ぐっち夫婦の「悩みごとなんて料理で解決できる！ 」110

SNSの総フォロワー数が100万を超えるなかよし夫婦のお料理ユニット@gucci_fuufu。YouTubeのチャンネル登録数も10万人を突破し、臨場感たっぷりの動画で、楽しく、わかりやすく、たくさんのレシピを発信中。

野菜の高騰が止まらない今年、少しでもお得に野菜を手に入れるためにも、小分けで買わず、野菜を丸ごと購入を試みた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この時期旬の大根は、まるまる一本使い切るのはちょっと大変ですよね。今回は、ぐっち夫婦が大根の部位別の特徴と、向いているレシピをご紹介してくれました！  買ったはいいけどなかなか消費できない… という方はぜひチェックしてみてくださいね。

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＜今月のお悩み＞

大根を1本買いました。4人家族でもやっぱり使い切れません。子どもは煮物があまり好きではなくて、永遠に大人が食べることになりがちです。お味噌汁と言っても1回に使う量は少量ですよね。作り置きできて、ある程度保存がきく方法で一気に消費したいのですが、ぐっち夫婦は1本買ったらどうやってさばきますか？教えてください。

（37歳・9歳女の子、6歳男の子ママ）

大根は部位によって向いている料理が違う！

◾️上の部分（葉に近い部分）

特徴：甘みが強くみずみずしいので、生食向き

おすすめレシピ：子どもウケ◎ のサラダ、漬物などに向いています。

◾️まんなかの部分

特徴：甘みと辛味のバランスが良く、やわらかい

おすすめレシピ：煮物、炒め物、ぶり大根など、さまざまな料理に活用できます。

万能ゾーンなので、先に使いやすく切っておくと楽！

◾️下の部分

特徴：辛味が強く繊維質が多い

おすすめレシピ：ふろふき大根、おでん、炒め物など、じっくり加熱する料理に向いています。大根おろしにして冷凍するのも◎。

◾️葉っぱ

刻んで冷凍、塩もみ保存

洗って細かく刻み、小分け冷凍するとお味噌汁や炒飯にパッと使えます。

◾️大根の皮

ごま油で炒めて、醤油・かつお節・白ごまで味付けしてふりかけにしても。

葉と合わせるとさらにおいしい。

今回は大根を使ったレシピの中で私たちのおすすめレシピを２点、ご紹介します。

＜今回の解決レシピ その① ＞

【大根のまんなか部分】でごはんが進む！

「薄切り大根の豚しょうが焼き」

大根の真ん中の部分を使うのがおすすめのレシピです。

普段玉ねぎと合わせて作ることの多いしょうが焼きを、大根で作ります。

薄切りにした大根に、甘辛いしょうがタレが染み渡り、ごはんのすすむ美味しさ！

【材料（2人分）】

大根…350g （約10cm）

豚肉（生姜焼き用）…200g

しょうが…2かけ

油…小さじ1

塩・こしょう…各少々

Aみりん…大さじ2

Aしょうゆ…大さじ2

A砂糖…小さじ1

A酒…大さじ1

七味唐辛子（お好みで）…適量

【作り方】

①大根は皮をむいて、5mmの厚さに輪切りにし、しょうがはすりおろす。 豚肉は食べやすい大きさに切り、塩・こしょうを振る。

②フライパンに油をひいて中火で熱し、大根を入れ、こんがりするまで焼く。

③大根に焼き色がついてきたら、豚肉を加えて炒める。

④肉の色が変わってきたら、すりおろしたしょうがと【A】を入れてさっと炒め合わせて皿に盛る。

＜今回の解決レシピ その②＞

【大根の下の部分】で辛みを生かした

「ブリのさっぱり生姜おろしポン酢の薬味のせ」

続いてのおすすめは、「ブリのさっぱり生姜おろしポン酢の薬味のせ」。

これは大根の下の部分で作るのがおすすめのレシピです。

大根おろしをしっかりと絞るのがポイント。しょうがとポン酢を染み込ませた生姜おろしポン酢で、脂ののったブリをさっぱりと食べられます。

【材料（3人分）】

ブリ…3切れ

大根…5cm

みょうが…1本

大葉…2枚

青ネギ…2本

酒…大さじ1

塩…少々

ごま油…大さじ1

薄力粉…大さじ2

Aポン酢…大さじ3

Aしょうが（すりおろし）…小さじ1/2

【作り方】

①ぶりは酒、塩を振り、5分ほど置いておく。大根は皮を剥き、すりおろす。みょうが、青ネギは小口切りに、大葉は千切りにする。

②ぶりの水気をペーパータオルでしっかりと拭きとり、塩・こしょう（分量外）を振る。ポリ袋にぶりを入れ、薄力粉を全体にまぶす。フライパンにごま油を熱し、ぶりを入れ、両面焼き色がつくまで焼く。

