39)の自立を促す子育てとは
加藤ローサさんprofile
女優・モデル・タレント。1985年生まれ。16歳でモデルデビュー後、『ゼクシィ』CMで披露したウエディングドレス姿で大ブレイク。現在はタレント、女優としても活躍。プライベートでは13歳と11歳の男の子のママ。夫は元日本代表の松井大輔氏
『きみの継ぐ香りは』の主演が決まって
ドラマのオファーが入ってから、すぐに長男と原作を読んで素敵なお話だねと感想を言い合いました。小川まるにさんの漫画が原作のドラマ。親子の2世代にわたって継がれる初恋のお話なのですが、とても深いテーマが作品の中に込められています。お話をいただいたのは嬉しいけれど、果たして私に役が務まるのか?不安でもあったのですが、主演の星野真里さんをはじめ、スタッフの方々に支えてもらえたおかげで素敵な作品に仕上がったと思います。現場はすごく温かい雰囲気で、少人数だからこその距離感も心地よかったですね。ドラマの中で女の子ママになれたのも嬉しかったです。現場でいろいろお話ができて女の子ってこんなに会話が弾むんだ!って感動しました。男の子、あんまり話してくれませんから。
重いテーマを振り返って
“女性が女性を好きになる”性的マイノリティを描いたお話でもあり、私が演じたモネは、大学の同級生・桜の好意を知りつつも気づかないふりをしている女性。あえて追及せずに時間の流れを待つ…みたいなところは私と似ているかな〜と思いました。モネを演じるにあたっては直接的な言葉の裏にある繊細な気持ちの表現…難しく感じました。子育てママとしては、性的マイノリティに関してのデリケートな部分も難しかったですね。今は子どもたちの方が当たり前に、柔軟に対応しているのかな。子どもからLGBTQ+の授業もあったよーと聞きましたし。その辺りは、私たち大人の方が学ぶことが多いように思います。
「男のくせに」とか「男だから」も禁句!
性的マイノリティに関しても、ジェンダーの問題に関しても、私たちが育ってきた環境から変化していますよね。夫が昔気質なので、「男は泣いてはいけない」という感覚が強め。私、それは違うと思うんです。誰だって泣いていいでしょう?もし子どもが小さい頃からそんな考えに囚われてしまったら、男は弱音を吐いちゃいけないんだと思うし、例えば泣いている友達に対して「男が泣いてんじゃねえ」なんて言ってしまうかも。うちでは、嫌なときや辛いとき、その思いを出していいんだよって子どもたちに伝えています。子育てって、すごく難しいですよね。親の考えは子どもに刷り込まれてしまうし、そして、次世代にまで受け継がれてしまう可能性だってあるんですから。
ドラマでは香りもテーマに
桜とモネがお揃いでつけていた香水もドラマの主軸にあって…香りって、記憶を呼び起こしますよね。今でも大切にしているのは、上京したての頃にもらったサンタ・マリア・ノヴェッラの「ローザ」。20年経ったけれど、たまに香りを嗅ぐと、上京した時の不安だらけの心情や、その頃の街の雰囲気まで思い出します。あと、初めて主演を務めたドラマ「女帝」は少し肌の露出があったので、メークさんにボディクリームを塗ってもらっていたんですけれど、それがロクシタンの桜シリーズ。たまにすれ違う人から香りがすると、その頃のことが頭に浮かぶんですよね。本当に香りって不思議。
人を愛することとは
このドラマを経て、人を愛するとか、恋するとかって、好きとか嫌いのカテゴリーにきっちり分けなくてもいいことなんだなと。付き合う・付き合わないとか、そんな単純なものでもないんだと思いました。最終回の桜とモネも、そのような感じで2人なりの愛の形を作っていきました。ご覧になった皆さんにいろんな思いを受け取ってもらえたら嬉しいですね。
ドラマ「きみの継ぐ香りは」
コミックシーモア発のラブストーリー「きみの継ぐ香りは」(著者・小川まるに)がドラマ化。女友達の複雑な恋模様と、2世代にわたる初恋を描く。
□ 配信情報
U-NEXT・ABEMAなどで全話配信中
□ キャスト
星野真里、加藤ローサ ほか
衣装協力:ニット¥39,600(スローン/ザ ショップ スローン 新静岡セノバ店)デニムパンツ¥29,700(アッパーハイツ/ゲストリスト)マフラー¥16,940(メゾンスペシャル/メゾンスペシャル 青山店)バレエシューズ¥42,900(スペルタ/フラッパーズ)ピアス¥28,600イヤカフ¥30,800リング¥22,000ピンキーリング¥19,800(すべてプラウ)
SHOPLIST:
●ゲストリスト https://guestlist-tokyo.com/
●SLOANE https://sloane.jp/
●プラウ https://plow-jewelry.jp/
●フラッパーズ(スペルタ) https://www.flappers-unit.com/brand/spelta/
●メゾンスペシャル 青山店 https://maisonspecial.co.jp
撮影/清水将之 ヘア・メーク/YUTA. スタイリスト/MaiKo yoshida 取材/竹永久美子
おすすめ記事はこちら
▶【プライベート画像アリ】安田美沙子さん(42)驚きの小顔とキュートな笑顔に、スタッフも釘付け! 息子さんとの秘蔵ショットも♡