③すりおろした大根の水気を切り、ボウルに入れ、【A】を加えて混ぜ合わせる。

④ぶりが両面焼けたらフライパンの火を止め、3を入れてさっと絡める。皿に盛り、薬味を添える。

＜POINT＞
大根は部位によって味や食感が異なるので、適した調理法を選ぶのがポイント。今回のように薄切りにして炒めたり、大根おろしにしてさっぱり食べたりと、形を変えて活用すると飽きずに楽しめます。

また、大根おろしは冷凍保存も可能。小分けにしておけば、味噌汁や魚のトッピングなどにすぐ使えて便利です。葉や皮も炒めたりふりかけにすることで、無駄なく活用できます。

大根1本を上手に使い切るアイデアとして、ぜひ試してみてくださいね！

＜解決するのは…＞

ぐっち夫婦

おいしいことはもちろん、20分で完成を目指し、少ない工程で簡単にできちゃう栄養満点のレシピを次々発信するぐっち夫婦は、まさにママの味方！ 仲良し夫婦のかけ合い料理動画も話題です。ごはんがすすむ一品料理が得意なTatsuyaさんと、栄養士でもありサラダや副菜の引き出しが多いSHINOさん。

ぐっち夫婦のインスタグラムに掲載されるレシピにも、春の野菜が増えてきました。新玉ねぎに新じゃが、スナップエンドウに、桜エビ。通年手に入る食材が増え、季節を感じにくくなっていると言われていますが、旬の野菜は少しだけリーズナブルな傾向も。こんな時こそ季節の食材に目を向けて、食卓の会話も豊かになるといいですね♪

そして、ついに念願だったカレー屋さん「イエロースプーン」が荻窪にオープン！　そして早くも大人気！ なにせグーグルの口コミが軒並み高評価！  気になる方はぜひトライしてみてください。

妻：大根って1本買うと、なかなか減らないよね。

夫：そうそう。うちは大人2人+ちびっこだから、4人家族でも使い切れないって気持ち、わかる。

妻：煮物にするとたっぷり使えるけど、子どもが苦手だと、大人ばっかり食べることになるしね。

夫：そういうときは、いろんな料理にちょっとずつ使うのがいいかも。ウチだと、味噌汁、大根おろし、お漬物、炒め物…意外と使い回せるよね。

妻：確かに！　今回紹介したレシピみたいに、大根を薄切りにして炒めるのもいいし、大根おろしにしてさっぱりした料理にするのもアリだね。

夫：あとは、冷凍保存もおすすめ。大根おろしにして小分けにして冷凍すれば、お味噌汁や魚のトッピングにパッと使えるし。

妻：なるほど！　それなら大根1本も、ムダなく使い切れそう！

<ライターワタナベが作ってみた！ >

我が家も最近小学生二人が、大根を好んで食べてくれません。部位を気にせず作っていたので、辛みが残っていたのかもしれませんね。今回は甘い部分を使ってしょうが焼きを作りました。薄くスライスした大根はすぐ火が入り、タレも浸み込んでごはんに合う！ 子どもたちも「甘い！ 」とたくさん食べてくれました。余った分は大根おろしにして、冷凍庫へ。なかなか消費しきれないときに、冷凍ストックにできるのはとってもありがたい。冷蔵庫でしなっとする前に、素早く下処理して新鮮なうちに葉も皮ももれなく使い切りたいと思います！

この企画を担当しているライター・ワタナベは９歳女の子・７歳と４歳の男の子ママ。確定申告に年度末、子どもたちの交代の体調不良に、進まない離婚裁判(笑)。いろんな事情が入り混じり、まともな食卓を作れない日が続いていました。一品料理にレトルトも、たまには万歳だけど、毎日続くと逆に自己嫌悪になることも。買い込んだ食材が使い切れないのもプレッシャーでした。今回意を決してキッチンに立ち、ひたすら大根を捌き続けたら、ちょっと気分も爽快♪ 大根の皮のきんぴらに葉っぱのふりかけ、大根おろしのストックなど、プラスアルファの産物まで仕上がって、日頃の罪悪感が少し軽くなりました！

撮影／須藤敬一 （ぐっち夫婦）　取材・文／渡邊里衛　編集／井上智明

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